2017/12/25

初めてのミャンマー3

九日目【12/17(日)】

夜は朝3時近くまで寝られず、7時頃に目が覚めると向かいのベッドの女性二人はすでにいなかった。早朝の鉄道で移動したと思われる。
8時頃に朝食ブッフェを食べ、もう一泊できるかとフロントで聞いたら、今の部屋は今日は満員なので、違う部屋に移ってもらうと言われ、考えた末にホステルを変えることにする。10時前に荷物をまとめてホテルを出る。駅まで行ったが、大きいだけで英語表記もほぼなく面白くない駅。線路の向こう側へ行き、そこから歩いて5分ほどで、Downtown@Mandalay hostelに着いた。レセプションの女性はきさくで英語が上手で、この際だからと色々な事を聞いてみたりした。無料のタナカもおいてあり、なかなか素敵なホステルだ。部屋がまだ用意できないというので、自転車を借り荷物を置いて街に出る。
ホステルで教えてもらった近くのミャンマーレストランへ行くが、昼時で混んでいて料理を頼むのもやっとだった。店の一人の男子は日本語を少し話してくれたが、他のスタッフはちょっとめんどうそう。美味しかったが、さっさと食べて出た。
そのあとイワラジ川の方へ走ってみた。イワラジ川ともう一つの細い川との分岐点につき、公園があったので川を見ながら少し休んだ。大きい川には遊覧船などがたくさんあるが、小さい川には竹で組んだ大きな筏のような所で、住民が洗濯をしたりしていた。かなりの貧困。濁った川で魚でもつかまえようとしているのか、首だけだして四つん這いでいる少年。川沿いには祖末な掘建て小屋がどこまでも続いている。
その川沿いを自転車で北上、川の反対側には団地が立ち並んでいて、そこもあまりキレイな環境には見えないが、川沿い側に比べると一ランク上?の貧困。
川を渡る橋のようなものがかかっていたので渡ってみた。橋のたもとでは住民が川に浮かぶ何かをザルですくって足で踏んだりしている。強い臭いがするので最初はエビかなと思ったが、もしかしたらニンニクかもしれない。脇道に大量のニンニクの皮が捨ててあったし、臭いもそれっぽい。いったい何に使うんだろうか。
橋を越えると村と平地が広がっていたが、なにやら非常に歓迎されていない、場違いな雰囲気。住民にあいさつしようとしても、うなずいてくれるのがやっとで、みんなジーッと見て来るだけ。ちょっと怖くなった。ここは私なんかが立ち入ってはいけないレベルの貧困なんだなと思った。
すぐにまた橋を渡って戻り、王宮のほうに向かう。途中で酒場に入って生ビールを指差し、注文したつもりでいたが、いつまでも誰も来ないので店を出た。
それからアイスを食べて王宮に行く。入り口には軍人が数人おり、地元民もたくさんバイクでも王宮の中に入って行っている。チケットは前の日に僧院で払ったものを使えるので、名前だけ記載して自転車を停め、歩いて中に入った。
入るとすぐにバイクを借りないかと声がかかった。これをしたいから、こんなに広大な敷地なのに自転車では入れないのだ。そして驚くことに王宮の敷地内なのに、長屋がたくさんあり人が住んでいる様子。フィリピンの米軍基地みたいな雰囲気で、もうこれ以上歩いてもしょうがないと思い、5分くらいで入り口に引き返した。受付の人に、なんで中に人が住んでるの?と聞くと、どうやら軍人の家族だけが住めるようだ。
時間はもう3時近く、3時半から映画を見たかったので、ショッピングモールに急いで行った。エレベーターで映画館のフロアまで上ると、若者がたくさんいる。さすがは日曜日。大丈夫かなと思いつつチケット売り場に行くと、まだ半分は席が空いているので、真ん中らへんの3800kの、スターウォーズ3Dのチケットを買った。すぐに開場し上演。予想通りのアメリカヒーロー的な脚本でげんなり。ずっと心の中で突っ込んでいた。すごいパワーと中学生並みのメンタルを持った人々の折りなす人間ドラマ。
6時過ぎに終わり、昨日おとついと同じMogokレストランで、酢豚のようなものと白米を食べる。油がギトギトだったが美味しかった。
ホステルに帰ると時間は7時過ぎ。腹一杯だったが、ウェルカムドリンクとパパイヤ3切れをもらったので、仕方なく食べた。スタッフは昼間とは違うがまたもや感じは良い。
部屋はドミで8ベッドだが、清潔でいい感じ。シャワーを浴びてからベッドで本を読んでいたら、私のベッドの上段の白人青年が部屋に入ってきて、なにやら荷物の整理などをしているが尋常でない落ち着きのなさで、ちょっとイライラする。


