2017/02/16

バンコク柔道遠征ふたたび

先週の木曜から一週間、シンガポール柔道クラブのマイク君(29歳/シンガポール人)と二人で、バンコクに旅行に行ってきた。
一応柔道の練習に行くと言う名目だが、柔道をしたのは最初の一日だけで、あとは各自観光。

いつもお世話になっている、バンコク在住のタイ人、チャンさんに、今回はタイ国内一位(何が?)の名門、チュラロンコン大学の柔道部の練習に参加した。部員は少なかったが、けっこう強い人も数人いた。道場は広い屋内室にあり、周りにはムエタイ、フェンシング、空手、テコンドーなどなど、様々な格闘技系クラブが練習しており、その環境がなにより新鮮で面白かった。練習のあとは数人でタイ料理を食べに行ったが、またもや会計を先にやられおごられてしまった。もうチャンさんにおごってもらうのは4回目くらいなので、さすがにそろそろ胸が痛い。今回は本当におごり返したかった。

一応お土産でお菓子も渡してあるのだが、タイ人がもらって嬉しいようなシンガポール土産などない。たぶん日本のお菓子だったら少しは喜んでくれるかもしれないが、シンガポールでは日本のお菓子は割高だし、そもそもタイにだって売ってるので、あまり買う気にならない。食の天国に住んでいるタイ人をもてなすのは難しい。

2日目からはマイク君とは別行動になった。変な話だが、マイク君は50ドルくらいの中流ホテルに泊まり、私は7ドルくらいのホステルに泊まっていた。そして観光も別々で、2日に1度くらいあって、食事をして報告し合ったりした。マイク君も私も性格が少し似ていて、一人でのんびりコソコソするのが好きなので、こんな感じで良いみたいだ。

私は朝、昼、晩と、とにかくローカルなタイ料理を食べまくって、昼間は街をブラブラし、夜は繁華街をブラブラし、ビールを飲みまくって12時過ぎ頃に帰る。一週間ずっとそんな感じだった。買物は日本の古本屋で本を5冊だけと、お土産は市場で300円くらいの魚の干物を買っただけ。

今回も前回と同様オンヌットのホステルに泊まった。ローカルの美味しい店がたくさんあり、すぐ近くに運河が流れていて、その川沿いに風情のあるお寺や民家がたくさんあり、散歩するのにちょうど良かった。天気さえ暑すぎなければ何時間でも歩けそうだ。

湯の森温泉にも行ってきた。更衣室でよく見る、とても紳士的なタイ人のオジさんスタッフと、今回も少し立ち話をしたが、どうやらもうすぐここを辞めて、近くのナコーンパトムという所に、旅行者向けの複合施設をオープンするつもりだとかで、それについて色々情報を送るからLINEを教えてほしいと言われ教えたら、その夜に今日会って食事をしないかとけっこうしつこく誘われた。なんとか断ったのだが、それからその複合施設だかの情報は教えてくれないし、連絡もない。よくよく考えてみると、彼はゲイで私の事を狙っていたのかなと少し思う。しかし身元がわかっているのに、そんな大胆な事をするというのもちょっと考えにくいが。まぁどっちでもいいのだが、とにかくこのまま何も連絡がないと、なんとなくまた温泉に行きにくくなるな。

一週間だったが、けっこうのんびりしてきたような感じがする。こんな感じだったら月一回で行くのも悪くないような気がする。また安いフライトチケットを探してみようかな。





2017/02/07

自家製始めました

今年に入って色んなものを自分で作り始めている。
主に食べ物であるが、例えば去年から納豆などは、自分で大豆を煮るところからはじめている。醗酵というのはとても面白い。物が腐っていく過程と同じだが、しかしそれはまだ食べられるし、しかもむしろ体に良いと聞く。

今年はどぶろくや果実酒(違法)、豆腐なども自分で作ってみた。いずれも成功したし、味も市販の物よりも美味しい、と自分では感じる。手前味噌だ。自分のとこの子供は、愛おし過ぎて、他の子供よりも可愛く見えてしまうというやつだ。
あとはオーブンももらったので、ケーキやクッキーなどもときどき焼いている。あとはインド料理とかタイ料理とか、日本料理とは全く違う料理もよく作る。とくにインド料理の、ほうれん草とチーズのカレー、パラクパニールを上手に作れたときはかなり嬉しかった。見た目が緑のカレーで、最初見たときは美味しそうにはとても見えなかったが、これはインド料理の中でも、とくに美味い。そしてそれを自分で作ってみて、案外簡単に作れる事がわかった。勇気を出して(そんな大げさなもんじゃないが)やってみて、それで有用な発見が得られるというのは、クセになる。なんだ、やってみていいんだ!と。それは良いサイクルへの入り口であると思う。

