2019/05/07

ホーチミン夜遊びの記録3

【 後編 】


さて、イケてる3人組を見ながら(一人はゲイ少年) チビチビ一人で飲んでいると、推定50歳前後白人のオバさん3人組が近くにやってきました。みんなけっこう酔っぱらって呂律がまわってないんですが、どうやらイタリアから旅行に来たそうで、その中の一人が私の横に来て、ずっと話しかけてくるのです・・・。


(ちなみにあとから友人達に、あのオバさん何歳くらいだと思うと聞いたら、たぶんまだ40歳くらいだよと言ってました)

こりゃまいったなーと思いながらも、全然離れていく気配がないので、しょうがなく軽く相づちを打ちながらしばらく飲んでいると、なんと我が友人2人が先ほどのイカしたギャル達を連れてきました。そして私を見るなり状況を把握したようで、助け舟を出すんですが、オバさんは私の横から全く離れる気配がなく、私は完全に彼らから孤立してしまいました。
しょうがないのでヤケ酒だと、ウィスキーをストレートで浴びるように飲んでいたら、あっという間に新しいウィスキーが空になってしまいました。本当に恐ろしい。

そろそろ宴もたけなわだという事で、香港人主導で、イタリア人のオバさん達をまくようにして、なおかつギャル達をさらうようにして、スカイバーを出て地上に降り、ギャル達とタクシーに乗ってどこかへ走り出しました。
私は状況が全くわかってなかったのですが、酔っぱらって気分はハイなので、とりあえずニコニコしながら無言で流れに身をまかせました。
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そして辿り着いたのは違うナイトクラブ、ここも屈強なガードマンがいて、中は爆音がなり響き、いかにも金持ちそうな奴らが、いかにも娼婦ですって感じの女性達と、いたる所でどんちゃん騒ぎをしていました。私はうるさすぎて、人と話すのをあきらめました。
そしてまた店のスタッフが飲み物を聞きに来たと思うんですが、ここでハプニングが発生しました。
さきほどまで楽しそうに話していた彼ら5人が、急に険悪なムードになり、ギャル達は互いにワーワーわめき始め、私の友人2人は、裁判所で自分の判決を聞くホリエモンのような遠い目をして彼女達を見つめています(見たことないけど)。
私はすぐに、ああ・・・飲み物をおごらなかったんだな、と悟りました。
そして完全に絶交モードになり、彼女達も遠くのテーブルに移ってしまいました・・。

ああ・・これで今晩は終わりだな、と思ったんですが、ここから香港人思わぬ行動に出ました。なんと今度は女性ではなく、ソファーに一人で座っている巨大な身体全然イケてない青年に声をかけ始めてたのです。私は最初、彼が何をしているのか全く理解不能でしたが、しばらくすると私を呼びに来て、こう言いました。

ヤンピンさん!あいつ韓国人なんですけど、めっちゃ金持ちです!でも友達がいなくて寂しいみたいだから一緒にあいつのシャンパン飲みましょう!

私はこの思わぬ展開が面白くてしょうがなく、笑顔ですぐに彼の近くに行くと、彼がシャンパングラスをくれて、シャンパンを並々そそいでくれました。そしてあいかわらず香港人は彼と話しているんですが、どうやら彼は英語が全く話せないらしく、香港人が韓国語を使って話しています。まさか韓国語も話せたとは!恐るべし香港人様

後ろ盾ができたので強気になった香港人は、またさっきのギャル達の所に行って、なにやら交渉しています。おおかた、あいつがシャンパン奢ってくれるから、また一緒に飲もうよとでも言っているんでしょう。そしてなんとか一人は、無理矢理手をひっぱってつれて来たんですが、他の二人はついて来ませんでした。
そのときの貴重な写真がこちら
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ここではもう進展がないと判断し、場所を変える事になりましたが、シンガポール人はもう尋常じゃない疲れ方をしており、翌日の昼のフライトで帰らなければいけないので、先に帰りました。それもそのはず、時間はもう深夜3時を過ぎています。

