2022/10/19

日記で振り返るコロナ後初の日本帰省 東京編9月17、18日(最終話)

 9月17日(土)東京

今日も6時から一人で散歩。旧中川に出て北に向かって1kmほど歩く。鴨やシラサギがいた。川沿いの家はさぞかし眺めがいいだろう。川向うを歩いたら、倉庫に集まっているおじさん達がいて、倉庫の扉が少し開いていて中の金色の神輿がチラっと見えた。やはり神輿というのはユダヤの契約の箱なんだなと確信を得た。宿に戻って朝ごはんを食べ、中国少年のレッスン。

少し休んでから12時に二人で宿を出て、駅前デパートの無印でトランクスを一枚買った。それからJRで御茶ノ水へ行き、歩いて神保町へ向かう。まだ入ったことのない店に入ってみた。タロットカードがたくさんある店、アイドル系の古本を扱ってる店、囲碁の本の専門店など。奥さんは抹茶ラテを買い、私はトイレに行きたくて探したが、どこにもなくて困った。しばらくブラついて、イースター島の本を200円で買った。

14時半に半蔵門線で清澄白河駅に移動。A3出口で吉田さんが待っていた。ここは吉田さんの生まれ育った地元なので、色々案内してもらう。まずは清澄庭園に入る。チケットは吉田さんが買ってくれた。三菱の創業者、岩崎弥太郎が作ったらしい。池に大きなスッポンがたくさんいて可愛かった。庭園を出て、近くの小さな商店で駄菓子をたくさん買った。イナゴの佃煮や深川飯も売っていた。深川飯とは、アサリの炊き込みご飯のことらしい。昔はよくアサリが獲れたのだろう。

次に江戸博物館。ここも吉田さんがチケットを買ってくれた。実物大のセットが面白かった。大阪くらしの今昔博物館とコンセプトは同じだ。昔は火事になると水をかけるだけじゃなく、他の家に燃え移らないように、周りの家も壊してしまったんだとか。出口に大鵬のコーナーがあった。大鵬は父親がサハリン人らしく、とても男前だ。育ったのは北海道だそうだ。

それから食器のお店を少し見て、吉田さん行きつけのコーヒー屋に行く。途中で高そうなケーキ屋でお菓子を買い、高級トリュフパンの店をのぞき、ARIZEというコーヒー屋に着いたときには、店はもう閉まりかけていた。なんとかコーヒーを2杯テイクアウトして、外のベンチに腰掛けて飲んだ。店の中には巨大な焙煎機があり、いたる所にタイ文字が書いてあった。タイによく行くんだろう。コーヒーは、吉田さん曰くとてもフルーティーで、苦みが少ない飲みやすいコーヒーだった。

この付近は寺と墓地がやたら多い。地下鉄の入り口のすぐ前にある吉田さんのマンションに行くと、マンションの前まで奥さんと娘さんが、挨拶しに出てきてくれた。今日は娘さんの体調が良くないらしい。高そうなお出汁をプレゼントにもらった。

3人で商店街まで歩き、吉田さん馴染みの鳥長(とりちょう)という居酒屋に入った。店のおばさんがとてもひょうきんで可愛らしかった。吉田さんに全部おまかせで注文してもらった。生ビールのジョッキを飲むと、日本にいるという感じがした。金目の刺身、鳥皮のもつ煮、チーズイモなどなど、全部美味しかった。そして会計も吉田さんが奢ってくれた。

それから自販機でチューハイを買って隅田川に行き、川沿いのベンチでまた乾杯し川を眺め、私がチューハイをこぼしてしまったので、今度はスーパーに行ってまた酒を買い、清瀬橋に行って橋の欄干に腰かけて、青春チックにチューハイを飲んだ。吉田さんは将来的にはもっと人に必要とされる仕事をしたいと言っていた。アイデアを出したりするのがすごい好きらしい。

地下鉄まで戻り、33番の亀戸行きのバスに乗り、吉田さんとお別れした。本当にありがとうございます。亀戸に着き、商店街の銭湯が11時半までと書いてあったので、宿に帰って急いで用意をして向かったら、番頭のおばさんにコロナで今は10時までだと言われあきらめる。帰っておとなしく寝た。



