2017/04/19

さらば俺たちのウボン

今ウボンラチャターニーのバスターミナルにいる。
やっとこの町を出る決心をした。居心地がほんとよかったので、住み着いていいなら住み着きたい。

2日前の夜にいつものナイトマーケットで飯を食べようとしていたら、突然日本語で話しかけられた。「アナタハニホンジンデスカ?」
見ると高校生くらいのタイ人の青年。
続いて「アナタハセンセイデスカ?」
えっ?と思った。なぜ私が日本語を教えていると知っているのか?もしかしてオレの知り合いの知り合い?えっ こわい。と思ってなんで先生だって知ってるの?と聞き返しても、あまりわかってないよう。すると隣からもう一人のタイ人が。すると青年が、「コノヒトハワタシノオニイチャンデス」
そしてそのお兄ちゃんは日本語はわからないが英語が堪能だったので、なんとか話しができた。
聞くと、青年の方が大学で日本語を習っており、私が日本人だと思ったので話しかけてみたとのこと。まだご飯も食べてなかったので、3人で座って少し話しをすることに。
青年はお兄ちゃんと言っていたが、べつに血がつながっているわけではなく、彼らはウボン出身ではなく、チョンブリー県の出身で、出身地が同じだったので仲良くなり、お兄ちゃんの方はもう仕事をしていて、しかし大学の同じ寮に住んでいるらしい。社会人でも寮に住む事ができるのだろうか。

そして話しの流れで、明日郊外へドライブに行くからいっしょに行かないかと誘われ行く事に。青年の方は日本語と英語が少しだけできるだけなので、お兄ちゃんが色々通訳したりしてくれた。
青年の名前はノン君で、お兄ちゃんはゴルフさんというらしい。

ちょっと会話にも疲れたので、そろそろ帰りましょうかと言って、電話番号を交換し、翌日の午後に会う約束をした。宿に戻ってから、川沿いのオープンバーに一人で飲みに行った。オープンバーと行っても遊歩道にイスとテーブルを少し並べただけだが。店のお兄ちゃんが、私に日本人?と聞いてきて、とびきりの笑顔で「イラッシャイマセ」「コンニチハ」と言ってくれた。私はチャンビール50Bを注文してイスに座ると、しばらくして流れている曲が日本のヒップホップに変わった。アーティストはわからなかったが、お決まりの仲間や家族に感謝する系のリリックで、うるさくてあまり好きじゃなかったが、彼がもしかしたら私に気を遣って流してくれたのかなと思うと、とても嬉しかった。ヒマだったのでリリックを書き取ってみたが、「仲間とここまできた。あきらめることなんていつだってできたけど」とかなんとか歌っていた。タイ人はもちろん意味はわかってないと思うが、きっとすごくかっこ良く聞こえるんだろう。ビールを2本ほど飲んで帰るときに、お兄ちゃんに軽く会釈したら、また「イラッシャイマセ」と笑顔で言ってくれた。とても気分の良い夜だった。

次の日、昼の1時頃にゴルフさんの車がホテルまで迎えに来てくれた。二人だけかと思ったが、ノン君の大学の先輩3人もいて、車の中はギュウギュウという感じだった。みんな和気あいあいという感じで、もちろんタイ語がほとんどだけど、できるだけ会話に入ったりカタコトのタイ語で話しかけたりしてみた。車は1時間くらいである山の上にある、少しオシャレなお寺に着き、しばし観光したあとラオスとの国境に行ったが、私はパスポートを持っていなかったので、大学生達だけが国境を越えて買物を楽しんできたようだ。わたしとゴルフさんは近くの市場をブラブラしたり買い食いしたりして時間を潰した。ゴルフさんはおそらくゲイなので、わたしは少しだけ心配だったが、とくに変な事も言われず二人で色んな話しをした。
1時間ちょいで大学生達が戻ってきて、それからみんなで夕食を食べ、また同じお寺に寄った。お寺の影や地面に蛍光塗料が塗られていて、夜はそれがキレイに光っていた。それを見終わって宿に戻るともう9時くらいになっていて、FBのアドレスを交換して別れた。みんな本当に気さくな感じで、私も全く緊張せずにすみ、とても楽しい一日だった。ゴルフさんは大学生達はスマホ中毒だと言っていたが、ゴルフさんも夕食中はずっとスマホを見ていた。

次の日は午後からずっと散歩をしたり意味もなくソンテウ(ミニバス)に乗ったり、有名なお寺に行ったりし、夜はついに部屋に蚊が一匹だけ出現したので(すぐに叩き潰し事なきをえた)そろそろ次の町へ行ったほうがいいのかなと思い、今日朝飯を食べてからすぐに荷物をまとめ宿を出た。
10番のソンテウがバスターミナルへ向かうと聞いたので、宿の近くから乗ってみた。一応他の乗客に聞くと行くよというので安心して乗っていたら、結局そのソンテウはバスターミナルとは反対側の終点に行き、そこでしばしまったりしてから、ふたたび同じ道を通ってバスターミナルに向かった。予めバスターミナルに行きたいと告げていたので、このソンテウじゃなく反対車線のに乗りなよと、誰か言ってくれてもよかったんじゃないかなとも思ったが。。。べつに急ぐ旅ではないのだが、これで3、40分くらいロスしたと思う。やはりイサーンではある程度タイ語が話せないと、自分の思い通りに事は運ばないようだ。


バスターミナルからどこに行くかはまだちゃんと決めていなかったが、どうやらけっこう色んな所に行くらしく、プーケットやフアヒン行きなんていうバスもあった。そして私は133Bでロイエット行きのバスに乗った。

つづく





















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