2012/07/28

スリラー

















8月あたりにどこかに旅行に行きたいな~と航空会社のHPを色々見ていたら、
スリランカ行きの安いチケットを見つけたので即効で購入した。
(本当は相場を調べてたしかに安いというのをしっかり確認してから)

8月の14日に出発、23日に帰国する9日間で、往復で1万円ちょい。
ビザもインターネットで事前に取得できてUS20$。

スリランカはインドの下にある、北海道より少し小さいくらいの島国で
インド人っぽい人達が住んでいるが70%が仏教徒で、
大仏がたくさんあるらしい。そそる!

さっそくガイドブックを紀伊国屋に買いに行ったが
2500円もしやがるので、そんなに出せん!と憤慨し、買わずに帰ってきた。
しかしガイドブックもなくては、9日間道に迷ってどこも行けなさそうなので
アマゾンで2006年の中古のガイドブックを1000円で買った。
5、6年ではきっとそんなに変わっていないだろう。

変わってもらっては困るんだよ!

2012/07/23

飲む前にかく


















今日は仕事がなかったので、朝から一人で自転車に乗り、3時間かけて
シンガポールの一番北にある「スンガイブロウ湿地公園」という所に行ってきた。
あまり期待してなかったのだけど、案の定とくに目新しいものはなかった。
大トカゲを5、6匹見つけたくらいで、あまり鳥や魚などは見なかった。

大トカゲは図体がデカイくせに臆病なので、私が近づくとすぐ逃げていく。
あっちから近づいてくれば確実に私が逃げていくというのに。

さらに逃げられると追いかけたくなるのが人の常であり
追えない所まで行かれると石をぶつけたくなるというのが人の常である。
何もしてないのに虐められる大トカゲ。
ああ人間に生まれて本当によかった。

しかし大トカゲの呪いか、同じ道を何回も歩き少し道に迷ってしまい
結局3時間くらい歩き回ってやっと公園を出られた。
今日は非常に晴れていたので、汗をダラダラかいて、おまけに朝飯しか食べてないので
オナカがぺこぺこだったが、さすが北の果てだけあってレストランが全くなく
さらに1時間ちかくかけてやっとフードコートを見つけて福建麺(ヤキソバ)を食べた。

量が少なかったので、チッと舌打ちをさせてもらったが
この極限状態で食べるメシは言葉にできないくらいウマかった。
さらにそのあとで飲んだライムジュース、さらに帰り道で休憩して飲んだ
ニンジンとセロリとパイナップルの、フレッシュジュース、
そしてやっと家についてからの水シャワー、からの入れ歯をはずしての歯磨き、
さらに冷蔵庫から奥さんの缶ビールを勝手に拝借しての晩酌!

最高に幸せだ、わたしはきっとこの半径500m以内で今一番幸せだ。

この、体を酷使してからの摂取というのは
ほんとうに病み付きになってしまうほど、なんでも美味しく感じる。
以前、金持ちに「空腹は最高のスパイスなんだよ」と言って鼻で笑われたことがあるが
やはり私は間違っていなかった。

もう明日はどうやってこのビールまで辿り着こうかと、今はそれしか考えられないが
まずは奥さんが帰ってくる前に缶ビールを買ってこなければ。

2012/07/20

葛藤

仕事がキャンセルになり
突然膨大な自由時間が手に入る
そんなとき私はいつも迷ってしまう
何をしようか どこへ行こうか

まずは顔でも洗おうか



2012/07/13

アジアの純真

やさしい人に抱かれながらも
強い男にひかれてく
Uh------ Ah------ Uh------ Ah------




2012/07/12

青少年更生施設いんシンガポール















わたしが練習に行ってる柔道のクラスに
一人背の高い白人の青年がいて、なぜかわたしの事があまり好きじゃないらしく
ずっとシカトされてたんだけど、たまたま乱取りをする機会があったのでやってみたら
けっこう力が強くて、本気でやらないとまずいと思ったので
ちょっと厳しく、相手が嫌がる柔道をしたんです。
そしたらあっちもそれでキレたらしく敵意むき出しの柔道をしてきて
まいったな〜と思ったんだけど、ここはハッキリさせとかないとと思って
寝技も一緒にやったら、さらにひどい態度で攻めてくるので
絞めてやろうと思い首筋に手をかけたら
キレてたのプラス、そうとう絞め技に恐怖を感じたらしく
足で思いっきり吹っ飛ばされた。