9月18日(日)東京 最終日

6時前に起きて、ソファベッドを片付けて、一人で30分歩いて墨田区の黄金湯に朝風呂に入りに行った。風呂が500円で、サウナは550円。せっかくなのでサウナ券も買って、腕にオレンジのバンドを巻いてもらった。とてもオシャレな銭湯だ。サウナは激込みで、入墨が入ったおじさんもいた。みんな土曜の夜に飲んだ酒を抜きにくるのだろう。サウナから出て、屋外のリクライニング風のプラスチックのイスでゆっくりできる。バンコクの湯の森にとても似ている。サウナでのっぽさんのような変な帽子をかぶっている人がいて、よく恥ずかしくないなと思った。

大変すっきりして、また歩いて宿に帰る。途中でスーパーに寄って、4個入りの卵を買い、宿で朝ごはんを作って食べる。少し休んでから荷造り。醤油や食材も全部使い切ることができた。完璧だ。10時にチェックアウトしたら、ちょうど雨が降ってきた。今日から台風だとか。傘をさして駅まで歩くが、荷物が重いし、駅にはエスカレーターすらない。

JRで船橋まで行き、駅前のデパート地下のサンマルクカフェでコーヒーを飲む。イスを蹴っ飛ばすヤバい女性がいた。日本人は病んでいると思う。席を確保したまま、本屋に行ってカレーの本を買い、スーパーで鍛高譚とウィスキーを買った。13時くらいにカフェを出て、ネットで調べたスリランカカレーの店に行った。大雨の中、店に着いたら今日は休みだった。しかたなく、隣のデパートのレストランで、アジフライ定食を食べた。房総半島で獲れたこだわりのアジだと書いてあったが、衣が厚すぎてまずかった。全部食べ切れず、少し残してタッパーに入れた。最後の最後にハズレを引いてしまった。

京成線に乗り、成田空港第一ターミナルに着き、すぐに長ズボンにはきかえて、荷物を預けた。陰性証明などを全く確認されなかったのでカウンターに聞いてみると、それを確認したりするのに15分近くかかった。手間をかけさせたので、言わない方がよかったのかなと思った。お土産屋は半分くらいが閉まっていた。奥さんがお土産を買っているあいだ、タバコを吸おうと思い、通りかかった警察官に喫煙所の場所を聞くと、彼らも知らないらしく店員に聞いてくれた。喫煙所がなんとか見つかり、タバコを吸って、マッチは置いてきた。

トイレで結局アジのフライを捨て、17時に出国審査をして到着ロビーに入る。今までにないくらい外国人がたくさんいる。ゴージャスなイスがあったので、座って日記などを書く。17:45分に搭乗開始。奥さんは41列目、私は34列目。廊下側の席を選ぶと別々になってしまった。見たところ、日本人は少ない。

飛び立って、まずは映画「呪術回戦」を見たが、つまらない。オタクの妄想全開だ。次に伊能忠敬の大河ドラマを作るという「大河への道」を見る。中井貴一が主演。キャラが一貫しておらず、ふざけたり、真面目になったりの緩急が激しすぎて不自然。

飲み物のサービスが来たので赤ワインを頼んだ。晩ご飯はうな玉。赤ワインをおかわりしたが、とても喉が渇き、お湯ももらったが、なぜかすごくぬるい。最後にドキュメンタリー系の、情熱大陸のキャンパー特集、ガイアの夜明けの寿司屋の特集などを見る。そうこうしてるうちにシンガポールに着いた。

飛行機を降りて奥さんと合流した。入国審査は自動のマシーンで、何もチェックされなかった。荷物を取って、タクシー待ちの列に並ぶ。当たった運転手は、だるそうな中国人のおじさん。ハイウェイを走り、1時過ぎに家に着く。HDBの下に、新しいコピティアムが9月30日にオープンするという張り紙があった。家の中は少し埃っぽく、奥さんはベッドのシーツを換えたり、掃除をしたり、寝る様子が全くないので、3時頃に先に寝た。

おしまい




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