2013/11/29

タイ人地雷禁止条約(8)

10月30日(みず)

 朝7時頃起き、7-11でブルガリア・ヨーグルトを買って、近くの船着き場へ行きました。朝から釣りをしている地元のオジサン達がいましたが、その中にちゃっかり汚い格好をした、白人のオジサンも混ざっていました。もう完全にここに住み着いている方々だと思います。
 POLICEと書かれた大きい船も3艘とまっていて、船の甲板では坊主頭の若者たちがブラシとバケツでせっせと掃除をしていました。ジーッと見ていると、睨み返されましたが、ぼくは被っていた帽子をとって、ほらごらん、僕も君たちと同じ坊主頭だよ、と微笑みかけましたが無視されました。ブルガリア・ヨーグルトは間違えて無糖を買ってしまったので、ちょっと酸っぱかったです。

 近くで朝飯を食べてから、部屋でずっと読書をし、昼前にやっと「東野圭吾/手紙」を読み終えました。殺人犯の弟が差別を乗り越えながら生きて行くという話なのですが、普通に生きられる恵まれた自分の環境に感謝しました。とてもエエ話でした。なんでかわかりませんが、タイでもっとお金を使おうと思いました。

 12時頃まで部屋でウダウダし、チェックアウトしました。もうこれ以上フア・ヒンにいてもすることがないので、バンコクに戻って買い物でもしようと思いました。バス会社に行って、3時前くらいのバスのチケットを買おうとしたんですが、英語があまり通じなく困っていると、一人のタイ人の女の子が通訳してくれました。高校生くらいの子ですが、稀に見るカワイイ子でした。彼女もスタッフだと思ったので、荷物は預かってもらえるかとか、トイレはどこだとか、色々聞いて教えてもらいました。しかしよく見ると、私服を着ているし、待ち合い席に行儀よく腰掛けているので、もしかしてあなたも乗客ですか?と聞くと、笑顔でイエスと言ったので、丁重にお礼を言ったのですが、その笑顔が168点くらいの可愛さぶっちぎりでした。それからネットカフェなどで時間を潰しましたが、ずっとその子の笑顔が脳裏に焼き付いていました。これから同じ所へ向かうのだなあと考えると、ちょっとドキドキしました。変態か俺は。

 まだ少し時間があったので、例のレストランでまたカシューナッツ炒めを食べ、セクシーブス姉さんに、これからバンコクに行くというと、あらアタシはイサーン出身なんだけど、前はバンコクの大学に通ってたのよウッフン♥と言っていました。秋田出身の田舎娘が東京の大学に通い、そこで横浜出身の男性と出会い、結婚し彼の地元でいっしょに洋食屋を営んでいる、そんな感じなのかなと思いました。

 まだバスの出発まで30分以上ありましたが、バス会社に行ってみると、おまえコレに乗れと言われ、無理矢理早いバスに乗せられました。バスは順調に猛スピードでバンコクに向かいましたが、バンコクに入ってからはまた渋滞に巻き込まれ、およそ3時間で目的地のモチット駅に着きました。今夜はどこに泊まろうか迷いましたが、やはりあの民宿の食堂でまた食べたいなと思い、日本人宿に行きました。着いたときはもう日が暮れそうだったので、食堂で晩飯にまたコロッケ定食を食べました。

 前の気持ち悪い奴もういないだろうなーと思ってたら、リビングでタバコ吸ってました。一週間もなにやってんだこのクズ!と思いましたが、よく考えるとここには一週間以上泊まるオヤジなんてザラにいるんです。驚くようなことじゃないか、と思いましたがなるべく目は合わせないようにしました。彼が漂わす負のオーラが半端ないです。幽遊白書の下等妖怪みたいな奴です。でもほんとはちょっと話を聞いてみたい気もします。毎日なにやって過ごしてるんですか?

 夜の部

 夜10時くらに、また夜の街へと一人繰り出しました。懲りてない。まったく懲りていない。どこか面白い所を自分で探そうと思い、繁華街の小道を行ったり来たりしていると、アフリカ系黒人ばかりがいるエリアに着きました。怖いです。さらに先へ進むと今度はアラブ系のたまり場にでました。犯罪の臭いがぷんぷんします。しかしこれだからバンコクは面白いんだよなという感じもします。

 1時間ほどブラブラし、もう悪の雰囲気にオナカいっぱいになったので、ビールでも飲もうと前回行った盛り場へ行きました。ゴーゴーバーは入らずBARでちびちび飲みながら、男を捕まえる女性たちの逞しさを観察しました。でも実は女性よりもニューハーフの方が積極的で強引です。歩いてくる男の前にいきなり立ちふさがり、間髪入れず相手の両手をとり無理矢理自分のケツと胸を触らせます。自分の武器を惜しみなく使い、あっというまに獲物を巣へと連れて行きます。あの道だけは通るまいと思いました。