このクソガキと思ったが、力が相当あるのがだいたいわかったので
これはやっても返りうちにあうと判断し、そいつにはもうそれ以上かまわなかった。

練習終わってからよく考えると、たぶん私生活で色々あって反抗期なんだなと思ったが
でもそんなの関係ねえ!そんなの関係ねえ!とやはり腹の虫は収まらず
とりあえず今後はアイツの事はもう完全に無視しようと思った。
そしてその次の週から日本に帰国したので、練習にはずっと行けず
帰ってきてからも、そいつは練習には来なかったので
ラッキーと思いながらのうのうと練習に励んでいた。

しかし先週ついにそいつが練習に現れて、わたしももう怒ってはいなかったので
普通にただそいつとは接触しないようにしていたのだが
乱取りのときに、まっさきに彼がわたしのところにやってきた。
えっ?どういう風の吹き回しだ、決着でもつけたいっていうのかコイツ。
と思っていたら、ちゃんと目を見て礼もするし、穏やかで真っ当な柔道をしやがる。
それどころか、笑顔まで出して、今のはすごい!とか、これはやられた!とか
わたしに話しかけてくるではないか。

すぐに彼が改心したことを感じたので
わたしなりに色々技を教えたり、アドバイスをしてあげた。


この一ヶ月の間になにがあったかわからないが
きっと彼なりに、以前の事を反省して、自分から私に接触してきてくれたのだと思う。
以前の彼と今の彼を比べると、柔道も楽しそうにやっているし
きっと私生活でも前向きにがんばっているような感じがする。

シンガポールに住んでいる外国人の子供たちは
自分から来たくて来たのではないという子がもちろん大半だ。
ちゃんと適応してうまくやる子もいれば、何に対しても否定的になり
見た目はわからなくても、心の中がひねくれきってしまった子供たちもたくさんいる。
(わたしのようにぃぃぃぃ!!)

仕事ばかりで、そういう子供たちに気づいてあげられない親が全部悪いんだけどね。
(わたしの場合は気づいてくれる親すらいないぃぃぃぃ!!)


そんな中で、彼がしっかりと立ち直ってくれた姿をみれたことはとても嬉しく
わたしも彼に負けないようにがんばろうと、帯をギュッと締め直した。


いやぁ、ほんとうにいい話ですね。

2012/07/06

Follow the leader





















むかし自分で、究極の選択だと言って
「頭は悪いが優しいリーダー」と「頭は良いが意地の悪いリーダー」
どちらについていきたいかと考えたことがある。

もちろん心の優しい人間に上に立ってもらいたいが
性格が良いというだけではリーダーは任せられないような気がするし
性格が悪くても、頭の良いリーダーの方が物事を良い方向にすすめられると思うし

そんな感じで当時はハッキリと決められなかった。

がしかし、今ならハッキリとわかる。
間違いなく私は「頭は悪いが優しいリーダー」を選ぶ。


優しいリーダーというのは下の者の事をきちっと考えてくれるだろう。

たとえ頭の悪さゆえに物事をうまくすすめられなくても
自分たちのために一生懸命になっているリーダーを
見捨ててはおけないという気持ちになり、みんなの団結心が生まれるかもしれないし
最終的に不本意な結果が出ようとも、ベストを尽くしてくれた
そのリーダーを選んだ事に後悔などしないはずだ。
もし後悔したとしたら、そんな自分はクソの中のクソ野郎だ。
豆腐にでもぶつかって死んじまえ。


しかし「頭は良いが意地の悪いリーダー」に任せたらどうなるだろう。
頭は良いが意地が悪いというのは、ようするにズル賢いということだ。
こういう奴はどれだけ物事をスムーズにすすめられようとも
結局は裏で、自分だけが得をするようにしっかり考えているものだ。

しかも任せておけば事がうまくいくので
下の者もリーダーに頼り切りになって堕落していくだろうし
結果的に全てがうまくいったかのように見えても、結局はだまされていて
それもいつかはバレてしまうが、わかった頃にはもう遅く
取り返しのつかない事になっているだろう。


現実はこんなに単純ではないかもしれない。
どちらが優しくて、どちらが意地悪かなんて用意には判断できないだろう。
わかったところで、やっぱり頭の良いリーダーの方が
自分に返ってくるものも大きいだろうと、欲に目が眩んでしまうかもしれない。

しかし結局は全て自分に返ってくる。
ときには目に見える天罰となり、ときには説明しようのない気持ちの乱れとなって。


今はリーダーに求められる物は、知的な能力だけになってきて
リーダーを育成するために色々な教育を受けさせるようだが
はたして本当にそんな奴らがリーダーでいいのだろうか。

わたしは、ちょっとスケベでも不器用でもいいから
まっとうで誠実で正直な人間についていきたい!
どんなに貧しくなろうとも、どんなに白い目で見られようとも
他の侵略を受けようとも、洞穴でのたれ死にすることになろうとも
わたしはそういうものについていきたい!!



