2016/03/31

チェンマイ〜2016春〜 その1

先週からタイ北部チェンマイへ、奥さんと二人で旅行してさっき帰ってきよった。
やっぱタイはいいわと改めて思わされた、良い旅行であった。帰りの飛行機でもまだガイドブック読んでたので、心底また行きたいんだなと思った。実は数年前に一人で行ったことがあるのだけど、そのときとはまた全然違った旅行になった。あのときは一人だったし、若かったし、何より今より全然金がなくケチだったので、今回ほど、というかあまり楽しめなかったように思う。

また記録のために、以下につまらない日記と少しの情報を書く。

【2016年3月26日】
夕方5時頃、チェンマイ国際空港に着く。120B(380円)のエアポートタクシーしかないとガイドブック(地球の歩き方最新版)に書いていたが、40Bのシャトルバスを見つける。奥さんの分と80B払い行き先を告げ、15分ほど待ってバスに乗り込んでから、やっぱタクシーにすればよかったと少し後悔する。バスは遠くの方を先に回って、やっと空港から一番近い我々のホテルの近くを通り、そこで降ろしてもらう。タクシーに比べて3、40分近く無駄に時間を使ったような気がする。
ホテルはCOZY INN。agoda予約で、ダブルベッドが2167円だった。しかし「3/26」を間違えて「5/26」で予約していたため、日にちの変更などでまた無駄に時間がかかり、ホテルのスタッフにもえらい迷惑をかけてしまった。[ MARCH ]と[ MAY ]を間違えたらしい。
部屋はとてもオシャレで綺麗で、4階なので向こうに山も見えて見晴らしも最高だった。
腹が減っていたので、近くにあるアムリタ・ガーデンという所で、ベジバーガーを食べた。暗くなってから、チェンマイ門近くのサタデー・ナイトマーケットに行ってみた。すごい人の数で、とくに中国人観光客がうじゃうじゃいた。久しぶりにマンゴー・スティッキーライスを食べた。すごい人ですぐに疲れたので、歩いて帰った。帰りに7−11で缶ビールとピーナッツを買ってホテルで食べて寝た。

【3月27日】
7時くらいに起き、二人でホテルの近くを散歩した。近くの公園で魚の餌を買い、池の魚と鳩にあげた。(本当は鳥にあげてはいけなかったみたい)
それから近くの食堂で私だけ米とオカズのご飯を食べ、奥さんはその後も歩き回るが食べたい物が見つからず、7−11で食パンを買った。ホテルに戻り部屋の前の廊下で、山を眺めながらコーヒーを飲んだ。
もう一泊したかったが、日曜日のせいかちょっと割高の850Bになってしまうとのことで、歩いて10分くらいの所にあるSamlanjed Guesthouseという宿に移った。しかしとても寂れてて、全てが埃かぶってる感じの、ちょっとやる気のない宿でちょっとガッカリ。一泊400B。
昼くらいから旧市街をブラブラし、古本屋にいくつか立ち寄ったあと、スクーターをレンタルした。一日200Bで4日分払った。ガソリンは満タンに入っていて、また満タンにして返せばいいらしい。それからスクーターでニマンヘミン通りのDin Deeカフェで、ベジカレーかなんかを食べた。前にも来た事があるが、あいかわらず素敵な店で、飯もうまかった。それから近くの大きなお寺を見てから宿に帰った。
少し休み、日が暮れてからサンデー・ナイトマーケットに行った。色々を小物を買ったりしたが、ここもすごい人で、やはり中国人観光客だらけ。晩飯はそこで、ソムタム、カンコン、トムヤムクンなどを食べたが、観光客用なのかあまり辛くなく、ちょっと物足りなかった。ビールも飲んで少し調子にのり、帰りにタバコとライターを買って、吸いながら宿に帰った。