 10分ほど一人で飲んでいると、わたしのとこにも店の女の子が話かけてきたのですが、その子の顔を見てアレ!?と思い、おもわず「俺キミに6年前に会ったことあるよ!」というと、あっちは「えっ!?・・・ハシモト・・・ハシモトマコト!!?」
いいえ、わたしはハシモトマコトさんではありませんが、彼女の顔はたしかに見覚えがありました。わたしがはじめてタイに来た6年ほど前に、たしかここらへんのBARで通りすがりに股間を思いっきり握られたことがあるのです。
 ところでハシモトマコトとは誰かと聞くと、彼とはずっと昔にここで知り合って恋人になり、いっしょに日本で2年ほど住んだのですが、結局別れてしまったらしいです。2年もいっしょに暮らした彼と一瞬間違えられてしまいました・・。

 それにしても彼女は2年も日本に住んだことがあるだけあって、日本語がほんとに流暢で、色々なことを話してくれました。ちょっと小太りで、もう30歳くらいなのですが、いつかまた素敵な日本人の男性をつかまえたいそうです。
 20分くらい話して、「あなた今日はわたしを買う気ないでしょ?それじゃあわたし仕事続けるね♥」と申し訳なさそうに言って、笑顔でまた日本人のお客さんを探しに行ってしまいました。千葉県のハシモトマコトさん、彼女は何年もあなたの事を忘れられず毎晩泣いていたようですが、もうすっかり立ち直って、また新しい恋人を見つけるべく、毎日頑張って働いていますよ。

 BARで結局3本もビールを飲んでしまい、そろそろ帰ろうかなと思い、その前に建物内を少し歩いていると、あるニューハーフの店の前で、わたしより背の高いニューハーフに囲まれてしまいました。ちょっと寄ってきなさいよアンタ!と恫喝されて困っていると、一人のニューハーフが目に入り、アレ!?と思い、おもわず「俺キミに6年前に会ったことあるよ!」と言ってしまいました。
 またもや懐かしい人に会ってしまいました。彼女(彼)も、6年ほど前にニューハーフ3人とタクシーを相乗りして宿に帰ったときにいた一人でした。わたしの事はやはり覚えてないらしく、何を言ってもキョトーンとしていましたが、最後に「キレイになったね」と言うと、ちょっと嬉しそうにモジモジしていました。ほんとうは前よりもちょっと太ってて肌も荒れてたんですが、まだ同じ店でちゃんと真面目に?働いていたんだなあと感動しました。

 その感動に酔いしれながら、BARでもう一杯ビールだけ飲んでから、ダラダラ歩いて帰りました。帰り道に「みんな頑張ってんだなあ」と何回も一人で呟いてしまいました。





2013/11/25

FOODIE WISH LIST

シンガポールのフードマガジンに著名人の似顔絵と、その他のイラストを全部で30点近く描きました。
うちの奥さんがそのページのデザイン担当だったので、非常にスムーズに仕事ができました。
奥さん、また仕事お願いします。













2013/11/22

タイ人地雷禁止条約(7)

10月29日(火)

 朝8時に起床して、近くの食堂で朝飯を食べました。近道をしましたが、食堂に着くまでにエロ・マッサージの店の前を4軒も通過しなければいけませんでした。朝っぱらから、気持ち良いわよ〜♥と誘われます。

 食堂では米の麺が入ったスープを食べました。食堂のオバちゃんは気が良くて、とても太っていました。そして食堂の壁には、子豚さんが色々なコスプレをしている写真がたくさん飾ってありました。豚肉を扱ってる店なので、弔いの遺影みたいに見えましたが、聞いてみると、オバちゃんはただ単に豚さんが大好きなんだと言っていました。
 そしてオバちゃんの娘と思われる高校生くらいの女の子が、店の手伝いをしていたんですが、その子はゴリラに似ていました。店の手伝いがイヤなのか常にしかめっ面をしていて、ガニ股で歩いているのですが、なぜか着ている服だけは背中がバッコリ開いているセクシーなワンピースを着ていて、ちょっとドキッとしました。毎日、色んなアンバランスにからかわれている気がします。

 午後に、7-11に切手を買いに行き、ポストスタンプ売ってますか?と1分くらい大袈裟なジェスチャーをさせられたあげく、こんなとこに売ってるわけないだろ、郵便局行けと店員みんなに笑われました。鬼の首取ったような顔しやがってあのクソババア。おまえんとこにはもうODAはやらんから覚えとけ。コンビニで切手が買えるのは日本だけなのでしょうか。

 それから乗り合いバスに乗りって、20分ほどトロトロ走り、カオ・タキアップという山の上のお寺を見に行きました。ガイドブックに載っていたのと同じ、大きな金の大仏がいましたが、ガッカリ感がすごいです。でもまだ上に登っていけるようなので、急な階段をヒーコラヒーコラ登っていくと、またもや猿の王国が。民家や、店の屋根などでも暴れ回っていて、ときおりオジサンがパチンコを持って威嚇し追い払うのですが、そこまでして共存しないといけないんでしょうか。

 奥の方に汚い噴水があり、そこに猿が飛び込んで泳いだりしていたので、これは珍しいなあと思ってずっと眺めていました。すると後ろの方からキーキーッと猿がケンカする声が聞こえ、二匹の猿が軽いケンカをしながらこっちの方へ向かってくるなあと思っていると、ケンカしながらわたしの股の下を通過、そしてその勢いで一匹の猿がわたしの足を甘噛みし、何事もなかったように二匹は噴水に飛び込み再びケンカしていました。

