2014/01/25

ZOOふたたび

先日、日本語レッスンまたドタキャンくらって、一日暇になってしまったなと、一人で国境を超えてマレーシアに遊びに行ってきました。天気予報は晴れだったので、自転車で行こうと思いましたが、最近風がとても強く、どうせ今日も行き帰り共に向かい風になるに違いないと読み、地下鉄とバスでサッと行ってきました。

昼すぎに着いたので、まずは豪華にレストランでチキンカレーを食べて、マックでソフトクリームを買い、歩いて動物園を目指しました。もう3回くらい行ったことがあるんですが、以前は自転車で行ったのですぐでしたが、歩くと30分ほどかかりました。しかも途中で歩道がなくなり高速道路のような道の傍らを歩くはめになり、ちょっと恐かったです。

海沿いを歩いたんですが、途中で変な杭が海面から何本も突き出ているのを見つけました。なにか建物を立てるための基礎の部分かなと思いましたが、それにしては杭の高さがあまりにもバラバラでした。現代アートなのかなとも思いましたが、マレー人がそんな文化的なことをするわけはないですし、まったく謎です。とりあえず初めてみたときは、JOJOが波紋の修行を積んだ場所を連想してしまいました。
















入園料いくらだったっけかなー、10RM(300円)くらいだったかなー、値上がりしてたらイヤだなー、20RMになってたら入りたくないなー、けど最近はなんでも値上がりするからしょうがないよなー、と心配していたらたったの2RM(60円)でした。どんだけー!
平日なのであいかわらず人はいなく、とても平和な雰囲気でした。あまりに平和だったので、とりあえベンチで1時間ほど寝てみました。なにかの物音で起きたら、すぐ横で水牛がケンカしてました。

檻の中に猫がいるぞと思ったら、なんたらキャットという特別な動物らしいのですが、しぐさはもう完全に猫で、ニャーニャーと鳴いてました。




















と思ってたら、今度はほんとの野良猫が空の檻に入って寝ていました。どんだけー!




















ウサギコーナーと書かれた所があったので、入ってウサギを見ていたらスタッフが寄ってきて1RM請求されました。払ってもいいけど、ちゃんと有料と書くなり、入口で徴収するなりしてほしいですが、これがマレーっぽくていい所なのでしょう。

















さらに進むとまた有料っぽいところがあり、入ってみると飛ばない鳩がたくさんいて、みんなでポッポッポーと豆をあげていました。どうやって飛ばないように教育されてんだろうと思ったら、案の定羽根を少し切られていました・・・。まぁ、人間とはこういうものですから、あまり深く考えないようにして、とにかくエサをたくさんあげました。
















ハト園の横で、寝ている鹿を見つけたんですが、こいつなにかに似てるな〜と思っていたら、初期のディオ・ブランドーでした。

















グルっと園内を回ってみて思ったのは、以前と比べると3割くらい動物がいなくなっていて、空の檻が目立つということです。死んだのか、売っぱらったのか、あるいはマレーシアっぽく脱走したのかもしれません。そんな中ライオンだけはやたらいました。全部で10頭くらいいたような。もしかしていなくなった動物って、みんなライオンの餌にされたんじゃ・・・。
入園料安すぎるし、人も全然いないし、動物も減るいっぽう、なんかとても心配になってきたので、少しでも貢献しないとと思い飲みものや食べ物をやたら買いました。わたしの財布の紐はスーパーハードで有名なんですが、さすがマレーシアです。

家が近くにあったら週2回はくるのになと、(坊主なのに)後ろ髪をひかれる思いで動物園をあとにしました。帰りは古着屋に寄って、1時間近く悩んだ末5RM(150円)のジーパンを一本だけ買いました。もっと買えよカス。


ところで「ムーヴケナリ連盟」とはいったい何なんでしょうか。マレーシアは謎がいっぱいです。

2014/01/20

発音ミク















シンガポールで今一番有名な建物といったら、やっぱりあのホテルの上に船が乗っかっている「マリーナベイサンズホテル」でしょう。そしてその建物の裏に大きい植物園がありまして、その植物園のさらに裏にフードコートがあるんです。美味しいシーフードや、串焼きの店があるので、夜は大変混雑しているのですが、昼間は客もほとんどいなく、とても落ち着く所なのです。

