2013/03/20

アムリトサル


3月16日 土曜日 アムリトサル

今朝は8時頃アムリトサルに着き、駅から黄金寺院まで歩いてみた。
さほど遠くもなかったが、やはり体調があまり良くなく
途中で休まなければいけなかった。
町並みは比較的キレイで、やはりターバンを巻いたシーク教徒があちこちにいる。

やっと黄金寺院まで着いたが、寺のスタッフはみんな年配で
英語もあまり話せないので、巡礼者用宿の窓口を探すのに、えらい手間取った。
そしてついに部屋の入り口まで辿り着き、どこから来た?と聞かれ
日本ですと答えると扉は開かれ、なんの受け付けもないまま部屋に入れられた。

中は男女混合で、ベッド数は20以上あるだろうが、どのベッドにも人がいて
床に布団をひいて寝てる人も何人かいた。
大丈夫だろうかとちょっと不安になったが
日本人の女性がいたので色々話を聞いてみた。
そしてもう一人の女性と3人で、朝飯を食べに行くことになった。
宿ばかりか、ご飯も一日中無料で提供されるという。

靴は宿に置き、裸足で寺の中へ入って行くと、お皿とスプーンを配っている人がおり
それをもらって2階に登ると、ゴザが用意されており
そこに座ると支給係の人がカレーやチャパティーやデザートなどもよそってくれた。
腹の事を考えると食べるべきではなかったのだが、ここまで来たらしょうがないので
がんばってほとんど食べてみた。
かしとても優しい味付けで、非常に美味しかった。
もし腹が正常だったら、一日4回くらいきて食べたいくらいだ。

食べ終わると、食器類を返しにいくと、シーク教徒と思われる人達
男女何百人もの人が流れ作業で食器を洗ってくれていた。
みんな無駄口も叩かず黙々と手を動かしていて
ボランティアのあるべき姿を見たような気がした。
それから寺を出たところで、3人でジュースを飲んだが
これも一本5Rsと、破格の安さだった。

部屋に戻ってから、なんとかベッドを確保したが、やはり体調はあまり優れないので
これからパキスタンに向かうという日本人女性2人を見送ってから
ベッドで横になった。
昼くらいまで寝ていたのだろうか。
お腹は依然、腹の中の物が消化されない感じで気持ち悪かったが
観光も少ししないと思い、黄金寺院の中に入ってみた。
入るとすぐに黄金寺が見えたが、ほんとうに黄金で
周りの建物や床は白い大理石で作られており、非常に素晴らしい建物だった。
入り口に足を洗う水場があるので、床もとてもキレイで
ヒンドゥー寺とはまったく違い、わりとモスクに近い。
巡礼に来ている人達も、頭にターバンをバシッと巻き、さらに年配の人などは
腰に短剣を装備している人が多く、非常にかっこいい。
警備のオジサンも、ジオン軍のようなシーク教のマークが肩に入った
長めの上着を着て、長いひげをたくわえ、槍を持って見回りをしており
この人達もなんともいえない渋さを出している。
シーク教徒はヒンドゥー教の人と違い
あまり笑わずいつも真剣な顔をしているイメージだ。
なぜかと説明はできないが、今まで来た寺の中で一番感動したのではないだろうか。

ゆっくりと一周したあと、また宿に戻りベッドで横になった。
どうやら昨日の列車のせいで、また風邪をひいたようだったので
風邪薬を飲もうと思ったが、空きっ腹に薬を入れたくはないので
食料、というか間違いなくバナナなのだが、それを手に入れるため外に出た。
フラフラしながらまずインターネットカフェを見つけ、奥さんにメールを打った。
wifiが使えそうな所もなく、日本語表示のパソコンすらなかったので
母からメールがきていたが文字化けで読めなかった。
30分ほどネットをして、さらに歩き回ったが、果物が全然見つけられず
やっとパパイヤを売っているジイさんがいたので、一つ買ってみたが
受け取ったあとで、土や虫がついていて、そうとう不衛生だと気づいた。
しかし塩もふってもらったので、大丈夫だろうと気にせず食べ
さらに向こうの方でやっとバナナを売っている人を見つけ、また10Rs分買った。

宿に戻ってすぐにバナナを食べて、風邪薬を飲み、服を着込んで布団にもぐった。
1時間ほどでなかなか良い汗をかき、急に体が楽になったので
一度シャワーを浴びスッキリしてから、またベッドで休んだ。

夜の9時頃、夜の黄金寺院も一応見ておきたいなと思い、ブランケットを羽織り
一周歩いてきた。夜もあいかわらず巡礼者は絶えずに
教典が置かれているらしい寺の中心へと続く道には、人が長蛇の列を作っていた。
そしてまた部屋に戻り、すぐに眠りについた。



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