 ヤバいッと思って足を見るとふくらはぎの所からうっすらと血が・・・。すぐに感染症のことが頭をよぎったのですが、じゃあ今からギャアギャア騒いだところで救急車も来ないし、それくらいでうるせえよハゲとタイ人に白い目で見られるのは確実。ということで、近くに坊さんがいたので、ジェスチャーで猿に噛まれちゃったけど、なにか手当してくれないかとお願いすると、脱脂綿となんたらアルコールと書かれた青い液体を持ってきて、軽く消毒してくれました。これで大丈夫?と聞いてみるとニッコリ笑っていたので、それでよしとしました。死ぬときは死ぬ、ガタガタぬかすな小僧、というメッセージだと受け取りました。
 
 疲れたので休憩所のような所に座って本を読んでいました。僕以外には猿が4、5匹いてのんびり蚤取りし合っていたのですが、一匹の猿が急にベンチから降りて、こちらにのそのそ歩いてきて、わたしの横によっこらしょと座ろうとするので、何この子気持ち悪い!やめてーなほんま!と反対側のベンチにすぐ移動したのですが、するとまた違う猿がこっちに歩いてきて私が移動するという、なんだかフルーツバスケットのようなことをしばらくやっていました。これ以上怪我したらかなわんと思い、しょうがなくその休憩所から離れたんですが、そのちょっと横で、観光客用に猿のエサを売っていたので、どうやら猿はそれをくれると思って近寄ってきたようでした。それにしても、一度噛まれているので、もう猿はこりゴリラ。

 その後また乗り合いバスで街に戻り、コンビニでアイス「マグナム」を買いましたが、なんとたったの120円でした。シンガポールでは350円します。そのときに嗚呼シンガポールに帰りたくない帰りたくなあいい!と思いました。
 それから昨日のセクシーブスのいるレストランで、念願のカニのカレー卵炒め(プーパッポン・カリー)を食べました。美味しそうに食べていると例のお姉さんが近づいてきて、わたしの飲んでいる長い瓶のスプライトのストローを掴み、ここをこう折るとストローが瓶の中に落ちないのよ、と教えてくれました。どう、わかった?みたいな顔をされたとき、あまりの艶っぽさにちょっと立ちくらみがしました。お姉さん食事中に僕の目の前で細長い形状の物をいじくるのはやめてください。

 夜はまたナイトマーケットがあったので、そこでお土産にキーホルダーや石けんなどを少し買いました。そして調子に乗ってシーフードの屋台で、またカニを食べようと思い、今度はソフトシェル・クラブという柔らかい殻のカニのカレー炒めを注文したのですが、これが食いづらいのなんの南野陽子。一生懸命殻を剥いて身を出していたら、気づくと料理が冷たくなっていました。冷や飯と、冷や蟹カレーで気分はちょっと下降気味だったのですが、その後にシンハビールを一本飲むと、脳内でm.c.A・Tが流れ出し、小躍りして宿に帰り、小説を読んで寝ました。








2013/11/20

タイ人地雷禁止条約(6)

タイ旅行6日目の日記です。

10月28日(月)

 朝7時半頃起きて、シャキシャキとストレッチ、そして朝ゴハン、からのシャワーを浴びて9時に宿をチェックアウト。今日はペッチャブリーの少し南にある、わりと有名な観光地「フア・ヒン」にバスで向かおうと思う。

 昨日町中で色々な人に聞き込みをした結果、フア・ヒン行きのバスは宿から5kmほど離れたスーパー「BIG-C」の前からしか出てないという。しかしガイド・ブックにはすぐ隣にある市場から出てるって書いてるんだけど、もう4、5年前のガイドブックだしなぁと、半ばあきらめながら、今一度宿のオバさんに聞いてみると、あっさりと「それなら隣の市場に行ってみな」とのこと。やはり持つべきものは宿のババア。

 市場でも身振り手振りで、聞き込みをしてなんとかバスを発見。すごいオンボロのバスで、運転手はアジア版ハルク・ホーガンといった感じの真っ黒なオヤジ。しかも奥さんと子供を隣に乗せていて、子供がギャーギャーうるさいし、オヤジもご機嫌に下手クソなタイ歌謡曲を延々と歌っていた。

 バスは1時間ほどで、フア・ヒンの街に到着。そこからガイドブックを頼りに、歩いて安そうな宿を探してみる。ガイドブックに載っている宿は、どこも値上がりして1000円近くする。グルグル歩き回っているうちに、気づくとBarが密集している、ホワイト・トラッシュ(ゴミ白人)御用達エリアに来ていた。すると、一人のデブな白人のオジサンがBarの中から話しかけてきて、ここら辺の宿の相場と一番安い宿を教えてくれたので、すぐそこに行きチェックインした。昼間からBarでホステスと酒を飲んでいるようなオヤジでも、たまには役に立つもんだ。というか本当にありがとうございました。

 宿は600円程で、けしてキレイではなかったが、広くて居心地は良さそうだった。一晩泊まってみて、体が痒くなってなかったら連泊することにした。すぐに外を散歩してみたが、宿はBarエリアの中心にあって、外に出るときは必ずエロ・マッサージの前を通らなくてはならないので、いちいち声をかけられるのがちょっと面倒だ。