まぁ一人で勝手に生きるからリーダーなんていらないんだけどね。

2012/07/04

シンガポールの夜

ねぐるし い い い


マレーシア移住計画


















先月実家に帰ったときに、うちの父が
マレーシアに長期で住む日本人がたくさんいるらしいぞ。
滞在費がすごく安く住むから、退職した人なんかが行ってゆっくりするらしいよ。
父さんも行こうかな。などと言っていた。

へえそうなんだ〜、マレーシアのどこらへんだろう?
と思っていたら、昨日ネットである広告を見つけた。
そこにはたしかに「マレーシアは、日本人が住みたい国6年連続No.1」と書いてあった。

マレーシア不動産情報サイト


オーストラリア、ハワイ、タイを抑えての6年連続一位。
この統計が正しいかどうかはまぁよしとしよう。


なぜマレーシアがそんなに人気があるのか、たくさん理由が書いてある。

・日本よりも安い生活費で、日本より高い生活水準を受けられる。
  そうかもね〜

 ・他民族国家で、外国人を受け入れやすい土壌である。
  たしかに〜

・世界有数の親日国家で国民もフレンドリー。
  そうなんだ〜

・一年中常夏で過ごしやすい。
  これはいいよね〜

・英語が通じる。
  これは重要だ

・医療水準が高く、日本語対応可能な病院が多い。
  そいつぁ知らなかったわ

・花粉症がなく、地震・台風・火山などの天災もほぼない。
  羨ましいね〜

・衛生的で治安が良い。
  
  おいちょっと待て!!!

それはないよ。
治安が良いとか言っちゃうとか信じられないわ。
田舎の方ならまだわかる。
マレーシアの田舎は人が良くて治安が良い。それには私も同じ意見だ。

しかしこのサイトが住むのに勧めているのは
KL(クアラルンプール)などの主要都市ではないか。


マレーシアの主要都市の犯罪率はとっても高い。
殺人事件は日本の2倍。強盗事件にいたっては、日本の24倍もあると
外務省のホームページにも書いてあったよ。

このあいだも、シンガポール人の親子4人が自家用車で
国境の都市ジョホール・バルに行って、ガソリンスタンドで給油しようと降りたときに
銃を持った複数の男がきて、車と金品全部取られたというニュースがあったし
今年の5月には首都KLで、登校中の小学生(金持ち)が学校の前で
白昼堂々車で誘拐されて、身代金を払って解放されたとかなんとか。

さらにマレーシア人の友達は子供のとき、レストランで家族で飯を食べていたら
青龍刀を持った男達が強盗にきて、オバちゃんが斬りつけられたとか言っていたし。


たぶんこんな感じだったんだろう



一軒家に住んでる金持ちとかはとにかく狙われやすいみたいだし。



よくマレーシアに旅行に行った人が、全然危険な感じはしませんでしたよ〜。
治安はとても良いですよ〜。なんてネットに書いているが
そんな人の大勢いる観光地ばっか歩いてたって、その国の治安はあまりわかりません。

でも、マレーシア全部が危ないと言っているわけではない。
さきほど言ったように、あまり観光客がいないような、のんびりした所に行けば
人も優しく、だますどころか率先して助けてくれる人だっているし
私のような見るからに金のなさそうな男性なら、一人だろうが夜道だろうが
物取りに襲われることはほぼないだろう。なんてったって襲うメリットが感じられない。
暇だから人をいじめて面白がろうなんて奴は
日本のような恵まれた国でもない限りいない。

しかし、金持て余して平和ボケしてるような年配の人達に
マレーシアの都市に住んでみませんか〜なんてのは、やはりあまりいただけないと思う。
が、本当に「住みたい国6年連続一位」に輝いているなら
やはりそれだけの魅力があるのだろう。