わたしは平日の昼間によくそこに行き、コーヒーなどを飲みながら3、4時間ずっと座って本などをよく読んでいます。とても落ち着く良い所なんですが、一つだけイラつくことが。そこで飲み物を買うときに、店のオバちゃんに飲み物を頼むんですが、そこのオバハンがいつもわたしの英語の発音に難癖つけやがるんです。

シンガポールは「シングリッシュ」と言われるほど、独特の英語を使う国なんですが、とにかくその英語の発音がひどいんです。日本人の発音もよくバカにされますが、わたしはシンガポールの英語だって同じくらいひどいと思います。たとえば本場の英語でthirteen(13)を仮に「スァーティーン」と発音するとしましょう。それが日本人だと「サーティーン」となりますが、シンガポール人は完全に「ターティーン」と言っています。これならまだ日本人の方がマシでしょう。

家のアパートのエレベーターに乗るときなんかも、よく「何階だ?」と親切なシンガポール人が聞いてくるんですが、そこで「サーティーン」なんて言ってもビックリするくらい全く通じないのです。何回も聞き返されるので、今ではハッキリと「ターティーン」と発音するようになりました。
 若い人はもちろんわかる人もたくさんいますが、ローカルなオジさまオバさまにはそれなりの発音で話しかけないと、コミュニケーションはうまくいきません。

そういうわけで、そのフードコートのオバはんにも、それなりの発音で注文するわけです。たとえば珈琲を飲みたいときは、地元の言い方でマネて、ちゃんと「コピー」と注文するんですが、するとそのオバはんがしかめっ面で「コーフィーか?」と聞いてくるんです。それで私も「お・・おう・・・コーフィーだ」と返すんです。
 さらに紅茶(Tea)が飲みたいと思い「テー」と言うと「ティーか?」と聞いてくるんです。ティーなんて言わないんですよ普通、フードコートのオバハンごときが。どこ行ったってテーなんですから。

そして今日も、Tea-Cという飲み物が飲みたかったので「テーシー」と発音したら、「テースィーのことか?」と言われました。「テースィー」なんて言い方誰もしてねーだろうよババアこら。みんなテーシーテーシー言ってるじゃねえかなんで俺のときだけそんな忠実な発音で返してくるんだよババアこら。こらババアと、そう思ってしまうんです。

じゃあ正しい発音で注文すりゃいいだけじゃねえかと、そう思われるでしょうが、わたしは怖いんです。もし正しい発音で注文したときに、今度は訛った発音で聞き返されるんじゃないかと。もしわたしが「テースィー」と注文して、オバはんに「テーシーのことか?」と聞き返されたら、そのときは、もしかしたらわたしはオバはんを殺してしまうんじゃないかと、それが怖いんです。

2014/01/09

Sushi story

これまたシンガポールのフードマガジン「APPETITE(アパタイト)」という雑誌に描いたイラストです。
寿司に関わる物をいくつか描きました。
上から、色々な種類の包丁、寿司を載せるお皿と板、スーパーで売ってるパックの寿司、そして寿司の横に添える紅蓼(べにたで)という植物です。

寿司はもちろん日本のものですが、意外と外国人の方がうんちくは知っていたりします。しかし個人的には、しのごの言わず北海道の回転寿司へ行け!そこに答えがある!そう思います。






Seafoods

これもシンガポールのフードマガジン「APPETITE(アパタイト)」という雑誌に描いたイラストです。
海産物をとてもリアルにということで、たくさん描き込みました。着色は全部奥さんがやってくれました。ウォーターチェスナッツと、カシューナッツはおまけです。









Horse Wine

シンガポールのフードマガジン「APPETITE(アパタイト)」という雑誌にイラストを描きました。
今年は午年なのでお馬さんが乾杯をしていて、後ろには他の干支の11人がいて、その後ろには葡萄園が広がっているというイラストです。
そんなの描けないよ!と最初は思いましたが、やってみると案外できるものです。