しかしここに来て最近、失敗が立て続けに起こっている。納豆も果実酒も失敗。お菓子を作っても全然甘くない。(砂糖をほぼ入れてないからしょうがない)
インド料理とタイ料理は作りすぎると飽きる。作るのも食べるのも飽きる。
昨日もタロイモのケーキを作ってみたが、卵を一個ケチったせいで、焼いても全然かたまってくれない。あと砂糖も少しだけだったので味が全然弱い。焼いた直後はすごく良い香りがしてたのに、冷蔵庫で冷やしたら、ほんとに豆腐のようになってしまった。

しかしそんなときでも、あきらめずに真剣に食っていれば色んな発見がある。昨日は甘くするためにチョコバターみたいなのを塗って食べたが、逆にそのせいでイモからの甘さは完全に隠れてゼロになってしまった。なのでそのあときに、塩をふって食ってみるとあら不思議、やっぱり甘く感じるようになった。
スイカに塩をふると甘くなると昔みんな言ってたが、なんとなく信じられずに今まで生きてきたが、タロイモのおかげでオレも同じ経験をする事ができた。

今までないがしろにしてきた事がたくさんある。自分のすぐそばにある物なのに、あえてそれを見ようとはしてこなかった。というか今もしていない。ちょっと調べてみるだけ、一言聞いてみるだけで解決するようなものなのに。




2017/01/06

Works in 2016

あけましておめでとうございます。
去年やった仕事の一部をアップします。
去年もたくさんお仕事いただきました。
本当に感謝しております。今年もガンガンください。もっと遊ぶ金が必要です。

















2017/01/05

タイから帰ってきたよ2017おめでとうあけて

12月31日にタイのチェンマイを発ち、クアラルンプールに行き、そこで2泊ほどして、1月2日夜にシンガポールに帰ってきた。

だいたい一ヶ月くらいの旅行であった。ずっと奥さんと一緒であった。こんなに長く二人で一緒にいたのは初めてかもしれないが、正直これは合理的ではないと思った。我々は性格は同じなのだが、好みがじゃっかん違い、私はもっとアクティブで奥さんはインドアである。したがって、私はちょっと味気ない旅行だったし、奥さんはちょっとせわしない旅行だったと感じているはずだ。途中で何度も離れて違う場所へ一人で出かけて、後で合流しようと試みたが、せっかく二人で来たんだしなぁとためらい、結局できなかった。

チェンマイを中心としたタイ北部、ここは本当にのんびりとして良い所である。また二人して行きたいと思っているが、できれば次は一人で行こうと思う。なかでも、私はチェンライが一番好きだ。適度に田舎で適度に便利で、自然に囲まれてて、市場が賑わってて、美味しい物がたくあさんある。私にとってはまるで楽園だ。今回は乾期のハイシーズンでしかも年末という事で、どこに行ってもホテルは高く、しかも満室ばかりという最悪の状態だったので、今度は雨期とかのローシーズンに行ってみたい。東南アジアの雨は別に嫌いじゃないし。ホテルももっと安くて、観光客も少ないはずだ。タイはやっぱりローシーズンが良い。

今回も写真をたくさん取ろうとデジカメを持っていったが、違うカメラの充電器を持って行ってしまい、全然写真が取れなかった。日記もつけていないので、もうどんな旅行だったのかあまり覚えていない。ただ観光という観光は、正味2、3日くらいしかしなかった
ような気がする。パーイで一日ツアーに参加したのと、チェンラーイで公共交通で一日かけて2、3カ所回ったの。しかし知り合いがたくさんできた。チェンマイのフリーペーアーの編集者さん、パーイのGreen Hostelのスタッフ、チェンラーイのベジ食堂の台湾人。知り合いができるとまた行きたくなる。

そして一つ耳に残っているのは、「私たちは同じモンゴロイドだから」
色々なシチュエーションでだが、数人のタイ人が言っていた記憶がある。私たちは同じモンゴロイド、西洋人とは違う、同じモンゴロイド系の人種、要は仲間だという事。コーカソイドが聞いたら、なんと差別的な発言だろうと思うかもしれないが、私も最近いつもそう思う。白人と我らモンゴロイドは違う。私が欧州に行きたくない、興味がない理由の一つかもしれない。ここが我々の土地で、あそこは彼らの土地なのだ。この想いはこれからどう変化していくのだろうか。

今年も仕事そっちのけでガンガン旅行したいと思う。








2016/12/21

I'm in Thailand now 2016師走. 