まぁいつも気を抜かずに注意して行動していれば
こういった事件に巻き込まれることもかなり少なくなるだろうとは思うが
いつも気を張っていても疲れちゃうね。


やっぱり金なんて持ってない方が人生気楽かも。

2012/07/03

2012/07/02

かえってきたティオマンその他の写真































写真1:入れ歯を抜いてリラックス。サングラスはダイソー
写真2:スピードボートに向かう小さい人
写真3:宿は満室だと断られる小さい人
写真4:やっと宿を見つけくつろぐ小さい人
写真5:ローズシロップとミルクのかき氷ピーナッツのせ。その名もABC
写真6:日傘をさし現地民から失笑を買う人
写真7:岩場でハンモック
写真8:ジャックフルーツの子供
写真9:おいしそうに見えるがまずかった
写真10:ピアスをなくしたので代わりに珊瑚を入れてみた



2012/07/01

かえってきたティオマンその参

29日、違う集落に行くため朝9時頃宿をチェックアウトし、スピードボートで移動。

着いたのは観光客がとても多い村で、宿はどこも満室で、宿探しに手間取るが
中国系のサービスが悪そうな安いシャレーに無事チェックイン。
トイレから軽い悪臭がするが、蚊取り線香を焚いてニオイはごまかした。

その宿のレストランで中国人の作ったクソまずいイギリス風の朝飯を急いで食べ
10時からのコーラルアイランド(珊瑚島)シュノーケリングツアーに参加した。
一人2000円もしたが、前回ケチッて参加しなかったので今回はしぶしぶ払った。

ツアーは小さいスピードボートに10人ほどが乗り
集落から2kmほど離れているコーラルアイランド周辺の
シュノーケリングスポットを4カ所ほど周り、3時間ほどで帰ってくるというもの。
(ほどを使うのはほどほどに)

正直さほど期待してなかったが、これがなかなかすごい事になった。

1カ所目は島の近くで、水深10mはありそうだったが
水が透明で底までしっかり見えた。色々な魚達がエサ欲しさに船に集まってきていた。
ツアーではライフジャケットとマスクと足ヒレをセットで貸してくれるので
実はシュノーケリングが始めてな奥さんも、安全に楽しめた。
私は潜水が好きなので、ライフジャケットは着たくないと言うと
泳ぎが得意なら問題ないよとOKをもらった。

エサは持ってなかったが、海の底から死んだ珊瑚を拾ってきて
エサを持ってるフリをすると、魚が寄って来る寄って来る。


2カ所目はコーラルアイランドに上陸し、みんなお昼ご飯を食べている中
私たち夫妻は引き続きシュノーケリングに没頭。
浜辺から100mほどのところに岩場があったので一周しようと回り込むと
岩の向こう側は非常に波が激しく、底も深く足もとは何も見えず
なんともいいようのない恐怖と孤独を感じ、始めて必死に泳いでなんとか一周した。

波の少ない所で、小さなウツボでもいないかなと一人で海底を見ながら泳いでいると
なんと珊瑚の下から期待に反し大きなウツボが出て来た。
正面から見ると顔の幅が20cmはある私の想像を超える大きな奴だ。
マジで喰われると思い逃げようとすると、向こうからちょうど奥さんが現れ
二人になると急に強気になったので、再び戻ってナマコを持ってウツボと戦った。

勝手に、追いかけてくるようなイメージをウツボに対し持っていたが
ただ単に住処を守っているような感じで、やや臆病なやつだった。


これはオモロいもんが見れたと思い3カ所目へ移動。
島から1kmほど離れたところにある大きな岩場の周辺。
岩場の間になにかおらんかなと奥さんと二人で岩場へと入っていった。
岩の影になっているところは光があたらず深い闇になっており非常に怖い。
なにか恐ろしい物が潜んでそうな感じがしたが
まぁシュノーケリングスポットなんだから危ないものはいないだろうと自分に言い聞かせ
ゆっくりと岩場の奥へすすんでいくが
飽きてしまったのか、奥さんが途中で無言のまま戻っていく。

わたしは怖いもの見たさでもう少し先まで行こうと一人で泳いでいった。
少しづつ岩と岩の感覚が狭まり、岩影も多くなり暗くなってくるが
ようやく10m先あたりに岩場の終わりが見え、向こうに行けるかなと思ったそのとき
なんとその岩場から1.5mはある鮫が出て来た。と思ったらもう一匹。
見るからに鮫!という感じの2匹の鮫が、わたしの前に現れた。
あ。やばい。と思うが先かすぐに元きた道を引き返し
何度も後ろを振り返り、鮫が追って来ていないかを確認しながら
渾身のクロールでボートまで戻った。
こういう悪夢はよく見るが、現実でここまで恐怖を感じたのは始めてかもしれない。