2014/01/08

王様のお菓子

1月6日、日本語を教えているフランス人の男性の家で、レッスンのあとに夕食をごちそうになりました。

「山口さん、今日1月6日は特別な日なんですよ」というので、何かあったかな?と考え込んでしまいましたが、聞く所によると、昔ローマ人がいた時代、ちょうど今くらいの時期に、街の民衆が一ヶ月ほど、役職も階級も無礼講でどんちゃん騒ぎを繰り広げ、そして最後の日にみんなで王様を殺した・・・らしいのです。わたしもこの説明を英語で聞いたので、いまいち完璧には理解できなかったのですが、まぁだいたいこのような事だと思います。

そしてその名残なのか、フランスでは1月6日にガレット・デ・ロワというケーキをみんなで食べて、その中にソラマメ等を仕込んでおき、見事そのソラマメを食べ当てたものは一ヶ月王様として、みんなに色んな命令ができるというのです。
そうです、まさしくこれこそ「王様ゲーム」の起源ではないでしょうか。しかも一ヶ月も「王様の言うことはぁ、ぜったーい!!」などといっては、2番と4番にディープキスをさせたり、1番に6番の股間を揉みしだかせたりするなんて。なんて卑猥なしきたりなんでしょう。

ということで、私たちも市販されているという、そのガレット・デ・ロワを夕食後にいただきましたところ、なんとわたしが食べたケーキの中から、大当たりの金色の鍵が出てきまして、わたしが今年の王様に選ばれ、王冠まで被せていただきました。とくに命令などはおこがましくてできないのですが、とにかくちゃっかり得した気分になりました。

わたしはこの日本語を教えるという仕事を、ほんとうに心から楽しみながらしているのですが、なかでも一番面白いのが、こうやって異国の方から色んな話をきけるということです。とくにヨーロッパの方は自分の文化に誇りを持っているのか、興味深い色々な事を話してくれます。

逆にシンガポール人は、ちょっとシャイなのか、何を聞いても「わかりません」という人が多いです。日本語の歌は好きですか? わかりません・・・。今朝は何を食べましたか? わかりません・・・。わたしになにか聞きたい事はありますか? 何もありません・・・。なので授業では逆にわたしが日本の事を、あることないこと話してばっかりです。さすがに「○崎駿はロリコンかもしれませんよ」というのは言いすぎたかなとは思いますが。完全に名誉毀損です。

このお菓子は、日本でも販売されていると思うので、見つけたらばぜひ買ってみてください。味もとても美味しいですから。王様の言うことは、絶対


裸の王様

2014/01/05

4BIKES AND1DJ

今日はあたしのバイクを紹介するわ。
バイクといってもオートバイじゃないわよ。英語では自転車のことを「バイク」と呼ぶの。それくらい常識。なにやってきたのあなた今まで。

わたしはシンガポールに来るとき、一台バイクを持ってきたのよわざわざ。でも外に置いておいたら盗まれてしまったの。まったくお笑い草よね。どこに生えてるのかしら。

そうそうそれでね、盗まれてからもう一台買ったのよバイクを。それがこれ。最初はピンクと赤のド派手なバイクだったんだけど、こっぱずかしいから黒く塗ったの。200ドルくらいでね、知らない人から買ったのよ。荷台もつけたから物を運ぶときにすごく便利。物を運ぶときにすごく便利なの。
















そして次に、これはじつは奥さんのバイクなんだけど、奥さんは前に足を骨折してからもうビビちゃったバイクに乗らなくなったのよ。だからもうわたしのバイクと言っても過言じゃないんじゃないかしら。緑色で可愛いんだけどね、とにかく遅いし、サドルがブルックスの革製なんだけど、これがひどく不快。世界で愛されているだかなんだか知らないけれど、わたしの愛をもらえないようじゃサドル失格よ。















そしてこれは去年、シンガポールで友人からもらいうけたの。もとは黒だったんだけど、気がついたら黒いものばかり持っている自分に気づいたので、これはいけないと思って明るい色に塗り直したのよ。これはフィックスギアといってね、前にも後ろにもこげるの。こぐのをやめれば自転車は止まるけど、自転車が止まらない限りこぐのを止められないのよ。日本語って面白いわね。そして去年の誕生日にあたしの奥さんが、超柔らかいサドルをプレゼントしてくれたので、それをつけてるの。これなら何時間乗っても全然お尻が痛くならないのよ。って奥さんの手前言っているけどだいたい4時間が限界ね。車体の真ん中についている布はね、実は奥さんのお手製で、自転車をどこかにたてかけるときに車体に傷がつかないように守ってくれるものなのよ。初めて見たでしょ。ほんとにあなた何も知らないのね。
