しかたないので、その韓国人の青年と、香港人の3人で、またタクシーに乗り、懐かしのブイビエン通りへ向かいました。タクシーの中では後部座席の二人があいかわらず、韓国語でなにやらしゃべっています。
私は、これは間違いなくこれからおネーちゃんのいる店に行って、こいつの奢りで飲むのだろうと確信していましたが、着いたところは普通のスポーツBAR。よくわかりませんが、腹が減っていたのかもしれません。ビール6本とまずそうなステーキがすぐに運ばれて来ました。

しかしここに来て彼ら2人酔いがけっこう回っていることに気がつきました。ここでこの2人が潰れると、私は大変な事になると思い、逆に私の酔いが少し冷め、すぐに水を注文し、2人に無理矢理飲ませました。
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そしてとっととガールズバーでもどこでも行こうと提案し、彼に会計をするように促すのですが、ここで彼がちょっとごねるしぐさを見せます。私がなんとか背中を押してレジに連れていき、カードを出させ、会計を終わらせましたが、ちょっとイヤな予感がしました。

そして2人を連れて数分歩き、ついにガールズバーへ辿り着きましたが、香港人がもうグデングデンで、まったく楽しく飲める状態じゃありません。そして私が店のママと金額交渉をするんですが、香港人がこれは高いだの、あっちへ行こうだのと、交渉が難航します。
そして私が一生懸命、店のママと交渉しているのに、二人はもう、向いの違うガールズバーに移りビールを注文してしまいました。しかたなく私も、店の女の子の冷めた視線を背中に受けながら隣の店へうつりました。
そして、あっちでパッと飲んで、パッと払って帰ろうよ!と提案したのですが、香港人が
違うのヤンピンさん!彼はね、女の子と一発ヤリたいの!!
そして私が
こんなベロベロでヤレるわけないじゃん!!
しかし話は平行線。

香港人は、なんの義理かわかりませんが、どうしても彼に今晩一発ヤラせてやりたいらしいのです。じゃあやっぱり向いの店で彼に女の子を選ばせてホテルに送り出そう、という事になり、ここのビールの会計を済ますようにと彼にいうと、今度は支払い完全に拒否し、韓国語で、ここはおまえが払うべきだろう、みたいな事を言っています。

私はさっきのBARでも、この店でも、ビールは一口も飲んでいないのですが、香港人は泥酔してますし、どうにも話がすすまないので、しかたなく私が会計をしました。ちなみにタクシーも全て私が払っています。
そして最初のガールズバーに連れていき、女の子(かわいいけど、めっっちゃ性格悪そう)を選ばせ、近くにラブホがあるみたいなので、さあ行って一発やってこい!!!と送り出そうとしたら、今度は

おまえら二人も行かないとオレは行かない と言い出しました。

俺はもう疲れたから帰るし、香港人もベロベロで、もうそういう状態じゃない!と説明したんですが、話はいっこうにすすみません。
そしてまた私が店のママと色々交渉をしていると、また二人は店を勝手に出て、トボトボとどこかへ歩き出しました。しかたなく私も、女の子達のさっきよりもさらに冷たい氷の視線をまた背中に浴びながら、トボトボと彼らを追いました・・・。

そして香港人は道ばたで嘔吐、韓国人はそれを見てケタケタ笑っています。
もうこれは完全に終わったな、いや、終わらせなければいけないと思い、彼に我々はもう帰ると訴えたんですが、あまり理解していない彼は、さぁオレに着いてこいという感じでどんどん先にすすみます。
私は香港人に、最後の力を振り絞ってGrabタクシーを呼ばせ、ただちに2人でタクシーに乗り、ATMボックスで現金を降ろしている彼を横目に、やっとそれぞれのホテルへと帰りました・・・。
ホテルに着いて時計を見ると、もう朝の5時。普段私が起きる時間なんですけど。

これにてホーチミンの夜遊びはおしまい。
ここ数年でいっちばん疲れた3日間でしたが、終わってみると、実はけっこう楽しかったのかもしれません。この年でこんなにハッスルする事もそうそうありませんから。

3日間私をひっぱり回してくれた3人に感謝します。ありがとう!

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