十日目【12/18(月)】

6:30起床、起きるとやはりみんないない。スタッフに聞くと、シーポーという町に有名な橋を見に行くのに、みんな朝早く出て列車に乗るんだと言う。
ホステルの朝食は値段のわりにけっこう豪華で、フライドヌードルにトーストに果物、ブッフェ式。もう一泊したいというのと、パペットショーを今晩見たいというのと、今日も自転車を借りたいというのを告げる。
自転車で近くの朝市を見に行く。とても大きな市で、人と車とスクーターでごった返している。人々は忙しそうで私はまた場違いな感じがした。外国人は滅多に来ないのかもしれない。一時間ほど見て、また腹が減ってきたので、ホステルの近くの食堂でシャンヌードルを食べる。店の女の子が友達の奥さんにそっくり。シャンヌードルはすごぶる美味しかった。そのあとのミルクティーも美味しい。
ホテルに戻りシャワーを浴びて、今度は屋内の市場に行く。主に衣類の市場で、ワッペンがたくさん貼付けてあるジャンパーがたくさんあり、一つ買おうと思ったが悩んだ末に買わなかった。そのかわり玩具屋で奥さんへのお土産を買った。恐竜の首がボヨヨーンとするしょぼい玩具。店員は色白でエラが張ってる女性で、中国人?と聞いたら中華系ミャンマー人だと言っていた。
また小腹が減ったので、ホステルの地図に載っていたレストランに昼食を食べに行く。悩んだ末、インド料理のナンピャーというのを頼んだら、ナンだけきて、食べるとそんなに味はない。半分くらい食べたところでスタッフを呼んで、これは普通はカレーとかといっしょに食べるの?と英語で伝えたがあまり理解してくれなかったが、ついに塩をかけた茹でた豆を持って来てくれた。なるほど、これとなら食べられる。なぜ気を利かせて最初に言ってくれないのだ。でも優しそうなスタッフ。
ホステルに戻りPCでメールなどを書き、3時頃にNOVA Cafeに行き、チーズトーストを食べ、手紙を書いたり、仕事をしたりした。
1時間ほどしてまたホステルに帰り、明日からのプランを考え、インレー湖に行くことにし、レセプションで次の日の夜出発のバスチケットを買った。14300k。
7時頃ホステルを出て、またいつものMogokで晩飯。Wheat noodleを頼んだが、これも美味しい。食後のコーヒーも不思議な味だったが、けっこう好き。店員の女の子はいつもあまり愛想がない。
パペットの時間がせまってたので、自転車で急いでパペットシアターに向かう。10分前に開場に着く。8:30にショーは始まったが、蚊がうようよ飛び回っている。隣の白人カップルの女性は、終止目の前で虫を追い払っていた。人形劇は、かなりパッとしなかったが、それが逆に味があるのかなと思って見ていた。なんというか時代に流されていない、スキルに固執していないような。そしておそらくミャンマー独自のコメディーなんだろう、オヤジが大声でしきりになにかしゃべったり合いの手を入れたりしていた。踊り手の人はあまり若くはなかったがかなり美形で、若いときは相当美しかったのではないかと思う。ちなみに値段はホステルで予約してもらって15000k。
ホステルに戻ると10時近くで、部屋には韓国人青年と私二人だけなのに、ベッドは隣同士で、枕同士の距離が50cmくらい。彼は調子が悪いのか行きが荒かったが、こんな広い部屋なのに勘弁してくれと思った。11時頃に韓国人の若者がもう一人チェックインしてきた。





















