先日、味噌汁を作ろうとしたら、冷蔵庫の中に入れておいた赤味噌がない。ずっと探したがない。どうしてかはだいたいわかっていた、が探し続け、奥さんにも聞いて、奥さんもなんで失くなったのかだいたい予想がついていた。そしてついに奥さんは、お義母さんに聞いてみた。するとやはり捨てちゃったという答えが。そして「ごめんね」すらも言わず、一人でブツブツ言っている。まぁいつもの事なのでいいやと思い、白味噌だけで作ろうと味噌をこす器具を探していた。それがまたない。そう、それも捨てやがったあのババア。
理由はこんなところだろう。邪魔だ、誰も使っていないんじゃないか、そうに違いない、ポイッ。とにかく物を大事にしないお義母さん。よく物を捨て、よく新しい物を買ってくる。それは個人の自由だ。だが、まだ使える物を捨て、たいして要らない物を買ってくる、それはゴミを増やすという行為だ。こんな事をしていたらバチがあたる、そして後に地獄へ行く。正直お義母さんにバチが当たっても、地獄に行っても、まぁいいんだけど、そういう人と一緒にいる事がそろそろ苦痛になってきた。なのでその晩はじめて、軽く説法してやったが、それでヘソを曲げたらしく、そういう態度を取り始め今も取っている。それはどうでもいいし、むしろありがたい。そういう人間とはできるだけ距離を置いて生きていきたいから。
しかしそろそろ一緒に住んでいる事に違和感を感じ始めてきた。なぜこんなに考え方も好みも違う二世帯が、一緒に住んでいるのかと。この短い人生、もう二度とこれっぽっちも我慢したくない、自由にのびのび太生きていきたい。なので、そろそろシンガポールを出て、お隣マレーシアに借家でも探しに行こうと思っている。
よし善は急げだ、とすぐにでも探しに行きたいのだが、今週末からネパールに一ヶ月一人で行ってくる。2ヶ月前くらいにチケットを取っていたのだ。だからいまいち気分がネパールな感じではない、なんでチケット買っちゃったんだろうと思ったが、よく考えたらチケットがすごく安かったのだ。前は往復5万円くらいだったが、今回のチケットは半額だ。そう考えるとチケットを早めに買った自分にけして非はない。よし、じゃあ行ってやるかという気に少しはなってきた。
ネパールとマレーシア、まったく違う国のようであるが、実はあまり知られざる繋がりがいくつかある。たとえば、マレーシアには出稼ぎのネパール人が実はかなりたくさんいる。私は前回、ネパールの空港の両替所で、マレーシアのお札を大量に握りしめたネパール人を何人か見たし、街中でも以前マレーシアで働いていたというネパール人と、マレー語で挨拶し合って笑ったりした。きっとインド料理の食堂や、工場、工事現場で働いているのではないか。あとは言葉でも共通の物を少し見つけた。たとえば帽子の事をどちらも "topi" と呼ぶし、「言語」の事をネパール語で "バーサー"、マレー語だと "バハサ" である。ちなみにタイも "パーサー" なので、これとも繋がりがありそうだ。
このように、今ネパールに行くのも、マレーシアへのなにかの足がかりになるかもしれない。例えばネパールで釣りをしていたら、隣で白髪頭のネパール人が糸を垂らし始め、話してみると実は彼はマレーシアに巨大な別荘を持っていて、どうだいハウスキーパーでもやってみないかと誘われる。まぁ私は釣りをしないのでそれは実現しないが、とにかくそういう素敵なご縁もあるかもしれないから、ここは前向きに行こうという事だ。
ところで最近気づいたんだが、なぜいつも一人で旅行に行きたいのかというと、私は旅行先での自分の態度というものが非常に重要だと考えているからだ。いつも謙虚でいれば現地人とも仲良くなりやすいだろうし、おどおどしていればすぐに悪い奴に狙われる。この態度は一人では比較的コントロールしやすいが、もし誰かと二人で行くと、その人の態度が一緒に旅行をしている自分にも影響してくる。自分がニコニコしていても、隣で相棒がブスーッとしていれば、なかなか誰も話しかけてはくれない。さらに二人で現地人にはわからない外国語をペチャクチャ話しているとなおさらだ。主にこの点から私はよほど気の合う、というか同じようなスタイルで旅行してくれる人ではないと、一緒に旅行はしたくない。まぁ現地人とのコミュニケーションをあきらめるのであれば、まったく問題はないのだが。
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