2012/08/03

ダイブ




















家の近くにちょっとした山があり、景色もキレイなので最近よくそこを走っている。
今日の午後も、一人でその山をジョギングしていた。

すると道の横にあった木を何かがシャカシャカシャカッ!と登っていった。
よくみるとけっこう大きなエゾリス?みたいなのが2匹、
6、7mあたりの枝のところで、お互いににらみ合い膠着状態になっていた。
どうやらなんだかケンカしているっぽい。
一匹は短い枝の先端にいて、もう逃げ場がない。
どうなるのだろうと、ハラハラニヤニヤしながら見守っていたが
2匹ともなかなか動かないので、わたしが先にしびれをきらし
リスの方に向かって思いっきりジャンプして驚かしてやった。

そうしたら、枝の先端にいたリスが小刻みに動いたあと
バッ!と枝から飛び降りた!

そいつは横ではなく下に向かってに落下してきて
わたしはその真下にいたので、そのリスが大の字になった状態で
落下してくるのがハッキリ見えた。

ぇえええ!! あいつリスじゃなくてモモンガだったのかぁぁぁ!?

と思い、あざやかに着地を決めるんだと瞬間的に期待したのだが、着地と同時に

ダッッパァァァァン!!!!!!

とものすごい音がして
そのどうやらモモンガではなかったらしい動物は地面に腹から叩き付けられた。

すさまじい音にわたしは固まってしまった。

わかりやすく言うならば、プロレスで3階観客席から
ムーンサルトプレスを決めようとしたが
見事によけられてリングに叩き付けられたような感じだ。
しかもリングではなくアスファルトに。

落下後、リスは腹這いのまま微動だにせず
ああこれは間違いなく死んだな。リスの自殺を目撃してしまった。アーメン
と思ったら2秒後、ものすごいスピードで飛び起きまた近くの木に登っていった。

なんてタフなやつであろうか。
ほんとうに尋常な音ではなかったので、確実に内蔵は破裂しただろうと思ったが
あの木を登っていく姿は、どうやらとくに異常はないようだった。

えらいスキャンダルなものを見てしまった気がするが
野生動物っていうのは、自分が思っているよりけっこうタフなのかもしれない。

でも良いリスは絶対マネしちゃダメだよ。

2012/07/28

スリラー

















8月あたりにどこかに旅行に行きたいな~と航空会社のHPを色々見ていたら、
スリランカ行きの安いチケットを見つけたので即効で購入した。
(本当は相場を調べてたしかに安いというのをしっかり確認してから)

8月の14日に出発、23日に帰国する9日間で、往復で1万円ちょい。
ビザもインターネットで事前に取得できてUS20$。

スリランカはインドの下にある、北海道より少し小さいくらいの島国で
インド人っぽい人達が住んでいるが70%が仏教徒で、
大仏がたくさんあるらしい。そそる!

さっそくガイドブックを紀伊国屋に買いに行ったが
2500円もしやがるので、そんなに出せん!と憤慨し、買わずに帰ってきた。
しかしガイドブックもなくては、9日間道に迷ってどこも行けなさそうなので
アマゾンで2006年の中古のガイドブックを1000円で買った。
5、6年ではきっとそんなに変わっていないだろう。

変わってもらっては困るんだよ!

2012/07/23

飲む前にかく


















今日は仕事がなかったので、朝から一人で自転車に乗り、3時間かけて
シンガポールの一番北にある「スンガイブロウ湿地公園」という所に行ってきた。
あまり期待してなかったのだけど、案の定とくに目新しいものはなかった。
大トカゲを5、6匹見つけたくらいで、あまり鳥や魚などは見なかった。

大トカゲは図体がデカイくせに臆病なので、私が近づくとすぐ逃げていく。
あっちから近づいてくれば確実に私が逃げていくというのに。

さらに逃げられると追いかけたくなるのが人の常であり
追えない所まで行かれると石をぶつけたくなるというのが人の常である。
何もしてないのに虐められる大トカゲ。
ああ人間に生まれて本当によかった。

しかし大トカゲの呪いか、同じ道を何回も歩き少し道に迷ってしまい
結局3時間くらい歩き回ってやっと公園を出られた。
今日は非常に晴れていたので、汗をダラダラかいて、おまけに朝飯しか食べてないので
オナカがぺこぺこだったが、さすが北の果てだけあってレストランが全くなく
さらに1時間ちかくかけてやっとフードコートを見つけて福建麺(ヤキソバ)を食べた。

量が少なかったので、チッと舌打ちをさせてもらったが
この極限状態で食べるメシは言葉にできないくらいウマかった。
さらにそのあとで飲んだライムジュース、さらに帰り道で休憩して飲んだ
ニンジンとセロリとパイナップルの、フレッシュジュース、
そしてやっと家についてからの水シャワー、からの入れ歯をはずしての歯磨き、
さらに冷蔵庫から奥さんの缶ビールを勝手に拝借しての晩酌!

