2013/08/28

PRはつらいよ

















今日は仕事もなにもなかったので、午後からはじめてのカジノに行くことにした。
シンガポールにはカジノがたしか2つか3つあって、1つはかの有名なマリーナベイサンズにある。こないだ遊びに来た友だちも一応入ってみたと言っていた。
なんたって外国人は入るだけならタダだし、おまけに中には無料の飲み物もあるらしく、土日はインド人とかが飲み物と涼しい場所目当てにカジノでたむろしてるとかなんとか。ほんとにちゃっかりもんだなあいつら。
しかしシンガポール人が入るときは100ドル払わなきゃ入れないという。うちの義父はギャンブル大好きなので、悔しがっているという。

カジノはサンダルも短パンもダメなので、久しぶりに長ズボン(ロングパンツ?)にスニーカーをはいて、自転車に乗ると汗かいて膝の裏の汗疹が痒くなるので、わざわざ一人でバスに乗って行った。

カジノ入口に着くとパスポートはあるか?とスタッフに聞かれ、もちのろんろんだよとパスポートを見せて、外国人の列に並ぶ。自分の番の来たので、受付の女性にパスポートを渡すと、女性はこんな凛々しい男性客は久しぶりだわと言わんばかりの顔で私に微笑む。しかしパスポートのページをずっとめくっているので、あれ?スタンプの日付かなんか探してるのかな?と思ってたら、彼女の顔が少し険しくなってきて、私のパスポートを持ってついにどこかへ行ってしまった。あれれれまーさーかぁ?と思ってたら、しばらくして男性スタッフがパスポートを持ってやってきたので、「なにか問題が?」と聞くと「はい問題があります」と。「あなたPRですよね。PRの方はあちらの受付に行って100ドル払ってから入場してください。」と。

そうわたしはPR。PRとはパーマネント・レジデンスの事で、「永住者」ということ。そうわたしは「永住者」、永久にシンガポールに住む事を許された唯一の日本人。何人(なんびと)たりとも俺の前は走らせねえ。
そのあてえが、なんの因果かシンガポール人と同じ扱いで100ドル払えとな。そしてそのスタッフに御丁寧に違うカウンターに案内され説明を受けるが「いやいや、入るのタダだと思ったので来ただけで、100ドル払うなら今日は帰ります」と言って足取り重くその場を立ち去った。あのとき私はいったいどんなマヌケ面をしていたズラ?

てっきり自分も外国人扱いで、中でファンタ飲み放題だと思っていたが、どうやら住んでいる人はダメみたい。
でもこれはわかりますよ。これは頻繁に通える永住者がギャンブルで身を滅ばさないための、シンガポール政府の優しい心遣いだってことがね。
まぁギャンブルしたいわけじゃなかったので、入れなくても別にいいんだけど、もし中にバニーガールがいたんなら一目見たかったなあ。

自転車に乗って

先日久しぶりに長めのサイクリングをしてきた。

平日でちょっとヒマで外もなかなか良い天気で、でもここ1年くらい自転車できちんと遠出してなかったから、あまり気持ちがのらず、遠くに行くのがめんどくさくてめんどくさくて。だから外に出る用意をするまでにたいぶ時間がかかった。
窓の外を眺めては、いや雨が降るかもしれないとか、メールチェックして返さなきゃいけないメールは来てないかとか、とにかく行かなくていい理由を必死に探したり。
自分の心に問いかけて、ほんとは行きたいんだろ じゃあ迷わず行けよ行けばわかるさ! などと励ましたり。いやでもほんとは行きたくないんじゃないのか だったら無理するなよ しなきゃいけない事なんかそうそうあるわけじゃないんだぞ なんて事も言ってみたり。

それでやっと地図と簡易椅子と小説持って、10時過ぎに自転車で出発した。
それからゆっくり自転車をこぎながら、シンガポールの右上にある空港の向こうの船着き場を目指した。途中で昼メシ食ってるときに、裸で真っ黒な肌のキチガイみたいなジジイに、おれおまえの事知ってるぞ どっかの俳優だろと話しかけられた。悪い気はしなかったので少し話し相手になってやった。

そう、遠出をするといつも人との出会いがあるのだ。必ずいつも。相手がどんな相手であれ、家の中に閉じこもっていては経験できない出会い。そう、それが旅なんじゃん。と思いながら地図を見ながら知らない道をひたすら走り、1時頃に船着き場へ着いた。マレーシアへ行く船が片道13ドルと書いてあり、そんな安く船でマレーシア行けちゃうんだ しかも自転車も2ドルで乗せれるのかよ と一人で興奮して、今度一人で行こうと企む。

