2013/11/22

タイ人地雷禁止条約(7)

10月29日(火)

 朝8時に起床して、近くの食堂で朝飯を食べました。近道をしましたが、食堂に着くまでにエロ・マッサージの店の前を4軒も通過しなければいけませんでした。朝っぱらから、気持ち良いわよ〜♥と誘われます。

 食堂では米の麺が入ったスープを食べました。食堂のオバちゃんは気が良くて、とても太っていました。そして食堂の壁には、子豚さんが色々なコスプレをしている写真がたくさん飾ってありました。豚肉を扱ってる店なので、弔いの遺影みたいに見えましたが、聞いてみると、オバちゃんはただ単に豚さんが大好きなんだと言っていました。
 そしてオバちゃんの娘と思われる高校生くらいの女の子が、店の手伝いをしていたんですが、その子はゴリラに似ていました。店の手伝いがイヤなのか常にしかめっ面をしていて、ガニ股で歩いているのですが、なぜか着ている服だけは背中がバッコリ開いているセクシーなワンピースを着ていて、ちょっとドキッとしました。毎日、色んなアンバランスにからかわれている気がします。

 午後に、7-11に切手を買いに行き、ポストスタンプ売ってますか?と1分くらい大袈裟なジェスチャーをさせられたあげく、こんなとこに売ってるわけないだろ、郵便局行けと店員みんなに笑われました。鬼の首取ったような顔しやがってあのクソババア。おまえんとこにはもうODAはやらんから覚えとけ。コンビニで切手が買えるのは日本だけなのでしょうか。

 それから乗り合いバスに乗りって、20分ほどトロトロ走り、カオ・タキアップという山の上のお寺を見に行きました。ガイドブックに載っていたのと同じ、大きな金の大仏がいましたが、ガッカリ感がすごいです。でもまだ上に登っていけるようなので、急な階段をヒーコラヒーコラ登っていくと、またもや猿の王国が。民家や、店の屋根などでも暴れ回っていて、ときおりオジサンがパチンコを持って威嚇し追い払うのですが、そこまでして共存しないといけないんでしょうか。

 奥の方に汚い噴水があり、そこに猿が飛び込んで泳いだりしていたので、これは珍しいなあと思ってずっと眺めていました。すると後ろの方からキーキーッと猿がケンカする声が聞こえ、二匹の猿が軽いケンカをしながらこっちの方へ向かってくるなあと思っていると、ケンカしながらわたしの股の下を通過、そしてその勢いで一匹の猿がわたしの足を甘噛みし、何事もなかったように二匹は噴水に飛び込み再びケンカしていました。

 ヤバいッと思って足を見るとふくらはぎの所からうっすらと血が・・・。すぐに感染症のことが頭をよぎったのですが、じゃあ今からギャアギャア騒いだところで救急車も来ないし、それくらいでうるせえよハゲとタイ人に白い目で見られるのは確実。ということで、近くに坊さんがいたので、ジェスチャーで猿に噛まれちゃったけど、なにか手当してくれないかとお願いすると、脱脂綿となんたらアルコールと書かれた青い液体を持ってきて、軽く消毒してくれました。これで大丈夫?と聞いてみるとニッコリ笑っていたので、それでよしとしました。死ぬときは死ぬ、ガタガタぬかすな小僧、というメッセージだと受け取りました。
 
 疲れたので休憩所のような所に座って本を読んでいました。僕以外には猿が4、5匹いてのんびり蚤取りし合っていたのですが、一匹の猿が急にベンチから降りて、こちらにのそのそ歩いてきて、わたしの横によっこらしょと座ろうとするので、何この子気持ち悪い!やめてーなほんま!と反対側のベンチにすぐ移動したのですが、するとまた違う猿がこっちに歩いてきて私が移動するという、なんだかフルーツバスケットのようなことをしばらくやっていました。これ以上怪我したらかなわんと思い、しょうがなくその休憩所から離れたんですが、そのちょっと横で、観光客用に猿のエサを売っていたので、どうやら猿はそれをくれると思って近寄ってきたようでした。それにしても、一度噛まれているので、もう猿はこりゴリラ。

 その後また乗り合いバスで街に戻り、コンビニでアイス「マグナム」を買いましたが、なんとたったの120円でした。シンガポールでは350円します。そのときに嗚呼シンガポールに帰りたくない帰りたくなあいい!と思いました。
 それから昨日のセクシーブスのいるレストランで、念願のカニのカレー卵炒め(プーパッポン・カリー)を食べました。美味しそうに食べていると例のお姉さんが近づいてきて、わたしの飲んでいる長い瓶のスプライトのストローを掴み、ここをこう折るとストローが瓶の中に落ちないのよ、と教えてくれました。どう、わかった?みたいな顔をされたとき、あまりの艶っぽさにちょっと立ちくらみがしました。お姉さん食事中に僕の目の前で細長い形状の物をいじくるのはやめてください。

 夜はまたナイトマーケットがあったので、そこでお土産にキーホルダーや石けんなどを少し買いました。そして調子に乗ってシーフードの屋台で、またカニを食べようと思い、今度はソフトシェル・クラブという柔らかい殻のカニのカレー炒めを注文したのですが、これが食いづらいのなんの南野陽子。一生懸命殻を剥いて身を出していたら、気づくと料理が冷たくなっていました。冷や飯と、冷や蟹カレーで気分はちょっと下降気味だったのですが、その後にシンハビールを一本飲むと、脳内でm.c.A・Tが流れ出し、小躍りして宿に帰り、小説を読んで寝ました。








2 件のコメント:

  1. ホント、何度読んでも面白いなぁ(hidehide)

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  2. ぽっ(頬が紅潮するサウンド)

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