最後にこれ。これも実は去年奥さんが友人からもらいうけたの。その友だちの友だちがもういらないからってくれたんだって。でもこれとても高いのよ。ビアンキっていう有名ブランドのバイクだしね。わたしの黒いバイクなんて重さが11キロくらいあるんだけど、これは8キロくらいじゃないかしら。そしてすっごく速いの。ほんとに早く走るために生まれてきたようなバイクね。あたしはけっこう安全運転でいつもゆっくり走るんだけど、これに乗ってるときは、速く走らなければいけないという気持ちになってしまうの。こがなきゃ、もっとこがなきゃ!風にならなきゃ!ってね。ちょっと呪われたバイクなのかもしれないわね。
















こんな4台もバイクを持っていて、どうやって乗り分けているのかしら?って思ったでしょ。恥ずかしがらないで。それが普通の人間よ。あたしだってそう。

あたしはね、普段たとえばお昼ゴハンを食べに行くときなんかは、黒いバイクに乗るの。そしてちょっとゆっくり遠くまでサイクリングしようってときには黄色いやつ。今日はスピードが勝負、かっとばさなきゃ!ってときは白いバイクね。緑のバイクは正直あまり乗る機会がないわね。わたしあの革のサドルがどうにも我慢できないの。ほんとうに不快。ツルツル滑ってどこにアナルを置けばいいか全然わからないわ。あなたもね、興味本位で革のサドルなんて買わないほうがいいわよ。

2014/01/01

カウントダウンとかまじで













昨日は12月31日でした。当然のごとく。
シンガポールに移住してはや3、4年。たしか今までカウントダウンなるものに参加したことは未だなく、さて今年こそはと意気込んだ昨日の夜でした。どこに出かけるかは決まってませんでしたが、とりあえず出かける前に一杯飲んで勢いづけようとウォッカを一杯、いやもう一杯と飲みながら、Youtubeで格闘技の動画を見ながら、こいつらすげえ身体能力じゃのーと呟いていたら、案の定めんどくさくなってそのまま寝ました。覚えていませんがきっと毎年同じことを繰り返して来たのでしょう。

それにしても昨日の夜はほんとうに寒かった。そしてハッキリ覚えていますが去年の大晦日も半端なく寒かったです。こんな日にビーチで水着きて朝まで踊り狂うぜーなんて言ってるやつらはほんとうにクレイジーです。虚弱体質のわたしには到底できない芸当。あいつらバカだバカだと言いながら、ほんとうはそのタフで屈強なボディーに妬いているのです。

ところでわたしは先月誕生日を迎えました。ここ数年ダラダラとなんら難しい書類を書くこともなく過ごしてきたので、自分が今年の誕生日をもって何歳になるのかがいまいちわからず、ついにわたしもこの域まで達したかと感動に浸っていたのですが、Facebookかなにかで同級生の友人が「来年は午年だねー おれらの年だねー」なんて書いたものですから、嗚呼そうか自分の干支がやってきたということは12干支の倍数で、おれは36歳になったのかー、ちくしょー明らかになってしまったー!!とこの一週間近くブリブリ怒って、その友だちをギッタンギッタンにして大鶴義丹みたいな顔にしてやろうと思っていました。

そしてつい昨日の夜やっと気づきました。今年が午年なんだから、わたしは今年36歳になるわけで、今はまだ35歳なのかと。もう少しで自分の年齢を間違えて覚えるという域に達するところだったのに。ということで自分は今35歳だと思います。そして奥菜恵はわたしの一つ下なので恵ちゃんも、もう34歳か。嗚呼、感慨深くもなんともない。

今年は珍しく新年の抱負というものがあります。女子供に優しくするということです。スマホをいじりながら前を見ずに歩いてきた女も、思いっきり吹っ飛ばしたりしません。そして気が向いたときには老人にも優しくしてやらないこともないと思います。わたしは少しこの国の人々に厳しすぎたので、ちょっとずつ変えていこうと思っています。わたしはほんとうに素晴らしい人格者だなぁ。