10月22日
奥さんが今日は休みたいというので、母と二人で出かけた。まずは餃子の店で餃子を10コ食べた。
それからバスで青瓦台へ向かったが、乗り継ぎのバスがいくら待っても来ず、おかしいなと思っていたら、韓国人の男性が、今日はバスは来ないですよと親切に教えてくれた。すごく男気のようなものを感じた。
違うバスに乗りようやく着いたが、最初に訪ねた所は青瓦台ではなく、ビジターセンターのような所だった。
そこから10分歩いて、本物の青瓦台へ。パスポートを見せて持ち物検査をしてから中へ入れた。すでにツアー客などがたくさんいた。
元大統領官邸はなかなか素晴らしく、母も喜んでいた。スタッフさんも日本語ペラペラの人が多く、複雑な説明を日本語でしてくれた。
青瓦台を出てすぐにバスに乗り、仁寺洞の雲仙なんたらという寺へ行くと、子供たちが習字を書いていた。ステージでは百人一首みたいなのを読み上げている。長い髭を生やしたおじさん達があちこちにいて、くつろいだり子供になにか教えたりしている。ただのコスプレではなく、本当に現役の賢人のようだった。
そこから仁寺洞通りを歩いて、骨董品等を見て、ある路地裏のレストランに入って、プルコギの定食のようなのを食べた。店の店員が坂本龍一みたいなおじさんがいて、感じが悪かった。人気があるエリアはこうなんだなと思った。料理は悪くなかったが、このような若者や外国人に人気のあるような所ではもう食べないほうがいいなと思った。
食べ終わったあとも、少し通りを歩いて、またバスに乗って南コル韓屋村へ。入口がわからず、住宅街のような所を歩いていたら、おばさんが公園に入るエレベーターを教えてくれた。みんな親切だ。
公園に入れたが、ただの普通の公園にしか見えない。北のほうへ歩くとやっと、それらしきものが見えてきた。広場に韓国の伝統的な遊びのおもちゃがあって、大人がそれで遊んでいた。
瓦の門をくぐると人が大勢いて、おじさんが弓矢で遊んでいた。自分もやってみたが全然うまくできない。おじさんの矢は、ものすごいスピード。
それから結婚式をあげている国際カップルの姿も見えた。花嫁は頬に●を書いている。
他にもいくつかの部屋を見て回り、お土産ショップで母が、ボトルを隠す小さい伝統衣装みたいなのを買った。15,000と40,000のがあったので、何が違うのかと聞くと、高い方はシルクだそうだ。母は安いほうを買った。
公園を出て近くにあったピンスというかき氷のようなスイーツを食べに行った。母はきな粉と小豆の大きなピンスを頼んだ。値段は10,500もした。
一人では食べ切れないらしいので少し手伝って食べた。母の友達のエミコさんが、変わってしまったという話をした。
ずっと一人で暮らしていたが、突然息子さんが同居することになり、ストレスで鬱っぽくなってしまい、今は全然会ってないようだ。他人事ではない話しだなぁと不憫に思った。
地下鉄とバスでホテルに帰ろうと思ったが、地下鉄を降りたところに、母が行きたがっていた景福宮の無料の博物館があったので、そこに寄った。ものすごい人だったが、良い展示で楽しめた。敷地を出ると、韓国衣装レンタルの店がたくさんあった。これを着ると景福宮も無料で入れるらしい。
夜は母がラミョンを食べたいらしいので、弘大駅に食べに行ったが、お店が閉まっていて、他には良さそうなものが全然見つからず、難民のようになって街を彷徨った。街は若者と外国人がたくさんで、渋谷のような感じだった。みんな大学生なのだろうか。
やっと中華料理を食べることになり、マーラーの店に入った。メニューはパッとしなかったが、水餃子と牛肉米銭というのを頼んだ。米銭はすごくこしがあったが、母は硬くて食べられないと言っていた。
帰りに屋台で、母がポテトのフライを1本買って、みんなで食べた。普通にフライドポテトの味で美味しかった。味を聞かれたときに、塩という韓国語を読んで伝えた。唯一、文字が読めて役に立ったという瞬間。