【3月28日】
朝にまた同じ公園を散歩し、魚と鳩にエサをやった。そのあとチェンマイ市場に行って、モチ米やココナッツミルクのデザートを買って、宿で食べたがまあまあだった。10時頃チェックアウトし、また違うホテル、ピン川沿いにあるタワン・コートという老舗のホテルにスクーターで移動した。ダブルで朝食付き一泊700B。少し古いがとても居心地の良いホテルだった。
チェックインしてすぐに、川の向こうにあるガイドブックおすすめのGood Viewというレストランに行ったが、いたって普通のレストランで、夜に行くとライブなどがあって楽しそうかもと思った。そこで無難になんか食べたあと、スクーターでサンカムペーン温泉に向かった。田舎道を40kmくらいでずっと走り一時間くらいで着いた。平日なので人は少なく、ゆっくりと時間が流れている感じだった。卵を買って温泉で温泉卵を作ってみたが、7分だと全然できてなくて、さらに10分ちかく入れておいたが、結局まだ半熟だった。しかし味はとても美味しく、醤油をかけて食べた。ちょっと足湯にも浸かり、それから一人温泉風呂にも入った。60B。浴槽には赤と青の蛇口があり、赤がHOTで、青がCOLDだと思ったら、実は青はWARMだったらしく、すごく熱くなってしまい、入れる温度にするまでえらく時間がかかった。しかし本当に気持ちがよく、小さい部屋で30分以上入っていた。
それから二人でフット・マッサージを一時間やって、また一時間かけてちょっと迷いながらチェンマイ市街に帰った。夕方近かったので、本に載っていたGreen days というレストランに行き、カッテージチーズカレーを食べた。
ホテルに戻って少し休み、歩いてナイトバザールへ行った。人は少なめで、広場の路上BARでカクテルを飲んでいたら、すぐ横にレディーボーイが集まりだし、7、8人で急にダンスを踊り出した。少しだけチップをあげた。
それからアヌサーン市場で少し買い物をした。母たちにカワイイ動物のマグカップを3つ買った。1つ150Bと言われたのを3つで350Bにしてもらったが、きっともっと安く買えたんだろう。
帰りにレストランでさつま揚げと春巻きを食べ、ビールを飲み、二人でタバコを吸いながら帰った。






2016/03/23

たあいもないこと




毎日平和である。


ここ数年、毎夜毎夜夢をたくさん見ていた。
しかもたいてい、心にストレスがかかるような夢ばかり。誰かに追いかけられて、隠れても見つけられるとか、兵士がたくさんいる要塞から脱出しなければいけないとか、高い所から落ちてしまうとか。
しかしそれで身体から疲れが取れないというわけでもないので、とくに気にしてはいなかったが、この間寝る前に(ヴィパサナ式)瞑想を十数分くらいやったら、その晩は夢を見なかった。見たのかもしれないけど、覚えていない。なので、最近は朝と夜に2回瞑想をするようにしている。
28歳くらいのときにインドに旅行に行って、そこで初めて瞑想というものを知り、やってみるようになったんだけど、やり始めてみると、今までの人生って何だったんだろと虚しくなるくらい、瞑想は心身に良い。正しい瞑想を学校で教えるようになったら、いや親が子供に直接教えるようになったら、(過去の)俺みたいな虚しい人間ができなくていいのにな。


シンガポールで鳩が死んでいるのをよく見かける。道路でぺしゃんこになって死んでいる。車に轢かれたんでしょうご愁傷様。しかし本当によく見る。1日に2、3回は見る。
日本ではそんなに見なかったというか、ほとんど見なかったように思うのだけど。シンガポールの鳩は、少しバカなのかもしれない。
さらに最近家の近くの公園で、ニワトリを放し飼いしてる奴がけっこういるらしく、ニワトリをたくさん見るんだけど、この間自転車で特に意味なくおもむろに近づいて見たら、ニワトリが飛んで逃げた。まぁ1mにも満たない、4、50cmくらいの高さだったけど、尾が長い立派な雄ドリで、まるで鳳凰のように神々しい飛行だった。