 歩いて10分ほどで、すぐにビーチに出た。波打ち際には無数にパラソルが立っていて、簡易のレストランになっていた。そしてそこを馬が闊歩している。そして小さいイカやクラゲが打ち上げられている。なかなかユニークなビーチだ。
 30分ほど歩いてやっとビーチから抜け出し、スーパーでヨーグルトを買って食べた。タイで食べるココナッツ・ヨーグルトは安い、美味い、間違いない!(スーパーフリー)

 それからもどこに何があるかを確認し、土地勘をつけるために、ひたすら街を歩き回った。収穫は古本屋と、オーガニック石けんの店と、1時間30円のネットショップ。古本屋で小説「東野圭吾/手紙」を200円で買った。

 夕方に、高そうじゃなく、それでいて清潔そうで、かつメニューの見やすいレストランを見つけた。しかも店のお姉さんが、ブスなんだけどすごくセクシー。艶の塊といった感じで、彼女の一挙一動がすごく気になる。彼女に、悪いけど胡椒買ってきてと言われたら、わたしは走って行くだろう。そこで、海老のカシューナッツ炒めを食べた。とても美味しく、そして私が今回絶対食べようと思っていた、カニのカレー卵炒めをメニューの中に見つけ、明日も絶対来るぞと誓った。

 宿に戻り缶ビールを飲んで少し休み、暗くなってからまた街へ行ってみると、平日だというのにナイトマーケットが出ていた。バッタもんの時計やサングラスに、オシャレだけどちょっと作りが雑な物が所狭しと並んでいた。さらに屋台もたくさんあり、Tシャツを売ってるすぐ横で、大きいロブスターを真っ二つにして炭で焼いたりしていた。財布の紐が極端に硬いわたしは何も買わなかったが、せっかくなので、マンゴースティッキーライスたけ買って食べてみた。奥さんといっしょに食べるときはいつも美味しいが、一人で食べるとちょっと甘ったるかった。

 宿に戻る前に、怪しいBarエリアを一周してみたが、思ったよりあまり賑わっていなく、一つの店に2、3人白人のオヤジがいて、まったりビリヤードをしている感じだった。どこかでビール一杯くらい飲みたいなと思ったが、声をかけられると断るという癖がついているので、気がついたらもう一周していて、二周目はちょっと恥ずかしいということで、
コンビニでまた缶ビールを買って宿に帰った。ほんと根性無しだなと思ったが、飲んでいると一人でいる事がすごく幸せに感じられ、その気分のまま寝た。









2013/11/18

タイ人地雷禁止条約(5)

タイ旅行の5日目です。

10月27日(サンデー)

 そろそろ体がなまってきたなぁと思い、朝から激しく腕立てをしてみましたが、いつものような爽快感は得られませんでした。なぜ旅行というのはこんなにもダルいのでしょうか。

 朝ゴハンを食べようと思い近所をフラつき、ここは美味しそうだなと思った食堂で、チキンライスを食べました。とても美味しく満足したので、じゃあ会計をと思い、ジェスチャーでチェックお願いしますと伝えた所、店の娘さんが流暢な英語で対応してくれました。しかもそのあとに、日本人ですか?と聞かれ、いっしょに写真を撮ってくれませんかとお願いされ、店の娘さん2人と写真を撮りました。朝からえらいハッピーな気持ちになりましたが、自分のカメラの写真を確認してみると、ものすごく変な顔で写ってて少しがっかりしました。

 さらに散歩を続けていると大きなお寺があったので、見てみようと敷地に入っていくと、寺で飼われているのかわかりませんが、野良犬がたくさんいて、わたしを一瞥するやうなり声をあげてジリジリ近づいてきました。またかと思い、知らないフリをして歩き続け、相手が距離を詰めてくると振り返ってゆっくり近づき威嚇をし、それを何回も繰り返しながら寺をぐるりとまわりました。寺の坊主でもいれば、犬を追い払ってくれたのでしょうけど、あいにく日曜日なので誰もおらず、一人で大変疲れました。あの糞犬共はいったい自分を何様だと思っているんでしょうか。一匹じゃあ何もできないくせに、ああやって群れたときにだけおおはしゃぎしよる。なにがワールドカップじゃこのクソカス共!!砂を大量に飲んで死ね!!

 その後も、町をブラブラ歩いたんですが、街中いたるところにいるんですクソ野良犬が。そしてこの町の野良犬はほんとうに調子にのっていて、近くを通るとすぐ吠えるんですね。おかげで寺を見つけても入っていけないし、面白そうな小道にも入っていけない。わたしのいつもの足で稼ぐ観光ができないわけです。あまりの怒りに歩きながら目眩がしました。もしまたこの町に来ることがあれば、わたしは事前にバンコクでエアガンを買ってから来ます。

 しょうがないので観光はあきらめ、宿で飼われている猫ちゃん家族たちと遊びました。昼から近くのスーパーに行ってみると、商品全部20B(60円)という、日本でいう百均のようなコーナーがあったので、そこでヘチマやボードゲームなど、しょうもない物を幾つかかいました。

 宿に戻り読書に熱中し「東京島」を読み終えました。面白かったので、宿のパソコンで映画版の予告動画も見てみましたが、全然面白くなさそうでした。読書好きの人が、よくリメイクされた映画をけなしているのが、ようやく理解できました。
 自分ももし無人島に流れ着き、愛する人に一生会えなくなったらと考えたら、急に悲しくなってきて、ベッドで少しクヨクヨしました。

