20代の頃に よく見ていた夢がある
都会らしき街の中のとある一角
待ち合わせにちょうど良さそうな
小さな時計台のような塔がある小さな花壇 その花壇を背にして
囲むように置かれた四つの長いベンチ
わたしはそこで誰かを待っている
するとどこからか甲高い声が聞こえる
オーーーーイ オーーーーーーイ
どこから聞こえてくるのかわからない声
わたしは微動だにせず まっすぐ前を見ているが
そこには何もなく真っ白な世界が広がっている
オーーーーーーーーーーーイ
急にひときわ長く聞こえたかと思うと 急に視界の左端に
奇妙な被り者をした奴が こちらに向かって手を振っているのが目に入る
オーーーーーーイ なんでいつもそうやってすぐ逃げるんだよーーーーー
わたしは彼から目がはなせない なんだアレは
ひどく奇妙な格好をしているが自然と怖くはない
とても懐かしい古い知人のような感じもする
なんで逃げるんだーーーーーー エエェーーーーーー?
そして奴は一歩ずつゆっくりと まるでスローモーションのように
こっちに向かって歩き始めた
わたしの心臓は急に高鳴り始め 鼓動がどんどん早くなる
なにかわからないが このままではまずいと自分の直感が言っている
奴は少しずつ近づいてくる
オーーーーーーイ
心臓が口から飛び出そうになる 目を前開に見開いたまま瞬きもできない
もうだめだ まずい このままでまずい
あとずさりしようとして左足を一歩後ろに引こうとしたその瞬間
奴が急に目の前に現れる
アアアアアアアつかまえ
そこで目が覚める
最近奴を見ないが はて
怖い。
返信削除「恐れ」はいつも 自分の心の弱さから来るものです
返信削除受け止めなさい