2012/09/04

スリランカ その6

8月20日。朝6時頃に起きるが、フランス人はまだ隣のベッドで寝ている。
ブリーフパンツ一枚で股間をもっこりさせて寝ているのを見て
なぜか、彼がゲイではなくてほんとうによかったと胸をなでおろした。
起こさないように静かに着替えて、町の中心にある湖の周りを一周した。
KANDYの町は少し標高が高く、朝はやはり寒いので
汗が冷える前に早めに宿に戻ってホットシャワーを浴びた。

フランス人も起き、二人で出発準備をし7時過ぎに宿を出て、バスセンターに向かった。
途中で食堂に寄り、パンとカレーを食べて、仕上げにセイロンティーを飲む。

バスセンターで、南海岸に行くという彼と最後の別れをした。
名前はまだ聞けずにいたが、メールアドレスを交換して再会を誓った。

わたしも自分が乗るバスを見つけたが、彼と別れの挨拶をしている間に
満席になってしまったらしく、一人寂しく次のバスを待った。

突然便意を催し、トイレに行こうと思ったが、近くにあったホテルなどは
トイレを貸してくれず、しょうがないのでバスセンターの公衆トイレを使うことにした。
バスセンターや駅の公衆トイレといのうは普通とても汚く、あまり使いたくないのだが
驚いたことに、そこのトイレは古くて祖末なものの、とても清潔に保たれていて
とても気持ちよく脱糞することができた。これがスリランカのとても良い所である。

これがインドや中国などになると、公衆便所のみならず
中級ホテルのトイレや、デパートのトイレなども○○まみれで
床はおろか、ときには壁にまでも○○がなすりつけられており
いたるところから○○の臭いがし、足の踏み場もない。
彼らならダイイングメッセージさえも○○で書きそうなものだ。

ようやくバスが来て、曲がりくねった山道を4、5時間くらいかけて
次の目的地 "BADULLA" に着いた。
窓側に座って窓を開けていたので、土煙や排気ガスなどで
顔を指でなぞると指が真っ黒になるほど、顔が汚れていた。

外はとても暑かったが、いつものごとく日傘をさして
1時間ほど歩きまわり、1100Rsの宿を見つけチェックインした。
宿のオジサンと軽く世間話をしたり町の事を聞いたが
あまり英語が得意ではないらしく、話があまり噛み合ない。
しかしこれもスリランカ人の素敵なところで
普通は英語がわからない人は、はぁ?何言ってんの?みたいなリアクションをするが
ほとんどのスリランカ人は、あまり理解してなくても、うんうんうなずいたり
話をそのまま進めたりする。そう、日本人のように。だから好感がもてる。

とりあえずガイドブックに載っていた近くの滝を見に行くためバスに乗った。
バスは20分もかからず滝の入り口に着き
そこから山道を20分くらい歩き、ついに滝の前の展望台に辿り着いた。
ジュースを売っているオジサンが、滝壺に降りていっても大丈夫だと言うので
誰一人降りる人はいなかったが、小さい道があったのでそこをなんとか下って
滝壺の付近の岩の上などを歩いたり、川に足をつけて休んだ。
泳ごうかとも思ったが、濁った水の中に
恐ろしい生物がいないこともないと思ったのでやめておいた。

入り口までまた戻り、バスを待ったがなかなか来ないので
歩いて町まで戻ることにしたが、時間はもう夕方5時を過ぎており
歩けども歩けども全然着かず、あたりはあっという間に真っ暗になってしまった。
道はあっているし、もう30分以内には絶対に着くだろうという確信はあったが
暗闇の中にいると、どうもテンションが下がり不安な気持ちになってくる。
そこへ一台のバスが自分を追い抜かして行ったので
全速力で走ってバスに追いつき必死の形相で飛び乗った。
するとバスは2分もしないうちに町に着いた。

晩飯は適当に食べて、近くのお寺で何か催し物があるようだったので行ってみた。
お寺にはイルミネーションが施してあり、みんなわりと白っぽい服装をして
たくさんの人が思い思いに地面に座り、お経を唱えていた。
邪魔にならないようできるだけ静かに、こそこそと寺院内を拝観した。

敬虔な人達を見て心が洗われたかのように思ったが
無償にビールが飲みたくなったので、宿のオヤジに聞いて近くのBARに行った。
少し疲れていてめんどくさかったので、適当に注文したら
間違えて、自分の嫌いなスタウトビールを買ってしまった。
仕方ないので頑張って飲み干そうとしていると、悪そうなオヤジ達が集まってきた。
よくわからない英語で色々質問をされたので
こちらも適当に答えながら一緒にビールを楽しんだ。

オヤジたちは旅行などは全然した事がないと言っていたので
私は全く金持ちではないが、やる気さえあれば旅行などは簡単にできると熱く語った。
オヤジ達に少しでも希望を与えられたかなと思ったが
とりあえずオマエのおごりでもう一杯飲まないかと言われたので
すぐにおいとまさせてもらった。

まずいスタウトビールのせいで、けっこう酔いが回っており
宿に戻るなりすぐに眠ってしまった。















4 件のコメント:

  1. ヨウヘイの旅行記はやはり面白い。ずっと旅をしていてほしい。
    いや、ずっと旅をしているようなものか。

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  2. you have become a good traveler ne...

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  3. オソン氏ありがとう。ぼくはこれからも旅を続けるよ。キミとキミのワイフと名古屋と河村たかしのためだけに旅をつづけるよ。

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  4. hey prichan, you are good traveler too lah.

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