2012/02/14

あきらめによく似たなんとか
























先月 初めてシンガポールの紀伊国屋で本を買った

わたしは カレー食いに池袋から下北沢まで自転車こいで行ってメニュー見たら自分で作れそうだったので食べずに家戻って作ったってくらいケチなので
こっちでは本は買ったことがない
どうしても定価の1.5倍はするので 古本屋で買うか
アマゾンで激安のを買って郵送してもらうかのどっちかだ

そんな私がこれは金出してでも買った方がいいぞ と思ったのが
8年かけて日本からインドまで7000km歩いた というオジサンの本だった
しかし家に帰って読んでみると どうやらぶっつづけて歩いたわけではなく
2週間くらい歩いたら帰国して 月日を空けてはまたそこへ行き 続きを歩くという
わたしがイメージしていたヒゲボーボーになって 牛の糞を枕に寝るような
泥臭〜い8年間を綴ったものではなかった

普通のオジサンなので たしかにすごい偉業なのだが
本の内容も 色んな国で起こったハプニングや人との交流よりは
何日かけてどこを通ったか みたいな事に重点をおいて書いてあるので
自分の求めていたものとはちょっと違いガッカリした


しかし最近インターネットで 資金なしの無銭旅行を続けている人のブログを見つけた
この人は面白い人で 貯金などは一切なく 金が必要になったらその都度
路上でマジックをして小銭を稼ぎ 宿はもっぱら野宿 というスタイルで
もう10年近く旅を続けている

チャラチャラして意味わかんない旅ブログが多い中
この人の淡々としながらも起伏のある旅のスタイルは
読んでいて非常にリアルに感じられる

なかでもエベレストに登頂した話しが非常に面白かった

わたしは 「8日」を「はちにち」ではなく「ようか」と読むのだと23歳のときにやっと気づいたほどのバカなので
エベレストなんて実力のある人なら2、3日であらよっと登れると
なんとなく思っていたのだが 実は登頂までに要する時間は2ヶ月以上だという

さらにかかる費用は当時で600万円と書いてあるし
もちろん全てが揃っていれば必ず登頂できるなんてこともない

このブログには素人の彼がいかにして
エベレストの頂上まで辿り着いたかが淡々と書かれていて
けして天才が成し遂げた偉業などではなく
ちゃんと自分が住む同じ世界の出来事だという事がわかる

こういうのを読むと肩の力が抜けて もっと自由に物事を考えれるような気がしてくる
今までしなきゃいけないと思っていたことを ほんとはしなくてもいいんじゃないかと


そういうわけでさっそく ジッパーが壊れたので修理に出そうと思っていたカバンを
自分で新しいジッパーを買ってきて手縫いで無理矢理直してみた


やればできるじゃないかワタシよ! 

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