シンガポールに来てから急に暇になり、時間を持て余すようになってから、ずっと「貧乏のすすめ」という本を執筆しようと考えていたが、毎日めんどくせえを経て、未だに書かずにいるし、これからも書かないわけだが、この私の頭の中の構想が世に出れば、きっとものすごい数の人達が貧乏の良さを知り、それを自分の人生にも役立ててハッピーハッピーになれるかもしれないのだが、最近はもうそんな人の事なんて知ったこっちゃない。
「貧乏のすすめ」とはすなわち、金持ちよりも貧乏人の方が幸せに人生をまっとうできる確率が高いという事が言いたいのだ。
例えば私は、一人暮らしを始めてから金がなくなって、いわゆる「貧乏」になった。そのせいで最新の家電やら、とっても便利な機器やらが買えなかった。そのおかげでそんな便利な道具には頼らず、自分で何でもやるような習慣がついたので、今はこんなに逞しく頭が良く、色んな能力を持った野生的なオジさんに育った。
例えば私は貧乏のせいでで、あまり外食ができなかったり、みんなが食べるような美味しい物が食べられなかった。そのおかげで、食品添加物、化学調味料、抗生物質などを比較的摂取少なめで生きてきたので、今はみんなより元気もりもりな健康体だ。(と思う)
ざっくりとした説明なので、かなり語弊があるわけだが、だいたいこんな感じでもっと色々と細かく派生していく。
しかしなんといっても一番は、貧乏に慣れっちまうと金がなくてもまぁ色々工夫して、普通に生きてはいける。そうすると金がかからない、という事は金をたいして稼がなくていい、そうすると比較的自分のやりたい、好きな仕事を選べるし、自分が自由にできる時間も増えて、ハッピーハッピーになれる。人に気を遣わなくてもいいし、嫌な奴らに囲まれなくても済む。
給料が高い会社で働いた所で、長い拘束時間や抱えなければいけないストレス、それが原因で病気になり稼いだお金はそれでなくなり、計画していた楽しい老後やらも全部パアになる。しかも時給にするとかなり高いと思われがちだが、その仕事を得るまでにかけた多大な時間と費用も計算に入れた方がいい。遊ぶ時間を削って塾に行き、ハンパなく高い金払って大学に通い、人を騙して金を稼ぐ以外には役に立たないような知識を学び、人としての尊厳や美学を捨ててやっと手に入れた仕事。しかしそれは終わりではなく、さらに欲にまみれて汚く醜い人生に突入していく。相当ネガティブにとらえてみたが、けして大げさではない。
貧乏は少なくともこんな心配はしなくてもいい。
まぁ「貧乏」という言葉にも相当語弊があって、けして「貧困」ではなく「質素」という意味での「貧乏」。金持ちから見ると同じに見えるのかもしれないが。



2016/03/16

2016/03/13

台湾旅行その2

つづきまして
台南での観光ですが、二日間ともゲストハウスで自転車を借り(1日100元)街中を走り回りました。台南には「老街」という古い建物が並んでいる通りがたくさんあり、今はオシャレなカフェや、ブティックやら、レストランやらが立ち並んでいるのですが、私が通りがかった時は、半分くらいの店が閉まっていました。

台湾南部の観光で私が一番難しいなと思ったのは、タイミングです。朝は朝ご飯の店しか空いてないし、昼になったら昼ご飯の店は開くものの、昼時が終わるとすぐ休憩に入るし、やっと夕方くらいになって開き始めたと思っても、夜8時くらいになるとどんどん閉まったいくのです。
わたしはお腹が減ってから食べるスタイルで、時間はあまり気にしないので、食べたいときに店が閉まっているという事がほとんどで、店を探すのにえらい苦労したという記憶しかありません。
そのかわり私が全く食べないようなジャンクフード、ファーストフードや、台湾で大人気のジュースだかお茶だかの、タピオカが入っているような飲み物の店、ああいうのは常に開いてました。うまくいかないもんです。

さらにそういう老街や、小道に入ると、シャレたカフェや珈琲屋がけっこうあって、ちょっと休んでいきたくなるんですが、珈琲はあまり飲まないようにしてるし、飲んでも一日一杯だけと決めているので、そういうめんどくせー性格が災いし、入りませんでした。入ってたらきっと地元の人と交流できたかもしれないのに。本当にめんどくせー男。

あと毎日自転車乗ってて思ったのが、台湾は右側通行で、車も左ハンドルなんですが、なんか交通ルールがちょっとだけ日本と変わってて、右折するバイクや車と何度も接触しそうになりました。そのときはこいつらほんと運転下手クセーなとママチャリ乗りながらガンつけてたんですが、やっぱその国の交通ルールに従わなきゃいけないなと少し反省しています。台湾の街中で自転車に乗る方は、いくら自分が優先だと思っても、あっちの車とバイクを優先させるようにした方がいいと思います。


そんな感じで台南をあとにし、バスに乗って2時間半かかって台中に行きました。バスは200元くらいだっただろうか。
台中は最初は行く予定なかったのですが、シンガポールの柔道クラブで一緒だった、シンガポール人のメルヴィンさんが一年前からこっちに移住していて、メルヴィンさんとはあまり話した事がなかったんですが、前に彼が帰省してたとき「今度台湾行ったら遊びに行くからね」と言った手前、口だけ野郎になるのもなんだかなーと思って、思い切って会いに行ってみたわけです。

