先週奥さんと二人でマレーシアはペルヘンティアン島なる所に行って参った。
日本人には知名度はまだ全然ないが、去年どっかでその島のことを知ってからずっと行きたかった。だって海亀見られるって書いてたんだもん。
マレーシア半島の北東に浮かぶ島で、よく行くティオマン島と同じでモンスーン時期は店もホテルも全部閉まっちゃう島だ。なのでシーズンは5月から9月までで8月がピーク。われら夫婦が行った9月頭がハイシーズンのちょうど終わり頃。これからはどんどん海も荒れてきて水の透明度も悪くなっていくんだろう。
ペルヘンティアンはマレーシアの上の方にあるので、シンガポールからは飛行機で近くまで飛ぶ人が多いが、足で稼ぐ我が夫婦はもちろん長距離バスに乗った。しかもシンガポールからではなく、一度マレーシアの国境を超えてそこからバスに乗る。こうするとバス代も半額程度になるのだ。ちなみに片道2000円ちょいで、10時間バスに乗り、そこからタクシーでジェッティー(船乗り場)まで20分程度。
さて今回も少しかいつまんで説明しよう。
9月2日(月曜日)、夕方5時くらいに家を出て、マレーシアの国境の町ジョホール・バルまで行き、夜9時のバスに乗り、朝の7時過ぎにJERTEH(ジェルテ)という町に着き、そこで我々だけ降ろしてもらい、そこからタクシーに乗って、ジェッティーのあるKUALA BESUT(クアラ・ブス)に着いた。
とてもちゃっかりしたタクシーで、運転手のオヤジの娘もなぜか助手席に乗っていて、これからついでに近くの学校まで送ってあげるらしい。
しかもその小さい方の島にも、様々なビーチがあり、一番人気があるのは「ロングビーチ」という島の東側に面しているビーチだが、アホ欧米人で騒がしそうなので、そのロングビーチのちょうど真裏にある「コーラルビーチ」という所に2泊だけ宿をとっておいた。
「Maya Chalet(マヤ・シャレー)」という所で、1泊3000円もしたのでたいそう良い所だろうと思いきや、ボロい汚いしでマイった。シャワーの出悪いし、シャワー室のバケツぬめぬめしてるし、蚊帳もボロボロ、ベッドは臭う。わたしはマヤ・シャレーの限界を見た。しかしスタッフは気のいい兄ちゃん達で、なんか憎むに憎めない。それがマレーシア人。
コーラル・ビーチはちょっと小さくて浜辺もあまりキレイとは言えなかったが、珊瑚も少しあって魚もたくさんいた。コーラル・ビーチは、山を挟んでロング・ビーチの真裏にあるので、山道を15分くらい歩けば行き来できるようになっている。なのですぐ荷物を宿に置いてロングビーチにも行ってきた。
ロング・ビーチは名前の通り長く、白くてキレイな砂浜が広がっていて、パラソルなんかがたくさん立ててあって、日焼けしている欧米人がたくさんいた。ほとんどがパリス・ヒルトンみたいな頭悪そうなネーチャンだったが、ときどきアン・ハサウェイのような肌が真っ白で田舎で育ちましたみたいな可愛い女性もいた。
しかしロング・ビーチは白い砂だけで、海の中は珊瑚も魚もあまりいなかった。シュノーケリングならコーラル、砂遊びならロング、これで決まりだ。
しかし驚いたのが、どこのレストランもメシがすこぶる美味しかった。ティオマン島などはほんとに何食べても微妙だったのだが、ここはなんでもイケル。独島価格なのでやや高めになっているものの、それでも普通のレストランならば一品300円てなところだ。
どこのビーチにも「シュノーケリング・ツアー」の看板が立っていて、それぞれコースも値段も微妙に違う。前日に申し込まないといけないので、いったいどこにしたらいいのか迷いに迷っていると少し憂鬱な気分になってしまった。どんな些細な事でも人間は不幸せになることができる。わたしは人間の可能性を見た。結局てきとうに目があった兄ちゃんのところに申し込んでしまった。
夕飯を食べようと思ったが、どこのレストランも下品な音楽や、しょーもない映画を大音量で流しているので、うるさくないレストランを消去法で探したら、けっきょく宿の隣の一番質素なレストランに来てしまったが、そこがやはりまた美味しかった。そして食後にはライム・ジュースを頼み、家からわざわざ持参してきたウォッカをこっそり入れて、さらに持参してたカシューナッツを食べながら、けっこう酔っぱらってしまった。
部屋のボロさや、暑すぎる天気などで、昼間は少し不機嫌だったが、じっと辛抱したおかげで夜はこうやってまた元気になれた。そんなことを考えながら臭いベッドで寝た。
写真1:ジェッティーのトイレ(1回10円)
写真2:スキューバダイビング・ツアー
写真3:ロング・ビーチを行進する妻
写真4:小心者な魚の群れ
写真5:セクシーなポーズでバントのサインを送る高校球児
写真6:浅瀬でスキューバの初心者講習を受ける欧米人
写真7:砂遊びに飽きたあたし
写真8:宿の隣のレストラン
海が綺麗やで。
返信削除海も山も誰のものでもないんやで。
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