ただいま奥さんと二人でタイに来ておる。12月4日に来たから、もう来てから17日近く経ったわけだ。12月は私の仕事がややヒマだし、奥さんも海外でPCを使って仕事をしてもいいと会社から許可を得たので、思い切って一ヶ月近い冬休みをタイで過ごそうという計画である。

奥さんは12月4日に直接飛行機でチェンマイに来たが、私は一度バンコクに行き、そこで友人に会って2、3日ゆっくりしてから、寝台列車でチェンマイに来た。

バンコクでは、毎回恒例の温泉「湯の森」に行って、気持ちいいサウナに入りクソまずい昼飯を食ったり、夜は友人に地元の人しか行かないゴーゴーバーに連れてってもらったりした。バンコクの夜遊びスポットでは、地元の人を見たことがなかったので、漠然と地元の人は外国人ほど地元の女性には興味がないのかなと思っていたが、そのゴーゴーバーにはスケベーなタイ人がわんさかいて、ちょっと安心した。

そして寝台列車で15時間ほどかけて、7日の早朝にチェンマイ駅に到着して奥さんと合流した。チェンマイではピン川近くの、あまり観光客がいない静かなエリアのゲストハウスを転々とした。キッチンのある宿が多かったので、毎日近くの市場に行って、地元の特産物などをたくさん買って軽く自炊などをした。

昼間は、奥さんは一人で気に入ったカフェに入り浸って仕事をし、私は自転車を借りて遠くの食堂や、大好きな薬草サウナに行ったりした。サウナは、オールドカルチュラルセンターの向かいの小道をまっすぐ行ったところにあり、朝8時から夜7時までの営業で、一回100BTH。サウナの他には古着屋によく行った。チェンマイは古着屋がたくさんあり、とくに中古の靴屋がたくさんあって、掘り出し物もたくさんあると思う。タイ人は割と物を大切にするのかもしれない。

そして今回の訪タイの一番の目的と言ってもいいのだが、大山八三郎さんという日本人の方にお会いしてきた。今年の夏に、大山さんの書かれた自伝「革命人 大山八三郎」をKindleで買って読んでみて、その書評を書いて投稿したところ、なんと本人からメールが来たのだ。大山さんは現在群馬県南牧村に住んでいて、文通で連絡を取り続けてきたが、
ちょうど大山さんも年末にチェンマイに行くという事を聞き、ではぜひお会いしましょうということになり、奥さんと二人でミニバスに乗り、郊外にある大山さんの滞在先に行ってきた。大山さんの他にも、陶芸家の中瀬伸子さんもいて、お二人に本当に色々な話を聞かせてもらった。そして奥さんも日本語がわからないにもかかわらず、3時間近く辛抱強く隣で話を聞いてくれていた。嗚呼ありがたい。

そんな感じで、長いのか短いのかわからなかったがチェンマイには一週間くらい滞在し、いい加減どこか行こうという事になり、バスで3時間かけてさらに山奥にある、ヒッピーに大人気の小さな町、パーイにやってきた。今もパーイにいるのだが、ずっと泊まっている宿がとても面白く、ホテルの敷地内にスケートパークがあって、ときどきスタッフや客がスケボーで遊んでいる。
ここでも何をするでもなく、お互い別々に毎日ブラブラと散歩したり自転車乗ったり、スケートパークの隣で本を読んだり仕事をしたり、そして夜だけは一緒に晩ご飯を食べて、お酒を飲む。そんな感じだ。

とにかく何をするでもなく、予定も立てず、のんべんだらりと毎日過ごしているが、昨日の夜奥さんが、今までで今回の旅行が一番楽しいと言っていた。私も、楽しいかどうかはわからないが、なんのストレスもないので今までで一番楽ではある。本当に不満もなにもない毎日だ。欲を言えば、もうちょっと仕事があった方がもっとメリハリがあって楽しいと思うのだが。(スカイプでの日本語のレッスンや、イラストの仕事が多少あるだけ)

とりあえず昨日帰りの飛行機チケットを買った。12月31日に、チェンマイからクアラルンプールへ飛ぶ。そこで1日か2日過ごし、バスでシンガポールへ帰る。



2016/11/06

ポカラ おすすめ

「ポカラ」「オススメ」
旅行中、こういうキーワードでネット検索して、非常に役立つ情報を得る事ができたので、わたしもお返しにオススメ情報をネットに載せてみたい。

まずは食事
日本料理なら「青空」と「FUJIYAMA」
どちらも数回しか行ってないので、どれがどうと詳しくはわからないんだけど、青空で食べた「カツ丼」と、FUJIYAMAで食べた「エビ丼」ほんとうに美味しかった。カトマンズでも日本料理少しだけ食べたけど、やっぱポカラの方が断然美味しいんじゃないかな。

あとは「タカリ・キッチン」
何回行っただろうか。美味かったなダルバート・タルカリ。あと「チャン」という韓国のマッコリみたいなライスビール。これも美味しかった。グラスで一杯90Rs。行く度に必ず飲んだ。「タカリ・ティー」ってのもあって、これはチベット人が飲むいわゆるバター茶だと思う。嫌いな人もたくさんいると思うけど、一度試してみてはどうか。

