8月19日。また夜明け前に起きてしまったので、ベッドの上で小説を読み終わらせる。
せっかくランニングシューズを持ってきたのだから、一回くらいランニングしようと思い
運動用の格好をして6時に家を出て、目的もなく走り出す。
歩道もない田舎道なので、車道の横の砂利道を走り、人がいなさそうな道を選んで進む。
20分くらい走ったところで、クリケットスタジアムというのを見つけ
その横に脇道があったので入っていくと、だんだん空が開けてきて
牛がたくさんいる平原のようなところに出た。
さらに平原をすすむと、いまにも枯れそうな湖が現れ、周りに白いサギがたくさんいる。
サギに近づこうと土の上をすすむが、湖に近くなると土がぬかるみ始め
足が泥に埋まってしまったが、もう後ろには引き返せない。
さらに奥に進むともう一つ湖があり誰かがボートに乗っているのが見える。
さらに横には小さな林があり、そこに黒いカラスと白いサギが大量にいて
なんとも異様な光景になっていた。完全なる異国。
ボートの方に近づくと、漁師の人が何人かいて、今朝この湖で釣ったという
「ゴールデンカープ」という80cmくらいある巨大な魚を見せてくれた。
周りを見渡すと、ドラゴンボールのナメック星のような風景で
もう少しゆっくりしたかったが、風が強く汗が冷えて寒くなってきたので
しかたなく折り返して、元来た道をまた走って宿に帰った。
出発準備をしてベッドでゴロゴロしていると
11時頃に昨日のフランス人が私の宿までやってきたので
一緒にバスセンターへ行き、再び KANDY 行きのバスに二人で乗り込んだ。
バスは激混みだったが、フランス人は後ろの席にちゃっかり座り
私は席を確保できず、ずっと立ちっぱなしでバスの荒い運転に身をまかせた。
昼過ぎにまた KANDY に着いたが、わたしは2回目で地理は把握していたので
バスセンターまで行かず、宿が密集してそうなエリアで降りた。
今回は一人じゃないので、気を遣ってあまり汚くない宿を探そうと思ったが
フランス人は、自分は床で寝てもいいから安いところにしようと言いだした。
なかなか見所のあるフランス人だ。
しかしどうしても彼の名前が昨日から思い出せなかった。
(でも会話では相手のことは "YOU" でいいので、名前を呼ぶ必要はない)
3、4つ見てみてから、丘の上にある1部屋2000Rsのツインルームに決めた。
シャワーを浴びゆっくりしてから、二人で町をブラブラ歩いた。
しかし残念ながら、その日はイスラムの断食明けだか何かの記念日で
ほとんどの店は閉まっており、しかもお酒はどこの店でも提供していなかった。
フランス人が、あのホテルが気になるといって
イギリス風のおしゃれなホテルに入っていって、支配人らしき人に
ホテルの中を案内させはじめた。
こうやれば高級ホテルの中にでも簡単に潜入できるのだなと感心した。
それからわたしはインターネットカフェに行くので彼と別れ
一時間後に待ち合わせたが、待っている途中に
酒を共同購入しないかという男にしつこくつきまとわれ
いつもやられっぱなしでは腹立たしいと思い
わたしは日本で人相を見る仕事をしているが、あなたの顔はとてもひどくて
内蔵がもうグチャグチャで、早く病院に行くか毎朝ヨーグルトをたくさん食べないと
近い将来とんでもないことになるぞと脅してやったが
おそらくあまり信じていないようだった。
今度は偽造の医師免許みたいなのを作って持っていこうと思った。
二人で宿に戻り、近くで晩飯を食べようと思ったが良い店が見つからず
宿で特別にビールとお菓子を出してもらい、それで我慢した。
明日の行動について話し合ったが、彼は南の海岸に行きたいし
わたしは山奥に行きたかったので、明日からは別々に旅を続けることにした。
明日の朝も早く起きてランニングをしようと思ったので、11時前に消灯した。
一枚目のおじさんが若い頃の高田純次に似ている
返信削除その後ろはさしずめクッキングパパってなところか
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