2013/03/20

アムリトサル2


3月17日 日曜日 夜6時 アムリトサル

今朝も調子がすぐれず、朝からずっと寝ていた。
朝はトイレがとても混んでいるので、いつ行ってもかなり待たされた。
シーク教徒の人のトイレは異常に長い。
自分は和式が好きなので、3つある和式トイレの所に行くが
午前10時くらいまではいつ行っても何人か並んでいる。
ドアの上部には直径20cmほどの穴が開いていて、中を軽く確認できるのだが
穴からターバンが見えて中の人が立ち上がったのがわかり
やっと終わったかと思って出て来るのを待っても
そこからさらに出て来るまでに2、3分くらいかかる。
自分の便に祈りを捧げているのか、下半身を湛然に洗っているのかしらないが
これはトイレを待っている者にとっては、おそろしく長い時間だ。
おまけに割り込んでくる奴らもいるので、気が抜けない。

体の調子をみるために、外を一周歩いたが、やはり体が重く
起き上がるの一苦労なほどだ。チョコレートやポテトチップを買って
これなら大丈夫だろうと思い食べた。
ポテトチップがこんなに美味しいと思ったのは久しぶりだ。

今日はまだ見ていない庭園などを見たかったが、我慢して寝ていた。
3時過ぎにやっと起き上がり、インターネットをしに外に出た。
昨日と同じ所で奥さんにメールを送り、それから下痢止めを買おうと薬局を探したが
ぜんぜん見つからず、美味しそうな食べ物やばかりが目に付いた。
今日は日曜日だと気づき、もう見つからないなとあきらめかけたとき
やっと小さな汚い薬局を見つけた。
あまりに散らかっているので、ここはまずいかなと思ったが
シーク教徒の真面目そうなオジサンがいたので、説明して薬を出してもらった。
タブレットを3種類くらい、3回分だけ、とても丁寧に鋏で切ってくれ
値段はたったの18Rsだった。
部屋に戻ってすぐに飲んで寝た。

夜7時頃に夕食を食べに行こうと思い、部屋を出かけた所で
やはりどうしても食欲がわかないので
あきらめてバナナを一本だけ食べて、また薬を飲んだ。

この旅で一番美味しかったであろう、お寺の無料の優しい味のターリーを
一回しか食べられなかったは残念でならないが、もうここはあまり執着せず
流れに身をまかせるのがいいだろう。
それよりも無性にシンガポールの福建麺が食べたい。

シャワーも浴びてさあ寝ようかと思うが、腹をグルグルと大きな音を立てているので
何度もトイレに行って出し切った。
今日はドミトリーで周りにたくさん人がいるので
あの列車での脱糞のような事だけは避けなければいけない
と思っていたにもかかわらず、知らない間に寝てしまったようで
また下半身ケツ周り及び太股の辺りまで濡れている。
一気に血の気が引き、周りを見る余裕もなく急いでシャワー室に飛び込んだ。
穿いていたジャージを脱ぐと内側に緩い便がぶちまけられていて
もちろんパンツもべっちょり。
落ち込みながらもそんなヒマすらないと思い、急いでジャージとパンツを洗い
入念に床も洗った。

ベッドに戻ると幸運にも隣の白人は寝てるし
反対側のアジア人も話し込んでいるみたいで
わたしの脱糞に気づいてはいない様子だった。
隙を見てベッドの上に敷いておいたシートを嗅いでみるが
嫌な匂いはしなかったので、どうやらジャージで食い止めれたようだ。
しょうがなく代えの短パンと褌を穿いて寝た・・・がしかし
今度は真夜中に起きたと思ったら、またもや褌にぶちまけている気配。

もう電気も消されて真っ暗な中、手探りでシャワー室まで行くと
やはり褌にはなかなかの量がついており、短パンには染み込んではいないものの
嗅ぐとやや臭う。また泣き泣き2枚とも洗い、手探りでベッドに戻った。
あとはジーパンしかないが、これでジーパンにも漏らしたら
もう穿く物がないと思い、しょうがなく濡れた褌と短パンを再び穿いて寝ることにした。

ベッドに入ると、少しずつ怒りがこみ上げてきた。
なぜ俺がこんな大変な思いをしなければならないのだ。
おれはただ庶民と同じ物を同じように食べようとしただけじゃないか
それ以外に俺がいったい何をしたというのだと。
悲しさと怒りと、濡れているパンツの穿き心地の悪さで
いったい何時に寝たのかわからない。
とにかく大変な日だった。





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