2014/01/08

王様のお菓子

1月6日、日本語を教えているフランス人の男性の家で、レッスンのあとに夕食をごちそうになりました。

「山口さん、今日1月6日は特別な日なんですよ」というので、何かあったかな?と考え込んでしまいましたが、聞く所によると、昔ローマ人がいた時代、ちょうど今くらいの時期に、街の民衆が一ヶ月ほど、役職も階級も無礼講でどんちゃん騒ぎを繰り広げ、そして最後の日にみんなで王様を殺した・・・らしいのです。わたしもこの説明を英語で聞いたので、いまいち完璧には理解できなかったのですが、まぁだいたいこのような事だと思います。

そしてその名残なのか、フランスでは1月6日にガレット・デ・ロワというケーキをみんなで食べて、その中にソラマメ等を仕込んでおき、見事そのソラマメを食べ当てたものは一ヶ月王様として、みんなに色んな命令ができるというのです。
そうです、まさしくこれこそ「王様ゲーム」の起源ではないでしょうか。しかも一ヶ月も「王様の言うことはぁ、ぜったーい!!」などといっては、2番と4番にディープキスをさせたり、1番に6番の股間を揉みしだかせたりするなんて。なんて卑猥なしきたりなんでしょう。

ということで、私たちも市販されているという、そのガレット・デ・ロワを夕食後にいただきましたところ、なんとわたしが食べたケーキの中から、大当たりの金色の鍵が出てきまして、わたしが今年の王様に選ばれ、王冠まで被せていただきました。とくに命令などはおこがましくてできないのですが、とにかくちゃっかり得した気分になりました。

わたしはこの日本語を教えるという仕事を、ほんとうに心から楽しみながらしているのですが、なかでも一番面白いのが、こうやって異国の方から色んな話をきけるということです。とくにヨーロッパの方は自分の文化に誇りを持っているのか、興味深い色々な事を話してくれます。

逆にシンガポール人は、ちょっとシャイなのか、何を聞いても「わかりません」という人が多いです。日本語の歌は好きですか? わかりません・・・。今朝は何を食べましたか? わかりません・・・。わたしになにか聞きたい事はありますか? 何もありません・・・。なので授業では逆にわたしが日本の事を、あることないこと話してばっかりです。さすがに「○崎駿はロリコンかもしれませんよ」というのは言いすぎたかなとは思いますが。完全に名誉毀損です。

このお菓子は、日本でも販売されていると思うので、見つけたらばぜひ買ってみてください。味もとても美味しいですから。王様の言うことは、絶対


裸の王様

2 件のコメント:

  1. おまえのせいで日本が誤解されないか心配で心配で夜もあんまり眠れない

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  2. ちなみに俺は関東の友だちにも、青森県がどんなところか俺なりにある事ない事伝えているんだけど、それに関してはおまえは絶対に聞かないほうがいいぞ。

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