すぐにスタッフにその事を伝えると、スタッフは案の定笑いながら
大丈夫、危険な鮫じゃないし、見れたおまえはラッキーだと言っていた。
まぁ冷静に考えると、そういうことなのかもしれないが
基本的にわたしは、海で一番怖いのは鮫で
そして遊泳が許可されているところに鮫はいない。いるはずがない。と考えているので
もうラッキーとかそういうことではなく、ちゃんと教えておいて欲しかった。

しかし改めて考えてみても、予め危険な鮫でないと知っていたとして
同じようにあの薄暗い岩場で単独で泳いでいるときにあの鮫に遭遇したとして
ああおいでなすったなと近づいていけるかと思うと絶対にそれはない。
80cm大くらいの魚が海底の方を泳いでいるのを見ただけでもちょっと怖いのに。


ああ疲れたと思いながら、スピードボートは最後の場所へ移動。
今度はティオマン島の方へ戻り、集落からは1kmほど離れた島の岩場。
珊瑚がたくさんあり、キレイな紫色のイソギンチャクも生殖していて
その中にニモでおなじみのカクレクマノミがたくさん隠れていた。
なにか変なものはいないかと一人で何度も潜水していると
なにやら図鑑で見たことがある、ピンク色のキレイなトゲに覆われたオニヒトデを発見。
たしか毒があったような気が?と思いながらも、どうしてもちょっかいをかけたくなり
潜水していっておそらく毒は出ないであろう針の横側をデコピンしてみた。
するとあろうことか指に激しい痛みが走り指の横を出血。
あれ!?なんで?横側触ったのに?と思いながらも、やばい。毒・・・。
とテンションがた落ちでボートに上がり、周りには出血が気づかれないように
指を口に加え血を吸い出していた。
とても痛かったが、むかしスズメバチに刺されたときのような
痛みや腫れとは違っていたので、誰にも言わず様子を見た。

ツアーはやっと終了し、宿に戻り指の出血もおさまり、腫れも見られなかったので
奥さんにテンションが急に下がったわけを申し訳なく説明し反省した。
海の中の生き物は触ってはいけないというルールを破った天罰が当たったのだろう。

3時間ぶっつづけのシュノーケリングに疲れた我が夫婦は
嫁は日記を書きにカフェへ、わたしは誰も来ないような浜辺のはずれへ行って
ハンモックを吊るし裸になって夕方まで寝ていた。
その夜はこの旅行で始めてのビールを飲み、浜辺で夜空を眺めた。

缶ビール一本でなぜここまで幸せを感じるのだろうと考えてみたが
それはやはり、今日一日全力でがんばったからだろうと思う。
そして、そんな日は二本目のビールは飲まない。
これが33歳にして思う酒の飲み方だ(キリッ)


翌日土曜日、朝飯を食べて一泳ぎしてから11時半出発のフェリーに乗ろうとしたが、
フェリーは11時過ぎに目の前で港を離れていった。
遅れるならまだしも早いってどういうこと?と腹が立ちながらも
次の2時出発のフェリーまで時間を潰し、まさかと思い1時半にフェリーに乗り込んだら
案の定フェリーは1時40分に出発した。

バスと地下鉄を乗り継ぎ、家に着いたのは夜の9時近くだった。


今度ティオマンに行くのはまた2年後くらいだろうか。
マレーシアには他にも行きたいところがたくさんある。



























写真1:次の村へ向かうスピードボートで写真を取り合う夫妻
写真2:名も無き小島
写真3:どこに行ってもネココネコネコ
写真4:コーラルアイランド上陸に興奮する人
写真5:興奮してハイレグにする人
写真6:カフェで絵日記を描く奥さん
写真7:遭遇したと思われるブラックチープシャーク(画像見ても恐怖)
写真8:珊瑚を食い荒らす憎きオニヒトデ(悔しいが美しい)

かえってきたティオマンその弐

翌日28日、奥さんは朝8時に起きて一人でどこかへジョギングへ行く。

一時間後汗だくで帰ってきた奥さんを休ませず、村の北側にある山を登り
20分かかって隣の浜辺に着いた。
モンキーベイという浜辺で、猿が多いらしいが、それよりも岩場に建てられた
足長のリゾートシャレー(バンガロー)が素晴らしかった。

さらに浜辺の奥に突き進み、誰もいなさそうなビーチで泳いでいたら
沖の方から大きなチンコをぶら下げた裸の白人の禿げたオッサンが現れてビックリ。
オッサンのプライベートビーチだとは知らずに悪いことをしてしまった。