そしてその隣に長く伸びているビーチ沿いを走りながら、人気のない所でいったん休憩し、椅子を組み立てて、海を前に座りながら小説を読んだ。木陰だったが思いのほか暑く、もっとセレブ感溢れると思っていたが、けっこう心地悪かった。しかもすぐ隣に空港があるので、上空では3分に1本くらい飛行機が飛んできて、すこぶるウルサい。しかしここまで来たのだからと意地になり1時間ほど我慢して居座った。

それから飛行場の真横に伸びるひたすらまっすぐな道を走りながら、途中で止まって飛行機の離陸を真横からずっと見ていた。地面を離れる瞬間がどこなのかが気になったが、いくら注意深く見ていても、気づいたら飛行機は飛んでいる。
同じ事を考えているのかどうかはわからないが、周りにも離陸を見守るオジサンが5、6人いた。平日の昼間から離陸みてないで働けやと思った。

午後4時くらいにやっとイーストコーストビーチまでやってきたが、久しぶりの長時間サイクリングでお尻が痛く、途中で何度も休んでもうとくに見たくもない海を眺めなければいけなかった。ここからは体力も限界に達していたので、気力だけで自転車をこぎこぎ2時間くらいかけてようやく家に辿り着いた。

家に着くと急に足が痒くなり、見ると10カ所くらい真っ赤な虫さされができていた。ビーチで本を読んでたときに、なんか小さな虫が足にたくさんへばりついているなと思っていたら、今頃になってすごい効果を出してきた。この傷は未だ完全に癒えていない。

ちょっと後半疲れたが、この遠出をしたおかげで、それ以降は遠出をするのが苦じゃなくなって、最近けっこう自転車で活動的に遠くまで外出している。やっぱり最初の一歩は難しいけど、その一歩さえ踏み出してしまえば、あとはほんとうに良い事が連鎖するんだなあと、人生何百回目かわからないけどまたそう思った。
そしてまた忘れてひきこもるようになり、また久しぶりに頑張って感動を思い出し、そんな事を繰り返して人は年を重ねていく。

今日も調子に乗って午後からどこかへ繰り出そうか、それとも家でひきこもろうか。
どっちだっていいじゃないか。あとで決めようよそんなことは。





2013/08/24

わたしはTOAST BOX派


















ときどきスターバックスに行くんです。コーヒー飲みにじゃないけど、たとえば日本語のレッスンとかで。スターバックス好きかと聞かれたら嫌いですね。客がアホみたいな奴ばっかりだと思います。これは思い込みじゃないと思います。いけすかん自分大好きのアホみたいな奴ばっかですよ。日本のはあまり行ったことないんで、シンガポールのスターバックスではと前置きしておきますが。

だってね、サービスもたいした事ないんですよ。たいしたことないというよりも、ひどい。まずウルサいんですよ。食器ガチャガチャうるせいし、椅子並べるときも床ひきずってるからすごい音するの。椅子持ち上げて音出ないようにすればいいべや。その発想はないのか持ち方知らんのかはおいといてよ、あのクソ高いコーヒー代の大半はサービス料じゃねーのかよ。あのパッとしない味のコーヒー代だけであんなにするわけねーだろ。コーヒー作るのだってなんかトロトロどんくせいしよ。

それでね、こないだ一番イラッときたのがね、スタッフで一人ベテランみてなークソ女がいまして、そいつがまぁ色々他のスタッフに話しかけたりおどけたり、明るく楽しく仕事やってくれてんだけど、それでも仕事がまず第一優先だろうよ普通。ところがあのクソブスカバ女の野郎、おどけるのが第一で仕事が第二なもんだから、客が列並んでイライラしてんのに一人でふざけて余裕かましやがって、おれあてめえみてえなクソレズブスカバ女が一番ムカつくんだよこの野郎。もしてめーの優先順位が反対だったらてめーはとっても良いスタッフちゃんなのにやってくれたなこのブス女。あのクソレズが今のシンガポールの底の浅く何事にも薄っぺらな湯葉の残りカスみてーな若者を象徴しているね。

いやいんだよそのスタイル続けてもらって。だってそれがシンガポールだろ。そうだよそうだよでもなおまえにもそれを続ける自由があるし俺もそれを尊重するけど俺も俺でおまえのクソレズっぷりを声高々と叫ぶ自由を手放しはしないよ。客商売なめんなよコラ。

