2016/10/23

ネパールより実況生更新

ただいまネパールの山奥にいる。今日でトレッキング2日目。することもないので,ブログなど更新してみる次第。

10月13日から一人でネパールに来た。初めてのネパール。ネパールいいよ~というのはずっと前から聞いていたが,どうせあそこまで行くならインドだよなと,インドにもう3回も行ったのだけど,今年は登山を始めたいなーと思っていて,6月にマレーシアのキナバル山に登るはずだったのが,なんとなくダルいという理由で急遽行かなくなり,その代わりにネパールトレッキングが浮上したわけだ。そして来ちまったわけだ。

飛行機のチケットはマレーシア乗り換えの往復で5万くらい。やっぱ東南アジアほど気楽には来られない。なので今回は奮発して3週間の滞在だ。
最初の3日くらいは首都のカトマンズで過ごした。第一印象は「感じの良いインド」。インドそっくりなんだけど,もっとのんびりしてて,人も明るく,安全な感じだ。まだぼったくりにも詐欺にもほとんどあってないし。

そして声を大にして言いたいのは飯がクソうまいという事だ。もう私の感想としてはこの一言に尽きる。何食ってもうまい。料理も上手いんだろうし,素材も良いんだと思う。特に田舎行くとどこも農薬なんて使ってない完全オーガニックだし,既製品でも添加物が少ないと感じた。毎日食べてるのはネパールの国民料理,ダルバートタルカリだ。白米と豆のスープに野菜炒めと漬物に生野菜が少し,たまにヨーグルトもついてくるという,バランスの取れた定食的料理。肉もないし,おかわり自由。これが最高にうまい。これ頼んで美味しくないのが出てきた事がまだない。迷ったらこれ食えばいいんだ。しかも200円やそこら。高級店でも450円以上は見たことがない。もちろん肉入りだったらもっと高いけど。

他にはいわゆる餃子であるモモという料理もどこで食ってもうまい。インドで食ったときはあんまり美味しくなかったんだけど,

そんなわけで,毎日何食べようかばかり考えている。しかし私は健康上の理由で1日2食を心がけているのだが,かまうこたねぇ3食くっちまえよという誘惑が毎日すごい。本当に自分は欲深い人間なのだと改めて思った。なのでたまにその誘惑に負けて2.5食になる。

カトマンズのあとはバスでバンディプルという村へ。ここも最高だった。多くは語るまい。ただしまた必ず行く。次回は奥さんも連れて。とても素敵なところだから。ここにも3泊くらいした。

そしてやっとトレッキングのスタート地点であるポカラへ。しかしここもほんと美味しいものだらけで安くて居心地良くて,やっぱ今回はトレッキングやめようかなとも思ったけど,3泊したあと,やっっっとトレッキングが始まった。

だいたいみんな現地人のガイドや,荷物を持ってくれるポーターというのを雇うみたいなんだけど,独り遊びが大好きでおまけに金もねぇ私はもちろん一人で山に入ってきた。当たり前だ。知らない奴なんかと一日中山の中歩いて寝食共にするとか,俺にできるわけがない。だから地図と標識とガイドブックをきちんと見ながら,毎日山を上ったり下りたり,村や川を越えたりして,村から村へトレッキングをしている。

朝8時くらいから歩き始め,午後3時くらいに歩くのを止め,手頃な村の宿に泊まっている。昨日はポタナという宿が5軒くらいの標高1890mにある小さい村に泊まった。ここが思ったより寒く,掛け布団もおいてないので,秋ぐらいの服装で寝袋に入って寝た。一応ホットシャワーは出るもののやっぱ寒いので,シャワーを浴びる前は必ず一通り筋トレして体を温めてから浴びる。これはどの町でも同じだった。ホットシャワーがない宿にも泊まったので。

さらに私は最近ガリガリで脂肪がほとんどなくなってしまったので,人一倍寒い。私がガッチリ何枚も着込んでいるときに,欧米人のオヤジとかは半袖短パンで外にいる。すげーなあのデブと思う。

そういう感じであと3,4日ほどトレッキングしてポカラに戻ろうと思う。明日は朝から400m下って川を越え,今度は600m上らなければならない。それからもう5時間くらい歩いて目的の村までたどり着きたいと考えている。すごくざっくりと。まぁ疲れたり日が暮れそうだったら,もっと手前の村にとどまればいいだけの事。日数にそんなに制限がないので気楽なものだ。と自分に言い聞かせながら,常に少しの不安と緊張感も持ちつつやっている。自分ではこれがミソだと思う。さて,夕食の時間だ。もちろん今宵もダルバートタルカリです。

2016/10/11

自然デビュー

書くことがたくさんあるのに、パソコンの前に来ると忘れてしまう病にかかってしまった。ここ一ヶ月ほど、仕事は少なかったのでたくさん時間があり、ただまったりするつもりだったが色々あって生活がけっこう変わってしまった。

