2014/04/07

ホングコング3















さて香港の日記の続きだが、突然現れた友だちのU君が予想外に老けていたので、わたしはビックリ仰天してしまった。そしてさらに彼を老けて見せているのは、疲労。おそらく仕事が大変だったのだろう。せっかく来てくれたんだけど、マジ疲れててほんとは帰ってオナニーして寝たいんだよねというのが、彼の表情から伝わってくる。しかしそんなのを気にする間柄でもないので、今日はとことん付き合わせてやるぞと誓う。

ところで、せっかく会社のアレで我らのホテルを取ってもらったので、せめてもの恩返しにと晩ご飯やらなにやらはこっちで出そうと思っていたら、ホテルのデポジットで、二人ともなけなしの300元(5千円くらい)を取られてしまい、財布には500円くらいしか残っていないが、まあいいや。

3人で近くにあった普通のレストランに入り、小龍包、ピータン豆腐などを食いながら、瓶ビールをたくさん飲み、昔話に花を咲かせた。途中、中国語で店員を呼び、料理を注文する友だちは、中国にすっかりなじんでいる感じだった。1時間ほどダベったあとで、さてじゃあ今度はオマエの家に連れて行けよと、嫌がる友だちの腕をつかんで、近くにある彼のマンションに行き、部屋の玄関まで来たが、友だちが急に走って逃亡したため、家に入る事はできなかった。きっと見られたくない秘密がたくさんあるんだろう。

しょうがないので、外で彼を確保し、近くに出ていた屋台BBQのような店で、外のテーブルに座ってまた飲んだ。酒を頼もうとしたら、向かいにあるコンビニで買えと言われた。しょうがないので、コンビニで中国の焼酎を買ってみたが、これが50度近くある酒で、しかも値段は、500mlほどでまさかの150円。こんなとこに住んだら私はすぐにアル中になってしまう。

まず私が蓋を開けて臭いを嗅いだら、セメダイン(接着剤)のような臭いがする。気のせいかと思って友だちについであげると、友だちも「なんかこれセメダインみたいだな」と。わたしは間違っていないようだ。しかしコンビニで売っているんだから、死にはしないだろうと、どんどん飲んだ。一人旅行が趣味になってから、知らない国で友だちと安酒を飲むというのが私の夢であり、それがやっと叶ったわけだが、とくに何の感動もなかった。どこで飲もうと友だちと飲む酒は楽しいのだ。

何時間経ったのかわからないが、気がつくとそのセメダインも3本目になっており、ビールもけっこう飲んでいて、友だちもかなり酔っぱらっている。そして案の定、よし俺の知ってるチャンネーの店に行こう!と言い出したので、3人で白タクに乗ってカラオケパブみたいな所に着いた。わたしはこのタイプの店は初めてだったが、なんのことはない、好きなチャンネーを指名して、みんなで一緒にカラオケを楽しんだり、ムラムラしてる人は抱きついたりお触りすればいいだけだ。わたしは酔うとムラムラが逆に消えるので、鉄骨娘のような服を着たチャンネーのリクエストに答えて「いとしのエリー」を歌い、逆にチャンネーにリクエストして「時の流れに身をまかせ」を歌ってもらった。こういう所でハメをはずせない、小心者を絵に描いたような私。

他の二人は、ちょっとプライバシー保護のためここでは書けない。みんなとても楽しそうだったが、1、2時間ほど遊んで、男だけで店を出るときは、やはりちょっと虚無感に包まれた顔をしていた。本当はこういう店は女の子を連れ出せるのだろうけど、深圳はここ最近、警察の取り締まりが非常にキツくなってしまい、そういうはしたない事はできないらしい。チェンネーとただカラオケして高い金払ってじゃあサヨウナラって、そんな事でこの店はこの先やっていけるのだろうか。

そのあと、また3人でホテルに戻り、少し残りの酒を飲んだが、友だちは明日も仕事があるので、午前2時頃に解放してあげ、わたしも自分の部屋に戻り、ベッドでぼよんぼよんもできずに眠りについた。


0 件のコメント:

コメントを投稿