 夕方頃ナイトマーケットへ行き、牡蠣オムレツを食べてみました。とても美味しく、ビールといっしょに食べたら最高だろうなと思ったんですが、あいにくビールを売ってるところが見つけられず、しかたなく水で我慢しました。最高の食事をするためには、やはり入念なチェックが必要です。

夜8時くらいに、また宿のレストランで炒飯を食べてビールを飲み、少しホロ酔いになって、部屋で一人で買ってきたゲーム(4並べ)をしました。自分対自分の戦いでしたが、けっこう白熱した良いゲームでした。







2013/11/15

ュワッシャー!!

わたくし週一回、近所の市営スポーツセンターのジムに通っております。
前はよく走ったりしていたのですが、あまり長距離走っても、柔道には関係ないと最近わかってきたので、運動は柔道の練習以外には、このジムでの筋トレだけで、最近はほぼこんなスケジュールです。

【日曜】柔道に行く。
【月曜】筋肉痛。家でおとなしくしている。
【火曜】筋肉痛。家でおとなしくしている。
【水曜】ジムに行く。
【木曜】筋肉痛。家でおとなしくしている。
【金曜】筋肉痛。家でおとなしくしている。
【土曜】筋肉痛。夕方にちょっと散歩してみる。

ほぼひきこもりじゃないですかこれじゃあ。でも筋肉痛がほんとに全然回復しないので、しょうがないんです。それとも少しくらい汗かいた方が、筋肉痛も早く治るのでしょうか。

 ところでわたしが行ってるジムは、シンガポール人ばかりいるんですが、なんかちょっと変なんです。みんなすっごくごつい筋肉してるんですけど、なんか変なんです。よく見ると、みんな下半身の方をあまり鍛えてないんです。ごっついのは上半身だけで、足はひょろひょろなんです・・・。
 ふくらはぎや太腿はなんの起伏もなく、ただの棒みたいなんですけど、でも上半身は筋肉隆々なんです。あきらかに太腿より二の腕の方が太いんです。なんでだろうなと少し考えたんですが、たぶんみんな普段はスーツ着てるから、足だけは細くスマートでありたいと思ってるのかなと思いました。

たとえば普通のボディービルダーは、上半身も下半身も太いわけです。






















しかし下半身だけ鍛えないと、北斗の拳みたいな、漫画の世界のようになってしまいますよ。(↓いるいるこういう人!!)





















 私としてはちょっと変な感じに思うんですが、本人達はそっちの方がいいと思ってるんでしょう。みんな常に鏡ばかり見ていますから、自分がどういう外見なのかはハッキリわかっているはずです。
 下半身を鍛えてないことから、ボディービルダーになりたいようではないし、かといってあんなバカみたいに上半身だけ筋肉があってもなんのスポーツもできないだろうし、いったい何目的なんでしょう。腕相撲の選手? それともドラゴンボートとか漕いでると、ああなるんでしょうか? よくわかりませんが、とにかく一生懸命やってるので良いと思います。人生いろいろ、筋トレもいろいろです。

2013/11/09

タイ人地雷禁止条約(4)

タイ4日目です。

10月26日(土)

 宿に置いてあった本「アジアブラックロード」なる本を、ベッドに寝転がり朝から読んでみたが、全然面白くありませんでした。ブラックでもなんでもないし、たいして危ない事もしてないし、著者を短気ですぐブチ切れるキャラにしたてあげようとしてる所がまたムカつきます。こんな旅行本でも買う人がいるっていうんだから、もう世も末だと思いました。
 旅行本というのはたいてい面白くないのですが、唯一今まで面白かったのは、ゲッツ板谷さんの「インド怪人紀行」です。クズのようなメンバーによる、カスのような旅で、あまり物事を美化しないでありのままを書いていて、読んだ後も何も得るものがなく、ああ旅ってこういうものだよなぁと、妙に納得した覚えがあります。
 主観的な本はやっぱり苦手だなあと思ったので、違う小説「東京島」を読み始めました。

 腹が減ったので、近くの食堂で麺を食べたんですが、甘めのスープがとても美味しかったです。でもきっとAJINOMOTOを使っているとは思いますが。
 それからちょっとその辺をブラブラして、お寺を見たり、市場を歩いたりしました。市場には食用のカエル、カメ、ナマズ、さらに芋虫、タガメ、コオロギなどをカラッと揚げた物も売っていました。

 部屋に戻ってゆっくりして、昼頃から自転車を借りてみることにしました。まずは6km先にあるというカオ・ルアン洞窟を見に行きました。山の上にあると聞いていたのですが、いきなり急な坂道があらわれ、自転車を押して登っていくと、猿がたくさんいました。ざっと眺めただけで30匹はいます。しかも野良犬もたくさんいて、猿が蚤取りをしてあげていたり、そこそこ仲良くやっていました。

 洞窟は思ったよりも大きく、中には何体も大仏が安置されていて、参拝者も少しいました。奥の方に行くと、真っ暗な通路があり、ライトも何も持っていなかったので、カメラのフラッシュをつけながら進んで行きましたが、とくに白骨死体も、宝箱もなく行き止まりでした。嗚呼恐かった・・・。

