2012/08/30

スリランカ その4

8月18日。またも朝4時に目覚めるが、外はまだ暗いので
ベッドの上で小説のつづきを読み、ついに一冊読み終え
8時くらいに近くの食堂で朝ゴハンを食べた。

この町の近くに、もう一つ有名な観光ポイントがあるので
今日は移動せず、バスで見に行くことに。
サロンはもう懲りたので、普通の短パンを穿いて宿を出た。
バスターミナルで "SIGIRIYA" 行きのバスに乗りこんだ。
バスは満員できつきつだったが、優しい兄ちゃんが席を詰めて座らせてくれるも
次のバス停でババアがたくさん乗ってきたので、仕方なく席を譲る。
それでも観光客には優しくしようという掟があるのだろうか
運転手の横に呼ばれなんとか小さい席に座らせてもらう。

バスにはエアコンなどないのでぎゅうぎゅう詰めのバスは熱気がすごく汗がとまらない。
さらにバス停など無視して、道で手を上げてる人はみんな拾ったり
材木をバスの上に乗せたいオヤジのために15分近くも停車したり
道が工事してて反対方向の車に道をゆずったりで
30分ほどで着くはずの道を1時間以上もかけて、やっとシギリヤに着いた。

シギリヤにはシギリヤ・ロックと呼ばれる文化遺産があり
山のような大きい岩の上に、王宮跡があるというもの。
国立公園内なので、おそらく中では何も食べられないだろうし
あってもバカみたく高い値段だろうと思い
入る前に周りの食堂で飯を食ったが、その周りの食堂がすでに高かった。

せいぜい50円か100円そこらの違いなんだろうが
いくら安かろうが100円で買えるものに200円払うというのは愚かであろう。
たとえ自分はよくても、現地の人が、本当は100円のものを
観光客なら200円で買ってくれるという事を知ってしまえば
そりゃ観光客ばかりをつかまえて楽に金を稼ごうと思ってしまうのは当然だ。
通貨が高い国の人が、低い国の人達の心さえも腐らせていく。嗚呼イヤだイヤだ。

と言いながら入場券を買おうとしたらさらに高額の連鎖は続く。
わたしの05年版の古いガイドブックには、「2000Rs」と書いてある入場券が
なんと「3900Rs」にまで値上がりしているではないか。
しかもこれは外国人だけで、現地人はたったの「100Rs」だとか。
この差別主義の黒んぼ共がぁ!と思いながらも顔には出さず、すぐに購入し入場する。

しかし値段は高いが、その価値は充分にあった。
その岩に近づくにつれ、その岩の圧倒的な巨大さがひしひしと伝わってきた。
さらに頂上までの道のりでは、今にも壊れそうな螺旋階段や
頼りなさそうな錆びた手すりがついた、急勾配の階段などがあり、スリル満点であった。

頂上からは素晴らしい眺めが見え、王様は毎日この景色を見ながら
何を想ったのだろうと想像すると、感慨深いものがあった。
3時間近くダラダラと色んなところを見て周り、またバスで帰ることにした。

バスに乗りこむと、次のバス停から乗ってきたフランス人の男性が
英語で話しかけてきた。一人で旅行しているらしく
期間も旅程も自分と似たような感じだった。
あまり突っ込んだ話をして、難しい英語を使われるとイヤだなと思い
無難な返答をしていたのだが、どうやら一緒に酒でも飲もうと言ってるので
もしかしてゲイの方かな?と思ったが
今はインドネシアに住んでいて、彼女が3人いると自慢してきたので
たぶん大丈夫かと思い、一緒に行くことにした。

ダンブッラの町に着き、酒屋を探していると、違うフランス人のカップルと遭遇し
なぜか意気投合し、4人で酒屋へ行くことになり
ビールを飲みながら、彼らのフランス語の会話を延々と聞かされた。

ビールを飲み終わると、そのカップルとは別れ二人で晩飯を食った。
二人共次の日の朝 "KANDY" に行く予定だったし
食べ物や宿の趣味も同じっぽかったので、それじゃあ一緒にバスで行こうという事になり
その日は別れてお互いの宿に戻った。

宿に戻り、今度は「西村京太郎サスペンス/紀勢本線殺人事件」を読み始めた。
明日の出発までになんとか読み切ろうと思い、夜2時くらいまで読み続けた。















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