最高に幸せだ、わたしはきっとこの半径500m以内で今一番幸せだ。

この、体を酷使してからの摂取というのは
ほんとうに病み付きになってしまうほど、なんでも美味しく感じる。
以前、金持ちに「空腹は最高のスパイスなんだよ」と言って鼻で笑われたことがあるが
やはり私は間違っていなかった。

もう明日はどうやってこのビールまで辿り着こうかと、今はそれしか考えられないが
まずは奥さんが帰ってくる前に缶ビールを買ってこなければ。

2012/07/20

葛藤

仕事がキャンセルになり
突然膨大な自由時間が手に入る
そんなとき私はいつも迷ってしまう
何をしようか どこへ行こうか

まずは顔でも洗おうか



2012/07/13

アジアの純真

やさしい人に抱かれながらも
強い男にひかれてく
Uh------ Ah------ Uh------ Ah------




2012/07/12

青少年更生施設いんシンガポール















わたしが練習に行ってる柔道のクラスに
一人背の高い白人の青年がいて、なぜかわたしの事があまり好きじゃないらしく
ずっとシカトされてたんだけど、たまたま乱取りをする機会があったのでやってみたら
けっこう力が強くて、本気でやらないとまずいと思ったので
ちょっと厳しく、相手が嫌がる柔道をしたんです。
そしたらあっちもそれでキレたらしく敵意むき出しの柔道をしてきて
まいったな〜と思ったんだけど、ここはハッキリさせとかないとと思って
寝技も一緒にやったら、さらにひどい態度で攻めてくるので
絞めてやろうと思い首筋に手をかけたら
キレてたのプラス、そうとう絞め技に恐怖を感じたらしく
足で思いっきり吹っ飛ばされた。

このクソガキと思ったが、力が相当あるのがだいたいわかったので
これはやっても返りうちにあうと判断し、そいつにはもうそれ以上かまわなかった。

練習終わってからよく考えると、たぶん私生活で色々あって反抗期なんだなと思ったが
でもそんなの関係ねえ!そんなの関係ねえ!とやはり腹の虫は収まらず
とりあえず今後はアイツの事はもう完全に無視しようと思った。
そしてその次の週から日本に帰国したので、練習にはずっと行けず
帰ってきてからも、そいつは練習には来なかったので
ラッキーと思いながらのうのうと練習に励んでいた。

しかし先週ついにそいつが練習に現れて、わたしももう怒ってはいなかったので
普通にただそいつとは接触しないようにしていたのだが
乱取りのときに、まっさきに彼がわたしのところにやってきた。
えっ?どういう風の吹き回しだ、決着でもつけたいっていうのかコイツ。
と思っていたら、ちゃんと目を見て礼もするし、穏やかで真っ当な柔道をしやがる。
それどころか、笑顔まで出して、今のはすごい!とか、これはやられた!とか
わたしに話しかけてくるではないか。

すぐに彼が改心したことを感じたので
わたしなりに色々技を教えたり、アドバイスをしてあげた。


この一ヶ月の間になにがあったかわからないが
きっと彼なりに、以前の事を反省して、自分から私に接触してきてくれたのだと思う。
以前の彼と今の彼を比べると、柔道も楽しそうにやっているし
きっと私生活でも前向きにがんばっているような感じがする。

シンガポールに住んでいる外国人の子供たちは
自分から来たくて来たのではないという子がもちろん大半だ。
ちゃんと適応してうまくやる子もいれば、何に対しても否定的になり
見た目はわからなくても、心の中がひねくれきってしまった子供たちもたくさんいる。
(わたしのようにぃぃぃぃ!!)

仕事ばかりで、そういう子供たちに気づいてあげられない親が全部悪いんだけどね。
(わたしの場合は気づいてくれる親すらいないぃぃぃぃ!!)


そんな中で、彼がしっかりと立ち直ってくれた姿をみれたことはとても嬉しく
わたしも彼に負けないようにがんばろうと、帯をギュッと締め直した。


いやぁ、ほんとうにいい話ですね。