 次に違う山の上にある歴史公園に行きました。またもやけっこうな値段を取られました。そしてもちろんどうってこたあない無駄に広い公園でした。そしてまたもやものすごい数の猿。目を合わせると生意気に威嚇してきます。ムカつきます。猿畜生のくせに。しかもエサをけっこうもらってるらしく、超肥満な猿とかもいました。1時間ほどで見るものもなくなったのですが、こんな早くでると入場料金の元が取れない・・・と思い、ベンチに座ってずっと本を読みました。

 夕方頃宿に帰ろうとすると、近くでナイトマーケットをやっていたので、焼売のようなものを買って食べてみましたが、中身はピーナッツ系でとても甘ったるく、全部食べたら胸やけしました。保守的になるとつまらない、チャレンジすると失敗する、わたしは前世でいったいどんな大悪を犯したのでしょうか。

 宿に戻ってからレストランでさらにイエローカレーを食べたのですが、これがまた辛くて辛くて、部屋に戻ってからすぐ腹痛が始まりました。食べ物の影響があんなに顕著にあらわれるなんて久しぶりでした。2時間くらい我慢しながら本を読んでいたんですが、耐えきれなくなって外に水を買いに行き、一気に流し込んだら、あっというまに腹痛はなくなりました。胃の壁面に香辛料でもへばりついていたのかもしれません。

 帰り道の暗がりで一匹の野良犬に見つかり、ものすごい勢いでこっちに走ってきたので、これはヤバいことになりそうだなと思ったら、まったく吠えも威嚇もせず、後ろからついてきては僕のお尻のあたりを前の両足でトントン押しやがるのです。かまってほしかっただけのようで、安心しました。野良犬は金属バットでメッタ打ちにしてやりたいくらい大嫌いですが、彼とならうまくやっていけると思いました。
 
 それにしても土曜の夜だというのに、誰もいませんでした。性懲りもなくバンコクが少し恋しい、そんな夜でした。地獄へ堕ちろ






2013/11/07

タイ人地雷禁止条約(3)

タイ3日目です。

10月25日(金玉)

 さすがに疲れたのか11時まで寝ていました。12時チェックアウトなので、急いで出発の用意をして宿を出ました。昨日の夜のこともあり、一刻も早くバンコクを離れどこかに行きたかったです。

 出発前に宿の下の食堂で、コロッケカレー定食を食べました。揚げたてのサクサクコロッケに、日本風のとろみのあるカレールー。これで250円なんて、あんた価格破壊もいいとこやで!と一人で壁に向かってブツブツ言っていました。
 食べる終わる頃には、よし、じゃあ南の方の近場に行ってみようかと思い立ち、バンコクのメインステーション、フアランポーン駅に行ってみました。昼の1時頃に着いたのですが、受け付けでバンコクの南にある町「ペッチャブリー」行きの列車はありますか?と訪ねると、次の列車は3時半だということで、チケットを買い、待つことにしました。
 駅構内にもネットショップがあったので利用したのですが、10分60円と超割高で、急いで奥さんにメールを打ちました。しかも高い割にスピードは遅く、ほんまボッタクリもいいとこやで!とスクリーンに向かってブツブツ言っていました。なんとか20分で終わらせ、急いで店を出ました。

 列車は1時間遅れでやってきました。しかも乗り込んでからもトロトロ点検しくさって、水やお菓子を買うタイミングも逃してしまいました。わたしは2等席という、割と高めのチケットを買ったのですが、リクライニングは壊れて倒れないし、席のテーブルのストッパーも壊れてて、頭を屈めてたら急に後頭部にテーブルが倒れてきたりと、もうひどいのなんの南野陽子。極めつけは、夜になっても窓が開けっ放しなので、光を求めて小さい虫が車内に入ってきて、もうすごいことになりました。1立法メートルの中に、常に虫が4、5匹いる状態です。みんな慣れてるのかなと思いきや、ほとんどの人は顔をしかめて虫を払っていました。ほんとうにタイ鉄道省は無能、無能、無能と思いました。

 そしてようやく夜8時過ぎにペッチャブリーの駅に着いたのですが、もうあたりは真っ暗でした。ガイドブックを見ながら歩くこと20分、ようやくお目当てのゲストハウスを見つけました。第一印象は、あらオシャレなお宿。すごく古くてボロいんですが、木造で壁にたくさん額物がかけてあって、おまけに併設しているレストランでは、タイでは珍しいとても古い洋楽やジャズがかかっていました。そして宿屋の女主人が80年代みたいな格好して、旦那さんが地井武男そっくりでした。しかもわたしのシングルルームも蚊帳付きで400円ほど。そのかわり道路沿いなので、車の音は半端なくうるさかったですが、耳栓ハードユーザーのわたしには屁のつっぱりです。

 すぐシャワーを浴びてレストランに行き、おすすめの白いタイカレーを食べました。はい、美味しかったです。そして部屋に戻ろうとしたら、後ろのテーブルで飲んでいた、常連と思われるタイ人のおじさん達に、ウィスキーを一杯飲まないかと誘われ、日本人らしく一度断っておいて二度目の誘いですぐに食いつき、待ってましたとごちそうになりました。おじさん達は英語はほんとにカタコトしか話せないので、会話は拙いものでしたが、宿のオバさんがときどき通訳してくれました。