駅近の大きなダイソーの店に行き、母のお土産をラッピングするという袋を買って、バスで帰った。次の日は、朝6時起きなので、11時前にがんばって寝た。やはり息が少し苦しかったが、BGMを聞きながらだましだまし寝た。
10月23日
朝6時前に起きてシャワーを浴び、6時半に3人でホテルを出た。バスに乗って弘大駅へ行き、そこから電車で空港へ。途中で一度電車から降ろされて、どうすればいいのかわからず、改札付近をウロウロしてたら、おばさんが親切に乗り場を教えてくれた。結局また同じホームに戻った。
無事に空港に着き、母のチェックインをすませた。Paris Baggeteへ行き、パンとコーヒーを飲み、少し話をする。搭乗ゲートまで電車で行かなければいけないのかどうかをとても心配している。いい時間になったので、一人で出国審査場に入っていった。奥さんと二人でバスで帰ろうとするが、バスチケットを買わなければいけないようなので、やっぱり電車で帰ることにした。帰りも1時間半かかり、ホテルに着いたのは10時半くらい。出発の準備をして、11時前にホテルをチェックアウトした。
それからバスで次のホテルに向かったが、違うバス停で降りたり、バス停の場所を間違ったりしたので、奥さんにあきれられ、それに腹が立ってので少しだけ険悪なムードになった。たしかに間違えすぎだったと思うが、疲れていたのもあった。
なんとか仁寺洞近くまでたどり着き、ホテルに着いた。ドアが閉まっていたのでインターホンを押すと、微妙な日本語を話す韓国人の男性が来てくれた。まだ12時前だったが、部屋の準備ができているのでチェックインしていいとのこと。ホテルのシステムについて説明し、3階の最上階の部屋まで奥さんの荷物も持ってくれた。ホテルの中は実に古く、怪しい雰囲気だったが、必要な物をきちんと揃えてくれている感じで、好感はもてた。今日も他の部屋は全部満室でここが最後の一室だと言われた。
TVもあったが、どんな事をしてもチェンネルはつかなかった。荷物を置いて、外に昼ご飯を食べに出た。近くにはとてもオシャレで外国人に人気がある裏路地があり、そこはどうも我々が食べたそうな店はなかった。その路地裏を出て、やや広い通りに出たところで見つけた、庶民風の食堂に入って、キムチチヂミを頼んで二人で食べた。韓国ではチヂミとは言わないでチョンと言うらしい。
お店を出てから、近くにあった揚げパンの屋台で、ツイスターパンを買い、周辺を少し散歩した。上野みたいな雰囲気で、ヒマそうなオジさん達がわんさか集まっていた、将棋をやっていたりした。前の日に母と来た仁寺洞通りをまた通って、帽子屋を見たりした。それからさらに歩いて景福宮の横の、現代美術館へ行った。5つの展示が見られるやつで、一人たったの3,000wだったが、展示は非常に良かった。ノミネートされた7人のアーティストの展示があり、とくに鉛筆で大きなものを描くやつと、韓国、日本、メキシコの伝統的な謡曲と映像を組み合わせているやつが良かった。なんとなく韓国はもう日本を超えたなという感じがした。
展示を見たあとはカフェでお茶とチーズケーキを食べたが、こちらもそんなに高くはないのに、ものすごく美味しいチーズケーキだった。カフェ自体もどこから写真を撮っても絵になる感じで、韓国すごいなぁと感動した。
美術館を出て、バスに乗りホテルに戻り、7時頃に晩御飯を食べに出た。近くにあったレストランで、チゲ鍋と、スンデ鍋を食べた。店を出て、周りを少し歩いたが、出店がたくさん出ていて、ものすごいたくさんの人が、肉を食べて酒を飲んでいた。すごいなこの国はと、また感動した。韓国人は寒くても外で食べるのが好きらしい。細い路地にある店で、お餅を買ったり、カバンを見たりして、少し歩いてホテルに戻った。
部屋に浴槽があったので、お湯をはってお風呂に入ってみたが、すごく気持ちよかった。そのおかげか、夜は久しぶりにぐっすりと眠れた。
0 件のコメント:
コメントを投稿