2012/05/26

















今日は午後からドヒマで、天気もいい具合に曇り空で、外に出やすかったので
ハンモックを持っていつもの場所に行きました。
そこは川沿いの、ジョギングコースがある広い公園で
わたしはいつものように、そこに生えているヤシの樹にハンモックを吊るしました。

風はあったのですが、今日も湿度は高くTシャツもズボンも汗で濡れていたので
全部脱いでパンツ一丁になり、ハンモックの上で寝ながら本を読んでいました。

2時間ほど経ったころ、尿意を催したので近くの公衆便所に行くことにしましたが
人もそんなに多くない公園なので、ズボンだけはいて
上半身は裸で公衆トイレまで自転車をこいで行きました。

男子トイレに入ると、一人の男性が小便器で用をたしており
3つしか便器がなかったので、わたしはその男性の隣に立って
ズボンをおろし、小便をし始めました。

わたしは神経質なので、横に人がいるとなかなか小便が出ないときがあり
その男が視界に入らないように男の反対側を見ながら
尿が放出するように、筆先に集中しました。
2、3秒でやっと小便が出始めたので、わたしは前を向きなおしたのですが
視界の脇に入る隣の男が、なにやらわたしの性器をジッと見ているのです。

チッ このマナーを知らないクソ野郎が、と思いながら
気を紛らわそうとして、目の前の壁をはっていた蟻に何気なし息を吹きかけました。

フゥーー フゥーーーー

すると隣の男が突然 「アンツ(蟻)」 と言いました。

わたしは エッ と思い、男の方を見ました。
そいつは、小太りで40歳くらいの、失礼ですが豚のような顔をした中国系の男でした。

彼はまた、「蟻がいるね。(英語で)」と言ったので、
わたしも「そうだね。蟻だね。」と返事をしました。

そして彼は 「蟻、蟻、蟻・・・」 と言いながら、
人差し指と中指で、小便中の性器を支えているわたしの手の甲を、
コチョコチョとこちょばし始めました。

わたしは最初まったく事態が飲み込めず反応できなかったのですが、すぐに
「ヘイヘイヘイへイストーーーーップ!」と言いました。

彼はこちょばすのを止め、ニターッと笑いながらわたしの胸を見て
「いい体しているね」 と言ってきたので
わたしは動じずに 「そうかな?ありがとう」 と彼の目を見て言いました。

彼が「きみはシンガポール人?」と聞いてきたので、
「いいや、ぼくは日本人だよ」とわたしが答えると、
「ほんとかなあ?きみはシンガポール人だろ?」とさらに聞いてきたので、
「いいや日本人だよ。我是日本人。」となぜか中国語で答えてしまいました。

日本人であることを証明するのに、なぜ中国語で話してしまったのかはわかりませんが
平然を装いながらも、私は少し混乱していたのかもしれません。

そしてやっと小便も終わったので、私は「それじゃあまた。さようなら」と言って、
さわやかな笑顔で先に小便器を離れました。

彼も笑顔で「それじゃあまた。」と言いましたが、
まだズボンをおろし、小便器に向かったままの状態でずっとわたしを見ていました。

わたしは急いで手を洗い、自転車に乗って一目散にハンモックの場所まで戻りました。


今までもソッチ側の人から言いよられた事は何度かありますが
やはり密室で、しかも性器が無防備だったことで、いままでにない恐怖を感じました。

わたしは偶然に彼の隣に並んでしまったのか
それとも、彼は獲物が来るのをあの状態でジッと待っていたのか
今となってはわかりませんが、とりあえずこれから公衆トイレの小便器では
チン毛は抜いても気は抜かないようにしようと思いました。


おわり

2 件のコメント:

  1. 怖いですねー!!
    僕はそういう経験ないので、本当にそういう場所?ってあるんですね(笑)

    ハンモックなんて素敵だなぁ

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  2. 市民プールの更衣室も注意するように妻に言われました

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