2013/09/09

ペルヘンティアン島その2

9月4日(水曜日)

朝8時頃に起きて、砂浜を一人で散歩をしましたところ、一匹の人なつこい猫が寄ってきまして、しばらく一緒に戯れて遊んでおりました。マレーシア、とくに中華系ではなくてマレー系の人々が住んでいるところは猫が非常に多いです。なぜならマレー系の人々はイスラム教ですから犬を忌み嫌っておるのであります。どうしてかはわかりませんが、聞いたところによると、「鼻がいつも濡れているから」だそうであります。
そしてここペルヘンティアン島も、マレー系の方々が住んでいるところでありますから、このように猫が非常に多いわけで、猫好きの我々にはたまらんのであります。

さて前日申し込んだシュノーケリングツアーが朝10時半から始まるということで、その店の前で待っていますと、マレー系の若者たちや、ワクワク欧米人たちが集まってまいりました。一人ずつ足ヒレのサイズ合わせをして、各自のボートに乗り込みました。わたしたちのボートには、フランス人のカップル2組とマレー系仲良し男子3人が乗り込みました。ガイドもマレー系のお兄さんです。

まずは大きい島の近くにある、珊瑚のキレイなポイントに行きました。色とりどりのお魚さんたちがいました。なかでも私の大好きなのは、イソギンチャクの中に隠れているクマノミちゃん達であります。潜っていってちょっかいをかけると、小さい体でプイプイと怒っているのであります。嗚呼かわいい。

そして次に移動したるは、タートルポイント。そう、あの海亀さんについにご対面というわけです。ガイドが申しますに、これからガイドさんが海亀をボートの上から探すので、見つけたらばみんなで海に入ろうと、こういうわけです。するとさっそくフランス人の男が、あ!あそこにいる!と亀さんを見つけましたところ、ガイドさんがまぁ落ち着け落ち着けと、あんなのじゃなくてもっと大きいのを俺が今探すから待っとけよと、こうです。
そして2、3分ボートをゆっくり移動させているとついに、いたぞ!みんな海に入れ!と合図がかかりましたので、みんなで一斉に潜ると、いましたいました。おそらく水深7、8mくらいあろう海の底で、1.5mほどの大きさの海亀さんが海底に生えている藻をモシャモシャ食べておりました。
潜水ができる私はさっそく下まで潜っていって頭をナデナデしてあげました。感動です。わたしなどは十数秒潜っているのがやっとですが、ガイドさんはゆっくりと潜っていって一分近くも写真をとったり亀さんと戯れておりました。しかし亀さんはずっと海底で藻を食べているばかりで、ガイドさんもそこを動こうとしないので、ただずっと上から見ているだけのツアーなのかと思ったら、5分くらいしてついに海亀さんがゆっくりと浮き上がって泳ぎ始めました。するとみんなも一斉に亀さんを追いかけるのですが、その光景がまるでしつこいパパラッチのようで異様でした。亀さんはゆっくり浮上したかと思うと、頭だけ水面から出して空気を吸っていました。その水面から出た顔がなんともミイラのようで不気味なんですがなぜか可愛らしくて、とても印象的でした。
そんなこんなでその後も2匹くらい違う亀さんをみんなで追い回しました。

続いてシャークポイントに移動したのですが、わたしは前回ティオマン島でも偶然一人で鮫と遭遇したのですが、それが実はかなりのトラウマになっていて、海を泳いでいるきはいつも向こうから鮫が出て来るんじゃないかといつもビクビクして泳いでいるのです。
そんなわけで今回も、できるだけみんなと離れないでコバンザメのようにしていたのですが、なんと現れた鮫は体長60cmくらいの赤ちゃん鮫でした。子供と老人にはすこぶる強いわたしなので、追いかけ回してやろうと思いましたが、すごい速さで逃げられてしまいました。その直後に、もしかして母親でも呼ばれたらえらい事だぞと思い、わたしも一目散でその場を離れました。

それから今度は近くの漁村に行って、みんなでお昼ゴハンを食べました。わたしはマレー風チャーハンを食べましたが、これもほんとおに美味しゅうございました。
昼ご飯のあとは、小さな灯台に行き、そこからジャンプをしたり、パンクズを魚にあげたりしてエンジョイしました。それにしてもフランス人の女性お2人はとてもスタイルがよく、ビキニがとてもお似合いで、わたしはよくお2人の後ろに周り、目の保養をさせていただきました。メルシーボークー。

そして最後に「ロマンティックビーチ」というなんともハイカラな名前がつけられたビーチの近くで泳ぎましたが、ここでも赤ちゃん鮫がたくさんおりました。さらにみんながなにやらワイワイやっているので、なにやつなにやつと駆けつけてみると、なんと岩の隙間から、これまた体長1.5mはありそうな黄色いウツボ様が、ガイドさんの持っている魚の切り身欲しさに体をひねり出しているじゃあございませんか。さらにみんなもガイドさんから切り身をもらい、岩の間からおびき出す事に成功していましたが、わたしも最後に挑戦させていただいた所、ウツボ様もいい加減に飽きたようで、さっぱり出て来ていただけませんでした。わたしは恥ずかしさのあまり、隙間があったら入りたい気分になりました。

これでようやくツアー終了ということで島に戻ったわけでありますが、時間はもう夕方5時を回っていまして、一人たった1000円ちょっとのこのツアーで、半日近くもエンジョイさせていただいたわけで、なんとも素晴らしいツアーだとガイドさんにお礼を言い宿に戻ったわけであります。

しかし宿に戻ってシャワーを浴びてみますと、なんとも太ももの裏側が痛みますので、見てみましたところ、たいそう真っ赤に焼けており、そういえばここはサンブロックを塗っていなかったではないかと、奥さんも私もたいそう後悔したのであります。

その夜も昨日と同じレストランへ行き、奥さんは500円ほどのBBQセットなるものを注文しましたが、これに出て来たキングフィッシュなるものの蒸し焼きがたいそう美味しく、魚は寒い所に限るだろうとばかり思い込んでいた北海道民の自分をひどく恥じたわけでございます。

宿に帰るともう10時を回っておりましたので、一日泳ぎまくりさすがに体もたいそう疲れていたので、すぐ消灯して寝たわけでありますが、日頃の行いが悪かったのか、フランス女性にうつつをぬかしたのがいけなかったのか、夜中の3時頃にハッと目が覚めて寝れなくなってしまい、一人で夜の浜辺を散歩したり、夜空を眺めたりと、一人で無駄にロマンティックな時間を過ごし、5時くらいにようやくまた眠りについた次第でございます。



写真1:シュノーケリングツアーの一例。
写真2:巨大な貝に興奮する妻。
写真3:漁村に降りた最後の天使。
写真4:灯台から思い思いに飛び込む面々。
写真5:海中でオシッコをする妻。
写真6:船に上がってこようとする海坊主。
写真7:やりきった感を漂わせてオシッコをする私。
写真8:サンブロックを塗らないとこんな事に。











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