とここまで書きましたが、私はシンガポールもスターバックスも
ほんとぉに大好きなんですよ(はあと)


※ちなみにわたしが言ってるクソみてーなスターバックスとは、Vivo cityの2階にある店舗のことだけで、他の店舗の事は存じ上げません。


2013/08/14

プチ同窓会


先週地元の友だちが二人も代わる代わる、シンガポールに遊びにきてくれた。

まずTさんが友だちと二人で、3泊4日のツアーパッケージで来て
そのTさんが帰る直前に、もう一人のO君が一週間の自由旅行で来た。

二人ともかの有名なマリーナベイサンズホテルに泊まっていった。
わたしもちゃっかりO君が宿泊したときに、いっしょにプールに行ってきた。
宿泊客しか行けないプールだが、O君は一人で泊まってるので
もう一人プールに行けることができたからだ。
57階だかにある屋上のプールからの眺めはなかなかに素晴らしく
シンガポールの中心部が一望できた。
にもかかわらずじつはO君と私は、そっちよりもビキニレディーの方が気になっていた。

宿泊客は欧米人とアジア人が半々といった感じで
日本人の客もとても多かったが、あとは中国人と韓国人。
日本人と韓国人は若い人だけで来ているのもたくさんいたが
中国人は、あいかわらずあか抜けない感じの家族連ればかり。
欧米人が多いとゴージャス感が増すが、中国人が多いと
どうも中国の場末のプールに来ているみたいな感じになって、残念度が増す。

部屋は日本と違い1部屋いくらなので
2人で泊まれば1人 ¥15,000ほどで泊まれるらしい。
それだもん流行にBI・N・KA・Nな日本の若人(わこうど)たちは
一度は泊まってみんべえかと、この時期こぞってやってくるだろう。
そんな彼らに自称一級国際人の私からアドバイスをさせてもらうと
プールに入るときに、温泉に入るようにつまさきからそーっと入るのはやめなさい。
定山渓温泉のCMみたいに見えるよ。

それからO君とはいっしょにシンガポール観光したり
隣国マレーシアまで足を伸ばしたりして、色々遊んできた。
いつもは一人旅か、奥さんと二人で旅行していたので
友だちといっしょに旅行するなんて、本当に久しぶりで非常に楽しかった。
いつも旅先で3、4人で旅行してる若者を見ると疎ましく感じていたものだが
やっぱり私はたんに彼らが羨ましかったんだなあと認めざるを得ない。
人間いつ一人ぼっちになるかわからない。
だから今近くに素敵な友だちや家族や恋人がいる人は
もっといっしょの時間を大事にするように。

一級国際人からのお願いだよ。



マーライオンしっかり入れろやクソオヤジ!!

2013/08/02

何民キャンプ?

先日また奥さんとキャンプに行った。

前からキャンプ場にテントで住んでるやつがいるのは確認していたが
今回はその数が前にもまして増えていた。全部で20近くあったような。
ここに住んでるやつはいったい何して暮らしてんだと思ってたら
公衆トイレで歯を磨いていたら、その一人が話しかけてきた。

マレー系の若者で、わたしに「キミもここに住んでるの?」と聞いてきたので
いいや俺はキャンプしてるだけ。と言い、キミはどれくらいここに住んでるの?と聞くと
5年、いや7年かなという彼。テントに7年て何様だよ。
漁師やってるの?と聞くと、「いいや、ボートの仕事」と言ってた。
ボートの仕事とはなんだろうかと気になったが、彼がさっきからチンコ丸出しで話しているので、これ以上会話を引き延ばすまいと思って聞かなかった。
(彼はシャワーを浴びに来たので、話しながら目の前で素っ裸になっていった)

勝手に彼の家族について想像してみた。

父「ムハンマド、おまえももう15歳なんだから、そろそろ一人部屋がほしいだろう」
彼「えっ!ほんとう!? ぼく一人の部屋をもらえるの!」
父「ほうら!新しいテントだ!おまえのためにホームセンターで買ってきたんだぞ」
彼「ワーーイ!ありがとうお父さん!イヤッホー!(さっそく組み立て)」
父「ハッハッハ。好きな所に(テントを)張ってもいいが、あんまり遠くに張っちゃダメだぞお。」

シンガポールもまだまだ捨てたもんじゃないなあと。