2013/03/22

ダラムサラ3

3月21日 木曜日 ダラムサラ

昨日はかなり遅く寝たのに、また7時に起きてしまったので
思いきって近くにあるという滝まで行ってみることにした。
宿の前の道をただまっすぐ山の方に向かって歩くこと15分。
道の脇に小さい店があったので、チャイを1杯オーダーすると
大きめのコップに2杯分くらい入れやがって、お金も倍とられた。
飲みきれないのでペットボトルに残りを入れ、また歩き始めた。

さらに20分ほど歩くとシヴァ寺院があり、こんなに寒いというのに
朝から沐浴したらしい髪が濡れたインド人がいて、案の定震えていた。
そんな男を横目に寺院を抜けると、山の斜面が急に広がり
ずっと奥の方に小さな滝があるのが見えた。
山の斜面の細い道をさらに20分ほどゆっくり登り、小さな滝に辿りついた。

帰りは反対側の山の斜面の道なき道をなんとか歩いて戻ってみた。
小川のせせらぎがあまりにも耳に心地よかったので、岩の上に座り目を閉じ
しばらく瞑想してみた。
20分ほど一人の時間を楽しみ、また元の道を戻り宿に戻った。

一度シャワーを浴び、部屋で一人ヨガをしたり筋トレをしてから、朝飯を食べに出た。
どこか美味しそうなレストランに入ろうと思ったが
路上で売っていた焼きモモ(チベット風餃子)があまりにも美味しそうだったので
芋モモとベジモモと3個ずつ買ってその場で食べた。
すると案の定お腹が一杯になってしまい、その後一応レストランにも入ってみたが
お通じの事を考えてミルクコーンフレークだけ食べた。
旅行でこんなクソ欧米人のコーンフレークなんて食べたのは初めてだったが
これでいいのだと思った。
どこに行こうが、そのとき好きな物を食べたらよかったんだ。

それから郵便局で奥さんと家族に手紙を出し、ついにダライラマ法王がいらっしゃるという
法王公邸とチベット寺院を見に行った。
入口には中国政府によって殺害されたチベット人の生々しいポスターや
弾圧に反対するために焼身自殺じたチベット人達の顔写真などが貼ってあった。
さらにすすむとミュージアムがあり
そこにも中国軍によるチベット占領に関する展示がしてあった。
チベット仏教の観点から見ると、これも因果応報ということになると思うのだが
いったいチベット人は何をしたのだろう。
寺の中はやや殺風景で、コンクリートの建物の中の数部屋に
無理矢理仏像や祭壇を押し込めたような感じのものだった。
チベットの仏像や美術はとても特徴的で、大仏はまるで少年マンガの主人公のように美少年で
全体的にとてもモダンなコミックのような感じがした。

寺院内で五体投地をやっている欧米人が少しいたので
わたしも隣で生まれて初めての五体投地を、見よう見まねでやってみた。
思ったよりキツくはなく、適度な運動で集中できて、これはなかなかいいと思った。
寺院の横にある建物の前で、たくさんの人達が出待ちのようなことをしていたが
きっとあそこが法王公邸で、もしかしたらこれから
ダライラマ法王が出て来る所だったのかもしれないが
わたしはミーハーではないので、そのまま寺院を出た。
それにしても公邸は驚くほど質素な建物で
わたしが今住んでいる宿とさほど変わらないような建物だった。
未だにあのような所に住んでるという、法王の謙虚な人柄には、非常に好感がもてる。

ところでダラムサラではチベット僧をよく見かけるが、体格がよくて人相が悪く
ごつい腕時計やらサングラスやらを身につけてるのが多く、清原和博みたいな印象をうけた。

それから先日会った、タンカを描いているという女性に会うために
彼女が描いてくれた地図を頼りに、チベット寺から山を下って降りて行ったのだが
いまいち地図がよくわからず途中で道に迷い
山の斜面を彷徨いなんとか舗装された道路に出て
そこから40分ほどかけてやっと目的地の学校に辿り着いた。
学校と行っても3階建ての民家で2階が学校になっており
チベット人の若者が10人ほどいて、各々にタンカを製作中だった。

しかし、目的の彼女がいなく、どうやら外出しているらしい。
しょうがなく他の学生の絵を見たり、学校の周りを歩いたりして2時間も時間を潰したが
結局彼女は帰ってこず、そろそろ飽きたのでおいとますることにした。
その帰り道に、スクーターを走らせ、学校に向かう彼女を見かけたが
こちらには気づかなかったので、あとでメールを送っておいた。

帰りはバスに乗って、また15分くらいかけてマクロードガンジへ帰った。
夕方にまたいつものカフェでチベタンティーを飲みながらネットをし
夜もまたいつもの日本食レストランへ行った。
そこである日本人の若者に話しかけられたが、よく見たら
昼間に違うレストランで見かけた人だった。
そのときはてっきり韓国人だと思っていた。

彼のテーブルに移り、カキアゲ丼を食べながら少し話をした。
彼は大学生で、チベットに興味があるので今回の旅は
最初からずっとここダラムサラで過ごしているらしい。
最近下痢気味でどうしたらいいかと聞かれたので、色々アドバイスしてあげたが
あとから聞くと医大の大学生らしく、それくらい自分で原因突き止めろよと思ったが
言わないでおいた。頭は良さそうだが、ちょっと抜けているのかもしれない。

借りてきた本を返し、また新たに「ダライラマ自伝」を借りて宿に戻った。
宿に戻ると便意を催し、やっといつもの勢いでモリモリっと出た。
やはり快食快便は気持ち良い。
寒いのですぐ布団に入り本を読み始めたが、読んで10分くらいで
すぐに眠くなってきたので、10時前に消灯して寝た。



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