十一日目【12/19(火)】

目覚めると5時前。他の二人は寝息を立てている。7時過ぎに朝飯を下で食べていたら、日本人女性に話しかけられ情報交換しようと言われた。チェンマイで機織りを習っていて、旅行のルートも私と同じヤンゴン、インレー、マンダレー。色々話し、彼女の地球の歩き方の、インレー湖のページの写真を撮らせてもらった。
シャワーを浴びて、荷物をまとめて、自転車を借りたら、夜は出発だから1500kだけでいいと言う。また昨日の店にシャンヌードルを食べに行った。700k。とても美味しい。ついまたこの味を日本で広められたらと妄想してしまう。
宿でチェックアウトぎりぎりまでベッドで横になり、昼から自転車で東へ進む。王宮の周りで休んで少しストレッチしたあと、ガリガリ大仏を見に行く。この寺院にある大仏は全部睫毛が長いというこだわりがあったり、変わった手のポーズをしていて面白い。
そのあとまた埃っぽい道をひたすら東に行ったが、ここもあまり歓迎されない雰囲気だったので、引き返した。昼飯にユニーク・レストランだかいうところで、9000kのセット・メニューを頼んだ。お手洗いに行き出て来たら、女の子が洗面所の蛇口を開け、ハンドソープを出し、洗い終わるとティッシュで丁重に手をふいてくれた。やりすぎだと思う。
セットメニューは美味しかったが、夜にまた消化不良になった。またもやカレーではないかと思う。そんなに油っこそうには見えなかったが。
そのあと、私の好きな寺に行き、境内で昼寝する。起きると4時頃で、またホステルに戻り、PCを持ってまたNOVAカフェに行く。コーヒーを飲みながら6時まで時間を潰した。6時半頃にホステルに戻り、荷物を取ってホテルを出る。乗り合いにトラックを探したが、ドライバーのオジさんに、バスターミナルの方に行くトラックはないと言われ、結局そこにいたモータータクシーのおじさんが2000kで行ってくれることになった。ヘルメットをかぶって出発したが、けっこう遠くてなかなか着かない。旧空港の隣にライトアップされた巨大なパゴダを見つけ、寄りたいと思ったがあきらめた。やっとバスターミナルに着くと、オジさんはわざわざ入場料まで自分で払ってバスターミナルの中に入り、バス会社を探してくれる。しかも見返りなしで。直前までチップをもとめているんじゃないかと、少し思っていたが、そんな事は全然なかった。
ここのバス・ターミナルも巨大で、人に聞きながらバス会社を探したが、道を聞いた人も一見すごく怖そうなのに、丁重に教えてくれた。優しい。
すぐにチェックインし、まだ時間があったが、食欲がなかったのでなにも食べなかった。8時半に無事にバスは出発。あいかわらず寒い、と思ったら急にエアコンがとまって暑くなったりする。バスは12時前くらいに休憩場で止まったが、また何も食べずにミルクティーだけ飲んだ。休憩場のレストランのスタッフはみんな高校生くらいで、見てて微笑ましかった。
寒かったがなんとか寝たり起きたりしながら、4時過ぎにシュエニャウンに着き、おまえはニャウンシュエに行くんだろ、じゃあここで降りろと、小さな店が2、3軒ある所で降ろされた。イヤな予感がしたが案の定、外は極寒で、他に外国人などはおらず、タクシーが寄ってきてニャウンシュエまで一人5000k、乗り合いを待つなら2000kと言われ、とりあえず決断は保留して、レモンティーを飲みながらネットを調べた。あまり思考回路が働かず、待ってても誰も来ないと思ったので、バイクタクシーに乗ることにした。
乗る前に着込めるだけ着込んだが、バイクが走り出すと死ぬほど寒い。恐らく気温10度くらいで、体感温度は0~5度くらいか。時間にして15分ほど、本当に死ぬかと思った。しかし星空はキレイで流れ星も見た。チェックポイントで入域料13500k払って、ニャウンシュエに入る。ドライバーがホテルの場所がわかってないらしく、携帯のネットでチェックして教えてあげたが、携帯が使えなかったらと思うとゾッとする。
時間はまだ5時くらいだったが、なんとか部屋に入れてもらえた。シングルルームを取っていて本当によかった。ドミだったら、こんな時間に部屋に入って一人でガタガタ震えてられない。
しかし部屋も寒く布団も薄く、足は素足だから完全に冷たくなっている。このままだと風邪を引くのは時間の問題だと思ったので、非常にめんどくさかったが、色んな筋トレをして体を温めた。30分以上やっていたら、温かくまではならなかったものの、なんとか風邪には至らずすみ、少しだけ眠ることができた。
このバスの事をちゃんと教えてくれなかったマンダレーの宿のスタッフを憎んだ。