台中でもドミトリーに泊まろうと思い、駅前にある「Ease single INN」というバックパッカーホステルに行きました。東南アジアではドミトリーにはほとんど泊まらないんですが、台湾は基本的にホテルがとても高いし、ドミトリーでもとても清潔で、人さえたくさんいなければ居心地は一人部屋よりも広くて快適という事がわかったので。しかも東南アジアに溢れ返っている、わたしの忌み嫌うエアコンがんがん逆エコ怠慢白人が少ないのも一つの理由です。彼らがムカつくのはエアコンがんがんMAXにして寝るくせに朝見たらしっかり毛布かぶって寝ているところです。本当に暑いならつけてもしょうがないと思うんですが、家に返ったらとりあえずTVをつけるように、とにかくエアコンつけなきゃ気が済まないというあいつらとは、部屋をシェアしたくありません。

話は戻って「Ease single INN」ですが、ここもドミトリーは500元で、ここは今まで泊まったゲストハウスの中で一番キレイで設備もしっかりしてました。しかし平日という事もあってホテルには客は2、3人ほど。ドミは私一人。受付の子も可愛くて感じ良くて、何か聞くと必ず i-padで調べ出すという少し奇妙な子でした。洗濯物を干す所がなかったんですが、50元で洗濯サービスがあるというので、ジーパンから服から全部やってもらいました。

台中は大きい街ですが、台南ほど雰囲気ある感じでもないし、高雄ほど栄えてる感じでもなく、ちょっとハンパな感じがしましたが、台湾国立美術館というとても大きい美術館がありましたが、そこは入場料がタダで、通称BRTというバスもあるんですが、それもカードを持っていれば10kmまではタダと、ちょっと太っ腹な感じが少ししました。公共のレンタル自転車もありましたが、それは台湾の携帯電話を持っていなければ登録できないという事であきらめました。

なので観光はバスを少しと、あとは自分の足で歩きまわったので、ちょっと疲れ過ぎて良い思い出がありません。でも大きくて長い緑道があって、そこに地元の人達が大勢いつも集まっていて和んだりワイワイやったりしていました。私ももしここに住んだらこの緑道に毎日来てボーっとするんだろうなと思いました。

そして友人のメルヴィンさんとも無事に会え、一日目の夜は生姜鴨鍋を食べに連れて行ってもらい、「宮原眼科」という面白い名前の有名なお菓子屋でアイスを奢ってもらいました。さらに「明日はまた違う所に連れて行ってあげるよ」と言われ、エッ 明日も来てくれるの!と思いがけないお言葉をいただき、さっさと台北に行こうと思っていましたが、ありがたくもう一泊する事にしましたが、次の日は台湾8日目にして疲れが出たのか、夜に体調をくずしてしまい、何も食べれそうになかったので、近くのカフェで一時間くらい話をしました。

メルヴィンさんとは挨拶くらいしかした事がなく、けっこう早口な人なので、うまく英語が聞き取れずに少し避けていたくらいの人だったんですが、話してみるとけっこう面白く会話もはずみ、楽しい時間を過ごせました。彼も思い切って台湾に住んでみたら、とても居心地が良くて毎日楽しいと言っていました。私も思い切って台湾に移住してみたい。台湾だって俺に住んでほしいって思ってる。きっとそうに違いない。

そして体調が悪いまま次の日の朝、バスで台北に行きました。220元で、2時間半です。台北バスターミナルに午後2時過ぎに着き、体調が悪いので一人部屋に泊まった方がいいかなと思ったんですが、ちょっと抵抗がある値段(3000円以上)だったし、平日なのでドミも人が少なくて快適に違いないと思ったので、台北バスターミナルのすぐ裏にある「Mr Lobster's Secret Den design hostel」のドミ、500元に泊まりました。ここも例外なくシャレオツで綺麗で、平日なので人があまりいなく快適で、やはりシングルに泊まる必要はありませんでした。

昨日から丸一日何も食べてなかったので、宿の周りをグルグル歩いて良い飯屋を探しましたが、定番の油っこそうな中国料理しかなく、今はこういうのは無理だなと思っていた所、台北バスセンターの地下3階に「明徳素食館」という、たしかガイドブックにも載っていたベジタリアンの店を見つけたので、そこで少なめの晩ご飯を食べました。値段はやや高めでしたが(自分で好きな物を皿に乗せてレジで計算してもらうスタイルで、少なめに盛って80元でした)、味は最高でした。ここの料理を食べに台北に来るのも悪くないというくらい美味しく感じました。