 よくわからなかったのですが、わたしの名前はヤマグチだと言うと、一人のおじさんが「キミは「ヤマグチ」わたしは「ヤマグテ」だ!」というと、みんなで爆笑。「ヤマグテ」の意味が最後までわかりませんでしたが、わたしも会話が詰まると、そのオジサンを指差して「ぼくは「ヤマグチ」あなたは「ヤマグテ」!」というとみんな大爆笑。タイで鉄板ギャグを見つけました。

 そして酒が少なくなると、もういいと言ってるのに注ぎ足してきて、結局10回ちかく注がれて夜1時まで飲んでいました。みんないい年なのに結婚していないと言っていたし、とくに僕の隣にいたオジサンは、よく僕の手に触れてきたので、たぶんそっちの方の人たちだったのかなと思います。
 部屋に戻って、それにしても「ヤマグテ」とはいったい何だったんだと思いながら寝ました。




タイ人地雷禁止条約(2)

タイ2日目です。

10月24日(木)

バンコクから出てどこか違う町に行こうかと思いましたが、久しぶりのバンコクなので、一日だけ観光しようと思い、朝10時に宿を出て市営バスに乗りました。いきなり渋滞に巻き込まれてバスが全然動きません。窓側に座っていたのですが、日差しがとても強く、日焼けしないように帽子を目深にかぶってジッとしていました。バンコク市内はどこに行っても朝から晩まで渋滞です。
 たとえば日本だと信号の待ち時間の数字が、だいたい20くらいからスタートしますが、バンコクの信号は200あたりからスタートします。どっちがいいのか難しいことはわかりませんが、慣れるまでは200という数字はとても長いです。心の中でまたタイ政府は無能、無能、無能と呟いていました。

 自転車なら30分くらいの距離を1時間くらいかけて、やっと私の大嫌いなバックパッカーの聖地「カオサンロード」に着きました。泊まってる宿にはwifiしかなく、スマホやi-padなどという文明の利器を持っていない私は、インターネットができなかったので、カオサンのネットカフェで奥さんにメールをしました。わたしの宿には気持ち悪いオジサンがうようよしていますから心配しないでください、と。

 それからまた徒歩で船着き場まで歩き、ボートに乗り対岸にあるシリラート病院に行きました。ここの博物館には囚人の死体標本を始め、奇形児のホルマリン漬けなど様々なグロテスクな物が展示されていて、実は以前にも来た事があるのですが、バンコクで観光といえばここくらいしか思いつきませんでした。展示内容は以前と何一つ変わっていなかったのですが、入場料がけっこう高くなっていて、ふざけんなと思いました。
 帰りに、夏の湘南に遊びに行くようなアホみたいな格好をした日本人の若者が前にいて、こいつらと一緒だと思われたくないと思い、かなり離れて歩きました。しかし向こうは向こうで、こんな野球部の合宿から逃げ出してきたような奴とはいっしょにされたくないと思ったことでしょう。
 そんな卑屈な事を考えていたせいで、帰りに道に迷ってしまい、足が棒になるほど歩きました。なんとか人に聞いてバスに乗り込んだものの、今度はどこを走っているのかわからなくなって、どこかよくわからない駅の近くで降りて、のこのこ地下鉄で帰りました。
 このかたくなにタクシーを拒む癖を直したいです。乗ったところでせいぜい2、300円でしょうに。

 宿に戻ると、宿の下にある日本料理の食堂が空いていたので、カツ煮定食を注文しました。たったの200円くらいでしたが、これが美味いのなんの南野陽子。大戸屋より全然美味しかったです。
 食堂には、けさ洗濯洗剤を貸してあげた日本人の学生がいたので、ちょっと話をしました。彼はタイやカンボジアに有機農業を見学しにきたらしく、もっともそうな事を言っていたので、ええ若者だなと思いましたが、いざ夜遊びの話になると、コンドームを15個も買ったので一個あげましょうか?とか、カンボジアで一度幼女を買ってみたい、など滅茶苦茶な事を言っていて、こりゃなかなかしょうもない人だなと思いました。
 タイは自由売春ですが、カンボジアの幼女は強制売春させられてると聞いたことがあるので、カンボジアで幼女を買うのはみなさんやめてくださいね。

 疲れていたので少し寝たのですが、11時頃になりよっしゃまた遊びに行ったるかと思い、一人で昨日とは違うナイトスポットに繰り出しました。最初に入ったゴーゴーバーでは、SMが行われており裸の女性がロウソクを自分に垂らし、あげくそれを飲んだり舌で火を消したりしていました。女の子を隣には座らせませんでしたが、ショーがあまりにすごかったので、ちょっと多めに払いました。
 それから一番人気があるというゴーゴーバーに行ってみましたところ、ほんとうに可愛い日本人好みだなと思われる女の子がたくさんいましたが、みんな愛想が全然良くないので、ビール飲んだら帰ろうと思っていました。すると一人ニコッと微笑む女の子がいたので、その子に飲み物を奢って少し話してみました。英語が達者な子で色々な事を教えてくれました。

