3月22日 金曜日
朝5時前に起き、そのまま本などを読んで時間を潰し、7時前に外出の用意をした。
昨日、日本人の若者に聞いた、トリウンドという雪山の壮大な景色が見える場所に
行こうと思ったのだが、ここから4時間かかるうえ
午前中に着かなければ午後からは雲が出て来るというので、すぐに出発した。
地図を持っていないが、人に聞いて行けば問題ないと言っていたので
20分ほど山道をひたすら登ると、微妙な分かれ道などが出て来たので
道行く現地の人に訪ねてみると、みんな揃いも揃って「トリウンド?」
そんなもの聞いたこともないよという顔をし、適当に進むと案の定道に迷ってしまい
どうでもよくなり帰る事にした。
一人だと、このように気ままに予定を変えられるので気持ちがいい。
また町に戻り一杯チャイを飲んでいると、そういえば近くに
たしか湖もあったなあと思い出し、そっちに行ってみることにした。
40分ほどゆるやかな舗装された山道を歩いた。
朝の日差しが気持ちよかったが、日陰にはいると恐ろしく寒い。
無事にそのダル湖についたが、湖と呼ぶには小さく
しょうもない池というのが相応しいと思うくらいしょうもなかった。
しかし落ち着いた公園のような雰囲気だったので、バナナとチョコを買って
食べながら1時間くらいゆっくりした。
また元来た道を歩いて帰り、町で初めてのチベット料理レストランに入ってみた。
そこで「ティントゥク」という、「きしめん」と「きりたんぽ」の
中間のような麺を食べたのだが、予想以上に美味しくおなかもいっぱいになった。
部屋に戻ってシャワーを浴び、ダライラマ自伝を読んだ。
あまりに長過ぎるので、面白そうな所だけ選んで読み進めた。
ウィキペディアではわからない、細かい事などがたくさん書いてあり、なかなか面白い。
毛沢東がダライラマに言ったとされる言葉が印象的だった。
「あなたの態度はとてもいい。だが宗教は毒だ。
宗教は人口を減少させるし、物質的進歩を無視する。」
中国が真剣に思想を持って、チベットを侵略したことが伺い知れる。中国は怖い。
3時頃スイーツでも食べようと、ガイドブックがすすめているカフェに行ったが
停電中らしく出せるものに限りがあるということで
チョコレートケーキと紅茶を頼んだ。
味はまぁ悪くはなかったし、このセットで150円しないというのは感謝するべきだ。
さきほどケーキケースの中に、わたしがまだ食べたことがない
キッシュ?という種類のケーキがあったが、もっとこういう物価が安い国で
西洋の食べた事がないものを、色々食べてみるのはいいなと思った。
シンガポールで食べると千円くらいするだろうし。
おもえば「シンガポールスリング」を初めて飲んだのも
カンボジアのレストランであった。
シンガポールの3分の1くらいの値段で。
ケーキを食べ終わり、散歩がてらに町を下ってみることにした。
ボロボロの石段を下っていくと、そこにはゲストハウスや、小さな民家が点在していた。
小川が流れ、ヤギや鶏も走り回っていてとてものどかだ。
山か見渡せる草むらに座り、一時間くらいボーッと山を眺めていた。
夕暮れ前に宿に戻って、近くでお土産等を買った。
チベット人夫婦の店で、良さげな帽子があり、店のおじいちゃんが
120Rsと言ったので、近くにいたおばあちゃんにこれ頂戴と言うと
おばあちゃんは笑顔で帽子を私の頭に深く被せてくれ
100Rs払ったところで、もういらないよという顔をし
なぜかわからないがまけてもらい、とても嬉しい気分になった。
しかし宿に戻ってくると、部屋の中に鍵を忘れたまま
南京錠をかけてしまった事に気づき、宿の人に言うと合鍵は持ってないらしく
結局金属のこぎりを貸してもらい、15分くらいかけて
なんとか一人で南京錠を切って、やっと部屋に入った。
6時に夕食を食べに、今朝と同じチベットレストランへ行った。
今朝とは違う麺料理トゥクパを頼んだが、味はいいにしろ量が多すぎて
けっこう残してしまった。
部屋に戻り就寝の用意をして、友だちにハガキを書いたり、ベッドで本を読んだりした。
11時前には電気を消して寝たが、夜中に小便で何度も起こされ
サイレントヒルのような雰囲気の、地下の廊下を歩いて
トイレに行かなければならなかった。
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