それで非常に満足し、あとは宿に戻ってお湯を飲みまくり、7時頃にもうベッドで寝に入りました。眠れないながらも目を閉じてずっと横たわり、気づいたら寝てたらしく起きると朝の5時でした。ゆっくり出発の用意をして、7時過ぎに宿を出てバスセンターまで歩いて行き、無事に空港行きのバスに乗り桃園空港に8時過ぎに着き、11時の飛行機に乗り、午後4時頃シンガポールに到着しました。

今回はシンガポール国内で21,000元両替していき(台湾では両替できる所が銀行だけでレートも悪いと聞いていたので)、8,000元手元に残ったので、使ったのは13,000元、日本円にして4,5000円程度。10日間でもドミに泊まって、特に買い物もせず普通に観光だけすればこれくらいで収まるんですね。思ったよりも全然安かったです。

しかし一つ気になったのは、空気汚染がけっこう深刻そうだという事です。台湾についてすぐ、わたしのスマホ(偶然にも台湾製)が、深刻な空気汚染があると警告してきましたし、どこに行ってもかなりの現地人がマスクをつけていました。スクーターが多いので、排気ガスのためだと思いますが、それに加え最近は中国からPM2.5も漂ってきてるらしく、たしかに台北は着いた日も、出発する日も両方、空が曇りというかガスがかかっているような感じでしたが、あれがもしかしたら中国からのPM2.5だったのかもしれません。って真相はわかりませんけど。
とにかく人が優しい、物価安い、なのでまた安い航空券見つけたら是非行きたいです。


写真1: 墾丁の海
写真2: 墾丁の地中海風ホテル群
写真3: 新聞の数字がたくさん載っているページ(らk)
写真4: 高雄で泊まったKnock knock hostel のドミトリー
写真5: 高雄にある虎と龍の寺
写真6: その寺の中の壁画1
写真7: その寺の中の壁画2
写真8: 高雄の日本料理屋で食べた最高にマズい天ぷら定食
写真9: 台中にあるレインボーじいさんの家
写真10: 台北の明徳素食館
写真10: そこで私が食べた物(非常に美味しかったです)

※今回はあろうことか自分の写真を一枚も撮りませんでした











2016/03/11

台湾旅行その1

先月末から10日間ほど台湾に一人で行ってきた。台湾はシンガポールからは微妙に遠く,航空券もいつも出かける東南アジアの2倍はかかるので,行く気なんてなかったのだが,日本に住んでる友達に二月末に一緒にどこか旅行しよう。台湾なんてどうだろう,と言われこれも何かの縁だと思い,思いきって行ってみることにした。しかもその友達というのも,以前ラオスからバンコクに行く寝台列車でたまたま隣の席に居合わせた青年で,正味3,4時間しか話したこともなかったのだけれど,やはり縁を大切にする私には十分であった。
台湾は10年くらい前にトランジットで,2日だけ滞在したことがある。その時は台北だけだったが,なんか日本とあまり変わらず,首都の台北も札幌程度の規模に思えたし,日本人はチヤホヤされると聞いていたのに誰にも相手にされなかったと,あまりパッとしない思い出だった。しかし東北の津波の時にとてもたくさんの募金をいただいたと聞き,近々行かねばでも遠いしなと思っていた矢先。

台北の桃園空港に午後6時くらいに着いたが、イミグレーションは長蛇の列。しかも今までで一番長いし進むの遅いしで、しょっぱなから台湾要領悪いなと思わされた。だもんで台北市内に着いたのはもう10時近くで、ほとんどの見せは閉まっており、手頃なレストランを探すのが大変だった。そしてそのまま夜1時のバスに乗り、5時間かけて高雄に行った。

高雄でその日本人の友人、リョータ君と久々の再会をした。そして二人で台湾最南端のビーチリゾート墾丁(ケンティン)まで行った。最初はバスで行く予定だったが、駅前でタクシーの運ちゃんに声をかけられ、バスだと一人370元なのに、タクシーだと一人300元だと言われ、そんなのおかしいだろと何回も断ったが、結局怪しみながらも乗ることになり、そしてタクシーはなんの怪しさもみせず普通に墾丁に着き、合計600元払った。
散々タクシーの運ちゃんを怪しんでいた自分にちょっと恥ずかしくなったが、これで、台湾ってけっこう騙す人少ないのかも、と肩の力が抜けた。

墾丁では「157 hotel」という所に2泊した。2段ベッドの部屋で日本円にして一人1500円くらい。超キレイで、水もカップラーメンもお菓子もジュースもタダ。と気前の良いホテルで、宿の太ったオネーチャンは、前歯が一本なくて親しみを感じた。

