2013/03/25

ダラムサラ5

3月23日 土曜日

朝6時にまたも尿意で目覚めた。昨夜も何度もトイレに行ったが
どうも一回の尿の量が少ない。大だけでなく、小の方も本調子ではないようだ。

今晩バスでダラムサラを発ち、明日は一日かけて
飛行機を乗り継いでシンガポールへ帰るので、観光できるのは今日が最後だ。
まぁ観光する所もここにはもうほとんど残されていないし
あとはとにかく無事に帰国できれば、何も言う事はない。

8時頃ようやく布団から出て、また以前行った近くの滝まで朝の散歩をしてきた。
途中でバナナを2本買い、コーヒーを飲みながら休憩した。
シヴァ寺院にはプールがあるのだが
そこで朝から本格的に泳いでいるチベット人が2人いた。
さすがのインド人も、この寒いのにようやるわと、苦い顔で見守っていた。
一人は顔も体も非常にごつく、肌は色黒で髪を刈り上げ、ヌルヌル秋山そっくりだった。

滝までは行かずその手前で岩場を下り、小川のすぐ側まで行って
大きい平らな岩の上で、1時間ほど本を読んだり瞑想をしたりした。
朝から心が洗われてスッキリとした。
気がつくとチベット人のおばさんが3人、大きい荷物を背負って後ろから歩いてき
そのまま河に荷物をぶちまけたかと思うと、みんなで洗濯を始めた。

宿でシャワーを浴びていつもの筋トレ、ヨガの流れで日本食レストランへ行き
朝飯にオムライスを食べた。
食後にお茶を飲みながらしばらくダライ・ラマの自伝を読んだあと、そのまま返却した。
全体の3分の1も読めなかったが、なんとなくダライ・ラマ14世の素顔がわかった。
彼は活仏などではなく、非常に人間味に溢れる人で、聖職者というよりは
本当に優しいおじさんのような印象を受けた。
法王は、チベット仏教の最高指導者であると同時に
チベット亡命政府の最高責任者として、政治も行っていかなければならず
ただ教えを説くだけの一坊主では、とても務まるはずがない。
まっことタフな男ぜよ。
この本をこの地で読めたことが本当に嬉しい。

それからまたいつものカフェでネットをし、奥さんや家族に
インドからの最後のメールを打った。
さっさと帰りたい、でもここはインドだから何があるかわからず不安だと。

宿のチェックアウトは12時だが、連泊するからサービスしてくれと頼み
午後5時にしてもらっておいたので、部屋でバスの時間までゆっくりすることにした。
小腹が空いていたが、あともう少しなので余計なことはせず
水もあまり飲まないようにした。

やっとバスの時間になり、宿を出てバスターミナルに向かった。
バスは10台以上もあり、自分のバスを見つけすぐに乗り込んだ。
30分ほど経ってバスは出発したが、車内はガラガラで
自分の隣も空席になっていたので、これはもしかしたら横になれるかなと思ったが
次の停留所のような所でたくさん人が乗ってきて、あっというまに席は埋まった。

自分の隣は人一倍デカいチベット僧のおじさんだったが、優しそうな顔をした人で
笑顔で挨拶するとあちらも笑ってくれ、チベット語で何やら話しかけてきたが
もちろん意味はわからずにうなずいておいた。
なにやら薬を見せてくれて、それを自分で飲んでいた。
なにかなと思ったが、バスが走り出ししばらくすると、いきなり窓を全開にし
おじさんが急にうなだれだし、さっきのはおそらく酔い止め薬で
それでもなお、車に酔ってしまったような感じで、見ているのも気の毒で可哀想だった。
さらに2時間くらい走ったところで、絶えきれなくなったのか
走るバスの窓から頭を出し、ゲーゲー吐き始めた。
しかし私には彼のために祈る事しかできず、窓からの風があまりにも寒いので
頭からブランケットをかけて寝ていたら
そのうちなにかすごい音がすると思って起きると、外は雷が鳴っていて
窓から雨と一緒に、ものすごい風が入ってきていているが
おじさんは前の席に頭をつけて死んだようにうなだれている。
後ろの女性もたまらないらしく、手を伸ばして窓を閉めようとしているので
代わりに閉めてあげた。
なにが起こるかほんとにわからんなと思ったが
まぁこのまま寝入ってしまおうと思って寝に入った。

10時頃バスはレストランに立寄り休憩したので、わたしもチャイを一杯だけ頼み
ビスケットも買って、それをチャイに浸して食べ、すぐに歯を磨きバスに戻った。
他の乗客は、カレーやチャパティーなどをもりもり食べていたが
チベット僧はみんな何も食べず、だまって雨を見つめていた。
金がないのか、夜は食べないのか。

休憩後、雨の中またバスは走り出した。
しかし真夜中なにか違和感を感じ起きると、瀕死のオジサンが
トドのような体を横向きにして、頭が私の席に乗っていて
足も3分の1くらいを占領し始めている。
これが普通のインド人だったら、すぐに叩いて注意するのだが
オジサンの辛い状態がよくわかるので、注意もできず
ものすごい窮屈な状態で寝るしかなくなってしまった。
オジサンはときどき姿勢は変えるものの、それでもやはり
私の席の3分の1は常に占領している感じだ。
何かあるとは思っていたが、まさかこんな事になるとは。
一瞬シヴァとブラフマーが、私の事を大笑いしているのを想像して
二度とインドなんか来るかという気持ちが、確固たるものになった。
なぜ私にこんな試練を与える、私はこれ以上なにも望んではいないのにと問いかけると
外で雷が光り、バスの中が一瞬明るくなったと思ったら
バスの一番前に飾ってあるダライ・ラマ14世の写真が目に入り
彼が私に「彼(チベット僧)に慈悲の心を」と言っているように見えたので
しょうがなくその状況を受け入れることにして、なんとか寝る努力をした。

また次に真夜中に起きたときには、オジサンもまた
前の席にうなだれるような姿勢に戻っており、やっと普通に寝ることができた。




2 件のコメント:

  1. ヌルヌル知ってる事に驚いたよ。洋平くんも結構俗っぽいとこあんだね

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  2. ヌルヌルと結婚したSHIHOにはマジで幻滅だぜ

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