十二日目【12/20(水)】

9時くらいにやっと外も気温が上がってきたので、自転車を借りて市場に服を買いに行った。随分賑わってるなと思ったら、今日は普通のじゃなく五日市らしい。そこで靴下と、股引とパーカーを買った。どれも一番安いやつ。それからシャンヌードルを食べにレストランに行ったが、ないというので違うスープヌードルを頼んだら、全然美味しくなかった。しかし野菜がたっぷり入ってて体も温まった。なんとか風邪を引かずにすんだことは、本当に奇跡的だと思う。
そしてこのレストラン、Sin Yawのスタッフの接客も過剰のような気がした。すごく頑張って礼儀正しい英語を使ったり、食事の途中で味はどうですか?と聞いてきたり。そんな事しなくても、君らは十分礼儀正しくて感じが良いから、そんな西洋かぶれな事はやめてたほうがいいと、ちょっと言いたい。
ホテルでオバさんがお菓子をくれたが、どうやらスタッフではなく中国人宿泊客みたいで、4、5人で来ているみたいだ。その中に一人かなり美人な若い子が一人いて、あとで葡萄をくれた。家族かもしれないが、似ても似つかない。
また市場に行き、チェンマイで食べた黒もち米のお菓子に似たものがあったので、買ってみたが、味は甘過ぎて全然違った。売っていたオバさんに、食べ物の名前を聞きたかったが、ビルマ語が話せないので、名前すら聞けないで、鼻で笑われた。市場には頭にタオルをまいたパオー族のおばさんがたくさんいた。
自転車で町の中を走ったが、砂埃がひどく、見るものもあまりない感じ。湖の西側の方に回っていったら、小さい村落があり、村人たちが、楽器を鳴らして歌ったり踊ったりしていた。竹でできた橋があった。
夕方くらいまで、何をしていいかわからず気分も落ち込み気味だったが、日が暮れる前にジェッティーに行き、次の日のボートトリップを予約してみた。思ったより交渉は簡単で、5、6カ所を10500kで回ってくれるという。
それからバス会社も周り、ヤンゴンに帰るバスの時間と値段も調べてまわった。だいたいみんな夜6時発だが、値段は17000から32000kまでと様々。
色々調べて、計画が立ってくると気分も落ちついてきた。
夜はまたSin Yawに行ってみたが、すごくたくさん人がいたので、隣の客ゼロの店に行った。きっとすごく喜んでもらえたと思う。チキンのカシューナッツ炒めと、ジンジャーティーを頼んだ。これでたったの4ドル。安くて美味い。
帰りにワインクーラーを一本買って帰った。ホテルでワインを飲んで、目の前でやっていたナイトマーケットを見に行き、竹でできたコップを3000kで買った。きっと値切れたに違いない。夜はしっかり着込んで寝た。


十三日目【12/21(木)】

6時前に目が覚める。外はうっすら明るいが、とても寒い。7時過ぎにホテルの朝食を食べるが、食事が外ですこぶる寒かった。
9時ちょうどにジェッティーに行くと昨日のおじさんが待っていた。ブランケットを1枚貸してもらって出発。湖へ出るまでがけっこう長い。かもめが正面から飛んで来て、ボートの上を飛んでいくのがキレイだった。
インダー族の漁師が足で櫂をこいでいるのを見たが、まるで柔道の大外刈りのようだった。
ボートは蓮の織物、銀細工、タバコ、ファウンドーウー・パヤー、最後にトマト農場を見て13時に終わった。4時間で11000k。安い。
朝はあまり人を見なかったが、帰る頃に湖に向かうボートがたくさんあった。やはりこの時期は昼頃の温かくなってから向かうのが普通なのだろう。
それからホテルで荷物を取り、明日のヤンゴン行きの夜のバスチケットを買った(VIPで17000k)。バスチケットの記入をしてもらってるときに、明日は自分の誕生日だと気づいた。
またSin Yawに行き昼飯を食べ、Remember Innにチェックイン。オーナーは金・正日みたいな人。
部屋はとても素敵なシングル。あいかわらず寒いが、暖房なんてもちろんないのでしょうがない。シャワーを浴びて、髪を乾かしてたら、手に垢のようなものがたくさんついている。おそらく土ぼこりだろう。しょうがないので、もう一度シャワーを浴びて、今度は石鹸でしっかり頭を洗った。
外を少し散歩して、夕方に大きなPubのような所で、ピナコラーダとバゲットを食べる。どちらも2000kと安い。
夕食は、トリップアドバイザーでは好評かなのにいつも客が全くいない店、ラッキースター。メニューを見ると少し高めの値段設定。魚のバナナの葉蒸し頼んだが、さすがに美味しかった。とても上品な味。ハーブティーを飲んで全部で7000k。
またスーパーまで行きワインクーラーを買うが、飲まずに昼間のPubでスタウトビールを一杯だけ飲む。
お酒のおかげでぐっすり眠れた





































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