まず本をよく読んだ。

面白かったのは 行ってはいけない外食

外食が好きな人は絶対読んでみるべきだ。日本の外食産業の話だけど、海外でも共通する部分はたくさんある。オレも普段は半分が外食なんだけど、もう食べ放題は行かないし、揚げ物もできるだけ食べないようにしようと思った。あと市販のサーモンを見る目が変わった。あれはサーモンであってもはやサーモンではない。あと貝類ももう寿司屋では食べないかな。

そして 食べない生き方

これは読み終わったときは、なるほどね〜 まぁまぁ面白かったよ という感じだったけど、あとからジワジワと効いてきた。この著者のオバハンは一日青汁一杯だけで、もう17年間もその生活を続けてる人なんだけど、この人の食べ物に対する姿勢がすごい。今まで肉はもちろん命をいただいてると思って食べてきたけど、野菜や果物の方は考えたことなかった。しかしこのオバさんはもちろん野菜に対しても、そういう事を思っていて、その食べ物に対するまさしく「愛」の力という物の偉大さ、大事さを日一日とオレも感じる
ようになってきた。だから、飯を食う時は漫画を読みながら、TVを見ながらというのは言語道断だし、人ともなるべく会話をせず、命をいただいているのだと、一噛みごとに思いながら、そうやって感謝して食べ物をいただく、それがとても良い。そうすると今まで以上に食べることに感謝するし幸せももらえる。40歳手前にしてやっとわかったようだ。

もう一冊まだ読んでいる途中だが キレイになるマクロビ教室

マクロビというのは知っていたが、さほど興味がわかず読んだ事がなかったのだけど、ブックオフで100円なので買ってみた。しかし中身は100円どころかすっごい勉強になった。まず食べ物に関する「陰陽」が詳しく書かれていて、これは陰でこれは陽なのかと、野菜を買うとき、食べるときにすごく気にするようになった。バリバリの「陰」体質である私には願ってもない情報。そして味付けはできるだけ薄くして、野菜本来の味を味わう事、そして野菜が持つエネルギー、命をいただくというのが書いてあって、これは前述の青汁オバさんの考え方と少しリンクするような部分を感じた。陰陽の表はほんと一家に一枚だろ。ちなみにお酒は「極陰」であり、わたしはお酒のつまみはいつも甘い物やナッツ類を好んで食べていたが、それも「陰」の部類らしいから、今度からはお酒を飲むときは「陽」の塩辛い物を主に食べようと思う。

そんなわけで、こんな本をたくさん読んでしまったらもう、食事はガラっと変わってしまうもので、最近は奥さんと二人でよく自然食品の店に行って、色々な物を買ってくるようになった。オメガ3が入ってるらしい亜麻仁油も高いけど買ってみたし、砂糖も入ってない無添加のビターチョコを買ったんだけど、今まで食ってたチョコの味とぜんぜん違ってて笑った。今まで食ってたのは、チョコでもなんでもなく、きっと人工甘味料の塊だったんだろう。本物のチョコ、カカオってのはきっと高いんだ。だってあんなに美味しいんだから。

あとワカメも実はシンガポールに来てから食べた事、ほぼなかったんだけど、昆布も買ってきてダシから、ワカメ味噌汁作ったらクソ美味かった。オレの「愛」の力に違いないこれは。料理は愛情と言うのはどこかで聞いたことがあるが、食べてくれる人への愛情だけではなく、食べる人の体(健康)のために、そして命をいただく食材のために向ける愛情が大事だったのだなと気づく。いやほんと読んでよかったこの本。しかしこの自然食品はけっこう高いので、あまり調子にのって買いすぎないほうがいい。


そしてもう一つ色々忙しかったのは、旅行の準備というか下調べというか心のざわめき。明後日からネパールに一人で行ってくる。ネパールは初めて。とりあえず3週間。
何をやるかと言えばもちろんハイキング。色々調べてたら5000mあたりまで登りたくなったんだけど、昨日よくよく考えてやっぱ危ないよなと思って予定を変更した。山登りなんてほとんどした事ないし、肺も人より弱い気がしてるので、やはりいきなり5000mというのは自殺行為のような気がする。しかもガイドをつける気もないし。今回行って面白ければまた来年も行くチャンスがあるかもしれないので、今回は3000mあたりで、10日間くらいのハイキングが出来たらいいなと思っている。

それで今日も割と重いバッグを背負って5、6時間一人で近くの丘を歩いてきた。ポイントは疲れていなくても一時間おきに休むことだ、と思う。自分のペースで無理せずゆっくり歩く、そうすればどこまででも行けそうな気がする。人生だってそうじゃないか。今回も何か良い物が得られればと思うが、はたしてどうなるか。楽しみだ。