ビーチリゾートと言っても季節は冬なので、ここ最南端の墾丁でも、台湾人はダウンジャケットを着たりしていた。とくに風が非常に強いので、風に吹かれるとすごく寒い。しかし一度晴れると気温は20度以上にもなる。リョータ君はせっかく冬の日本からビーチリゾートへ来たのだからと、毎日一人で海に泳ぎに行っていた。若いってすごいなと思った。

冬の墾丁はちょっと寂しい感じがするものの、夜になると夜市が行われ、どこからともなくすごい数の観光客がやってくる。我々も毎晩夜市の出店で食べ物を食べ台湾ビールを飲んだ。レンタルバイクも至る所にあり、一日600元から借りられるし、しかも電気バイクなので、ガソリン代もかからない。なので一日だけ借りて、二人乗りで色々な所へ行った。ただ本当に風が強く、東海岸のまで行ったときは、今までにないくらいの風が吹いていて、横転してしまうと思ったので引き返した。おそらく風速20〜30mくらいあったのではないかと思う。全然立っていられない感じの強風だった。

そんな感じで墾丁には2泊し、バスで高雄まで戻り、リョータ君は3泊4日の旅を終えて日本に帰って行った。
そこからはいつもの一人旅。高雄では「Knock knock hostel」というゲストハウスのドミトリーに泊まった。平日は一泊たったの350元。台湾では最安値ではないかと思われる。しかしここも綺麗でオシャレで、スタッフもとても感じが良かった。
ここに2泊したが、週末は「228」の公休日で3連休になるということで、部屋代も700元になってしまうらしく、しょうがなくもっと安い宿を探して移った。
移ったところは「Pathways hostel」で、ドミトリーが500元。ここもキレイでとても広かったし、スタッフもとても優しく気さくだった。
この時点で、きっと台湾はどこのゲストハウスも、清潔でスタッフは優しい感じなんだなと覚った。

高雄にはクレジットカードで簡単に借りられる、公共のレンタル自転車があり、それで毎日色んな所に行った。カードを使うのは最初抵抗があったが、慣れるとすごく便利だった。高雄で一番よかったのは、「駁二芸術特区」というエリアで、ここには色んなギャラリー、美術館、オシャレな店などがかたまっていて、面白い展示がたくさん見れた。そのかわりレンタル自転車の事を忘れ、5時間ちかく借りっぱなしにしていたので160元もかかってしまった。

高雄では思いがけず3泊もしてしまい、次は電車で台南へ行った。
高雄から台南は電車で30分。初めての電車だったが、切符は自動券売機で簡単に買えたし、30分か1時間おきに電車があるので、なんなら日帰りも全然余裕そうだった。

台南ではまず日本人が経営している「はむ家」というゲストハウスの、500元のドミに泊まった。オーナーは日本人で奥さんが台湾人。日本人宿はあまり好きじゃないんだが、台湾に住んでいる人と直接話してみたかったので、一泊だけしようと思い行ってみた。民家を改造したような所で、あまり小ぎれいな感じではなかったが、オーナー夫妻はとてもきさくな人達で台湾事情について色々教えてくれた。しかしやはり日本人宿なので、長く滞在しているっぽい人がたくさんいて、いつも共有のリビングルームみたいな所で集まってダベっていて、ちょっと気持ち悪いなぁと思った。人それぞれ旅行のスタイルがあるのでいいのだが、群れたがりや、寂しがりの人達は、あまり好きになれない。
しかしその夜はみんなでレストランに鍋を食いに行くので一緒にどう?とオーナーの人に誘われ、せっかくなのでついていき、食いまくって飲みまくってきた。

色々聞けたので、次の日はまた違うホテルに移動した。ここは高雄の knock knock hostelの人がすすめてくれた所で、台南駅のすぐ隣にある「Old man captain hostel II」という宿で、平日はドミトリーが500元。ここも小ぎれいでオシャレで、やはりスタッフがとても優しかった。あとから台湾の友達に、台湾の宿のスタッフはみんな優しいねと言ったら、競争が激しいからそうしなきゃ人は来ないんだよと言われたが、そういうレベルの優しさではなく、演技ではなく本当に心に余裕のある人達にのみ出せる、そういう感じの良さであると私は思った。

しかもそこに移った日は連休がやっと終わり、他に客も全然いなく、ほぼ貸し切りのような感じだった。

                               その2へつづく