 近くにものすごい大騒ぎしてる日本人のおじさんグループがいて、みんなに飲み物を奢ったり、お金を使ってなにかゲームをしてはしゃいでいました。そして彼らが会計のときになると、わたしの隣の女の子がお金を計算している日本人を指して、「ほら見て。さっきまであんなに笑ってたのに、今はもう笑顔がないでしょ。」と言っていました。たしかに彼の顔はちょっと青ざめたような感じで、あれ・・こんなに使ったかな・・・という感じでした。そして金を受け取った店側もほんとうに淡白で、もう彼らには興味無しといった風にみんないつものテンションに戻っていました。

 その子と話して10分ほど経ったところで、急に「ねえ、わたし可愛い?」と言うので、「イエス!ユーのスマイルはこのショップでナンバーワン!」と言うと、「・・・と、いうことはぁ〜〜〜」と言ってきたのです。そう、わたしを店から連れ出しておまえのホテルに連れてってということです。そこでやっと、ああそうか、ここは連れ出すのが目的で、ただ話し相手になってもらうというのは甚だ迷惑なのだとようやく悟り、「と、いうことはぁ〜〜〜」を二人で何度か繰り返した末、スミマセンわたし今日は帰りますと行って女の子にチップをあげて店を後にしました。チップを多めにあげる事で、みじめな自分を少し擁護したつもりでしたが、店を出てからもなんだか気分は下がったまんまで、ちょっと夜遊びが過ぎたようだなと歩いて帰りました。カッコつけたがり男子ならわかるだろうこのみじめな気持ち・・・。

ヤラぬなら 家で飲んでろ ホトトギス





2013/11/05

タイ人地雷禁止条約(1)

先月末、10日間一人でタイに遊びに行ってきました。

バンコクに着いてから、タイの北部に行こうと最初は思っていたのですが、バンコクに着いて1日観光すると、なんだか遠くまで行くのが急にめんどくさくなり、近場のペッチャブリーと、フア・ヒンという町にしか行きませんでした。

むこうで日記をつけていたので、簡単にまとめてみようと思います。


10月23日(水)
 朝7時に家を出て、10時半出発のジェットスターに乗りました。10日間だけなので、たいした荷物は持たなかったのですが、空港で計測したところ4kgしかなくてホッとしました。格安航空は重量制限に厳しいので。

 飛行機はバンコクのスワンナプーム空港に無事着いたのですが、入国審査場は今まで見たこともない長蛇の列で、自分の番まで30分くらいかかりました。心の中で、タイ人は無能、無能、無能と罵っていました。

 スワンナプーム空港から市内行き急行列車に乗って行きました。前に来たときはこれがまだ開通していなかったので、たしかミニバスで500円だか1000円だか取られていたはずです。

 市内に着き、そこから予約していた日本人宿「民宿日出」に向かいましたが、地図を印刷してくるのを忘れて、辿り着くまでにえらい時間がかかってしまいました。宿の団欒室に40歳手前くらいの日本人の男性客がいたので話しかけてみようと思ったら、ちょっと目があらぬ方にイッテる、いかにもクズ人間のような人で、しかもその人が共同部屋のわたしの隣のベッドらしく、ちょっと不安になりました。しばらくして気づいたのですが、どうやらこの宿は、バンコクの女遊び目当てに来る貧乏スケベおじさん達が泊まる宿らしく、彼もその一人に間違いないのでした。

 夕方頃、旅行前に調べておいた、近くの人気レストランに行ってみたんですが、ネットで調べた物とメニューは同じだったのですが、値段が倍で、さらに店員にもジロジロ見られてとても居心地が悪かったです。味はそんなに悪くなかったですが、やっぱり私はローカルの安い食堂が落ち着くなと思いました。

 晩ご飯のあと、地下鉄で街の中心にあるMBKデパートに、毎週水曜の夜にやっているムエタイの試合を見に行きました。リングの周りは人でいっぱいだったので、歩道橋の上から3試合ほど観戦しました。女性の試合もありましたが、これなら自分でも勝てる、というか寝技に持ち込んで卑猥な技をかけたい、などと妄想に走ってしまいました。

 宿に戻るともう午後9時過ぎで、体もかなり疲れていましたが、せっかくなので一人でナイトスポットに行ってみました。俗にいうゴーゴーバーという所に行き、裸の女の子のショーを見ながらビールを飲みました。ときどき女の子が隣に座ってくるので、飲み物を奢ってあげるのです。
 3軒ほどまわって見て、最後に興味本位で「ニューハーフの店」と書かれている所に入ってみたのですが、みんな私よりも背が高くて、割とごつい人が多かったのですが、一人小柄で素敵な人がいたので、飲み物をおごってあげて色々話しをしたり、その子の写真を見せてもらったりしました。その子は日中は大学に行っているらしいのですが、普段の写真を見せてもらったら、ミニスカートと白いシャツで女子大生の格好をしていて、これがまたお綺麗でございまして、わたしは話しながらずっとその方の綺麗な横顔を眺めて、うっとりしていました。もちろんそれ以上は何もなかったです。
 今晩はかなり飲み物奢って、散財してしまったなぁと反省したのですが、計算したら3000円くらいしか使ってませんでした。