戻って朝飯を食べ、さっそくシュノーケル用のマスクと足ヒレをレンタルして
シンガポールから持ってきたハンモックや着替えや水や、けっこうな荷物を抱え移動。
ハンモックを吊るすのに良さげな樹を探し、奥さんはハンモックで昼寝。
自分は一人でシュノーケリング。
前日は日も沈みかけていたので、海中がやや暗くて怖かったが
昼間はけっこう明るく、状況はさほど変わらないのだが
なんてったって昼間という響きがどこか安心して泳がせてくれる。
目新しい生き物はさほどいなかったが、ハリセンボンとエイを見つけ
しつこく追っかけ回した。たぶんこういう事はしてはいけない。

その日も日が暮れるまでみっちり泳ぎ、夜はローティーというパンケーキを食べたが
中にまたもやイワシが入っており、とても美味しかった。
ここはたくさんイワシが獲れるんだなきっと、と一瞬思ったが
たぶん味からしてアレは缶詰を使っていたような気がする。


























写真1:「山登りは大袈裟に」がモットー
写真2:モンキーベイの眺め
写真3:岩場に立つシャレー
写真4:木陰にハンモックを吊るす旦那
写真5:ハンモックを占領する妻
写真6:夕暮れに立つ泳ぎ足りないオジサン
写真7:充分泳いだマスクの痕
写真8:自衛隊員募集中

かえってきたティオマンその壱

日本から帰ってきて間もなかったが、奥さんの長期休暇がもう5日ほど余ってたので
奥さんのリクエストでマレーシアの「ティオマン島」に行ってきた。
2年前にも一度行ったのだが、透き通るような青い海、トロピカルな魚の群れ
MCハマー似のダイビングショップのお兄ちゃん、時刻表通りに動かないフェリーと
何一つ変わっていなかった。

前回の日記


観光客のほとんどはスキューバダイビング目当てか
家族で豪華リゾートに泊まりのんびり〜だと思うのだが
あまりお金のない我が夫妻(正確にはわたしだけ)は
そんなものには目もくれず、1500円程度の安いコテージに泊まり
シュノーケリング三昧の毎日だった。

わたしは常に海水パンツ一丁でタオルと水中メガネを持ち歩き
泳ぎたくなったらすぐ泳ぐ、腹が減ったら何か食う、眠たくなったらそこらへんで寝る
という、別に人間でなくてもできそうな行動パターンを繰り返した。
なぜならば、わたしを縛る物は何もないのだ。
携帯は繋がらない。インターネットもない。知り合いもいない。
一緒にいるのは、「おまえの好きにするがいい」が口癖の理解あるワイフ。
わたしは、旅のこういうところが好きだ。

携帯やネットというのは、あると非常に便利で
何かと繋がっているという安心感があるが、それとは逆に
何かに縛られている、何かに見張られているような感覚もついて回るものだ。
まぁわたしのような世間に忘れられた男のみができる荒技ではあるけども。
土日になかなか疲れが取れないという人は
携帯は家において富士の樹海にでも行ってみるといい。



さて、ティオマン島でどんな事をしてきたのか、かいつまんで書こう。

6月27日、朝6時半にシンガポールを出発し、ミニバスとフェリーに乗り
ティオマン島に着いたのは午後3時頃。
一泳ぎできそうな天気だったので、宿にチェックインしたあと
さっそく水泳用のゴーグルで南シナ海へクロールイン!

プールで練習してきたので、泳ぎに自信はあったが、やはりプールと海では勝手が違う。
海水なのでプールよりも浮くのだが、大きな波と
海の中のちょっとした暖流と寒流の差に体がこわばる。
さらに、珊瑚一つ魚一匹に集中すると、とても神秘的な世界とも言えるが
少し遠くを見ると10m先は深い青の闇に閉ざされており
単独で泳ぐと底知れぬ恐怖を感じることも否めない。

なので夕方の水泳はほどほどにして
二人で町、というか村を日が暮れるまで歩き周り、
夜はとくにする事もないので10時過ぎに眠りについた。


































写真1:窓から差し込む日差しが熱いので色々なものでお肌をカバー
写真2:日差しは熱いがエアコンは寒いのでモモヒキをはく
写真3:ティオマン島には犬は皆無で、代わりにいたるところに猫がいる
写真4:いたるところに子猫が隠れている
写真5:楽しくて笑いが止まらないオジサン
写真6:自己流の泳法を現地人に見せつけるオジサン
写真7:どう見ても中にアンコが入ってると思ったらイワシが入っていた