2013/01/16

怪我の功名


先週末、シンガポール柔道クラブの大会があった。
わたしも一応出場してみた。あまり気合いを入れると緊張するので
勝ち負けにこだわらず、怪我だけしないようにベストを尽くそうと思ったら
案の定怪我をしてしまった。

1回戦はなんとか勝ったのだが、2回戦でカナダ人のオヤジとあたり
相手の得意な寝技に引き込まれ、逃げようとしたところをオヤジに引き込まれ
オヤジがわたしの上に乗ってきたときに、胸のあたりで
なにかがゴリッとずれるような感じがして、少し痛みを感じ
これは動くとヤバい気がしたので、すぐにまいったしたのだが
立とうとすると胸にするどい痛みが走り、2、3回なんとか立とうと試みたが
無理っぽかったので、観念して担架で運ばれた。

会場にちゃんと救急隊が準備していたので、チェックを受けた。
あまりに痛いので、おそらく骨が折れてるなと思ったが
アバラが痛いだけなのに、点滴されて酸素マスクをつけられ心電図をチェックされた。
みんなはもう試合が終わって、和気あいあいと集合写真とか撮ってるのに
担架の上で虫の息の自分がとても恥ずかしく、さらに心配してくれるみんなに
どこか申し訳ない気分だった。

しかし怪我が怪我だけに、そんな事も言ってられないので
きちんとおとなしくして、救急車に乗せられて空港近くの病院に搬送された。
しかし病院に向かう救急車の運転が荒く、体が揺れて痛いのなんの。
病院に着いて車いすに乗せられたが、柔道着の下しか履いてないので
上半身は裸でとても寒く、ブランケットを借りて羽織っていた。

30分後、奥さんがパスポートや必要書類を持ってきてくれたが
案の定、また怪我しやがったのかとちょっとうんざりした顔をしていた。

日曜日だというのに病院には患者がたくさんいて、検診まで2時間近く待ち
レントゲン写真をとってさらに1時間ほど待って
インド人の女医に、とりあえず折れてるみたいだけど
どんな折れ方かはこれではわからないわねと言われ、痛み止めをもらった。
道場に靴も置いてきてしまったので、裸足のままタクシーに乗って帰った。

ゆっくり動けばある程度のことはできるが、姿勢が悪いと呼吸するときに胸が痛く
常に背筋を伸ばしていなければならない。寝るときは仰向けにしかなれず
一人で起き上がるのは2、3分かかるが、あばら骨は以前も折ったことがあるので
もう慣れたものだ。
といっても、まだ専門医にちゃんと診察をしてもらっていないし
その機会も、早くても4月になってしまうという。
早く診察してもらいたかったら、高い市立病院へ行ってくださいという
いかにもシンガポールらしいスタイルだ。
もちろんそんな金はないので、とりあえずもう10日くらい安静にして
様子をみてみるつもりだ。

運動ができないのはつらいが、健康のありがたみが改めてわかったし
奥さんもいつも以上に優しくしてくれて
姿勢を良くするいい機会でもあるので、これはこれでよかったと思う。
あとはさっさと治ってくれると嬉しいのだが、いまだにクシャミもできない状態だ。


まさに折れた直後↓


4 件のコメント:

  1. あらま〜お大事にしてくださいな。健康って大事だな〜って思うようになってきたんですけど、それってオッサンになったってことですよね。

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  2. アバラ痛いよな
    市立病院のが安そうなのに違うんだね

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  3. >JUNJUN ありがとうございむearth。まぁ色々言い方はあると思いますが、また一つ真理に近づいたというのはどうでしょう。本当にオッサンになったと思うことは、下心ゆえに女性に気軽に声をかけられるようになったことでしょうか。

    >さとす アバラ痛いな。市立病院っていったら安そうに聞こえるかもしれないけど、こっちだと”プライベートホスピタル”って言われてんだよな。高そうだろ?

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