あと「Sun-Welcome」
ネットでおすすめ見て行ってみた。思った以上にボロボロのレストランで、キッチンも覗いたけどすごい汚くて、じいちゃんとばあちゃん二人だけだったので、おいほんとに大丈夫かココ、ほんとにおすすめなの?と思ったけど、最高に良かった。私が頼んだのはメキシコ料理の「スピニッチ・マッシュルーム・エンチラーダ」というやつ。たった180Rsだったから、期待しないで待ってたら、もんのすごいでかいのが来て、そこでまずビックリしたんだけど、味も美味しかった。そして頑張るおじさんを見てると、なんかほっこりする。また行きたいと思ったけど、時間がなくてそれっきり。次またポカラ行ったら必ず行く。

宿は、「OJU Guest House」っていう所。
一番安い部屋でたしか400Rsから。一階のカフェの隣にあるカフェだから、けっこう日によってすごくうるさかったりするんだけど、一応バスルームも室内にある。ここはオーナーの家族が親切でよかった。安い宿を探してるなら、一度覗いてみてほしい。
このゲストハウスがある通りには、他にも400Rsから安い部屋がたくさんあったので、自分の足で歩いて調べてみてほしい。



あと長期旅行者向けには、レイクサイドの北部あたりだったら、300Rsくらいからシングルの部屋があるし、昼間っからまったりできる、カフェやレストランがたくさんある。わたしは今度行くときはそっちの方に泊まってみようと思っている。ご存知「地球の歩き方」は無能なので、あのあたりの情報は一切ないけど、白人旅行者にかなり開拓されて、おそらく貧乏旅行者には一番適した場所ではないかと思う。



そして最後に、もっとも強くオススメしたいのが、Fish Tail Organic Garden というお土産や。ここは一見よくある、土産物のお茶を売っている普通の店なんだけど、ここでは店のおばさん手作りの「カカオ・ボール」というのが売っていて、それがすこぶる美味しい。同じく「エナジー・ボール」というのもあって、カカオ・ボールほどではないが、こちらも美味しく、しかもたしかに食べたあとにエナジーが出て来るような感じがする。いわゆる元気玉です。両方とも一個140Rs。場所はレイクサイド北部。
ちなみにおばさんは、まゆげをタトゥーで描いていて、ちょっと奇妙だけど、英語が達者で良いおばさん。作り方とか教えてくれた。砂糖は入ってないそうです。








あともう一つ、日本山妙法寺から、階段で少し下がった所に
「PEACE of MIND  Hotel & Cafe & Restaurant」という、あの界隈では一番シャレオツそうなカフェがあり、日本人の方が経営されてて、コーヒーをいれてもらいながら、少しお話を伺ったが、面白かった。
カズさんという方で、ポカラでパラグライダーのパイロットを9年ほどやって、今はもう辞めてここのカフェ・ホテルを経営されてるそう。
宿のお値段はいくらかわからないが、FaceBookにページがあるので、興味がある方はメッセージを送れば返事がくると思う。わたしも今度一泊くらいして、妙法寺から朝日を見てみたい。

PEACE of MIND  Hotel & Cafe & Restaurant


以上になります。

2016/11/02

ネパールより実況生更新その2

本日はネパール旅行最終日である。今回も無事に何事もなくここまでこられた事に心より感謝申し上げたい。

しかし前回日記を書いたあと,あの翌日は本当に大変だった久しぶりに。朝から歩き始め,なんとか2時間ほどかけて高低差600mの谷を越え,美味しい昼御飯を食べたあと,道を間違えて40分近く逆方向の階段を登りつづけてしまったのだ。そこで時間と体力を激しく消耗してしまい,目的の村にはたどり着けず,手前の村に宿を取った。しかしそこでたまたま一緒の宿に泊まった地元の旅行者逹と,一緒に薪ストーブにあたりながら晩御飯を食べたのは良い思い出だ。連絡先も交換したし。そういう思いがけない事が色々と起こる。そんな,たった5泊の短いトレッキングであった。もう3,4泊してもっと遠くまで行けたらよかったが,今回は時間が足りなかった。

それからポカラへ戻り,5泊して色々観光し,今日カトマンズから帰国する。(厳密に言うとクアラルンプールで降り,2泊してからバスで帰る)

ネパールはとても良い国だ。今まで行った中で一番かもしれない総合すると。
とくにポカラの魅力はすごい。ほぼ全ての条件が揃っている。飯はうまくて安全,物価は安い,人は良い,景色は最高,人が少ない,比較的過ごしやすい気候。今は乾期なので,雨季の状況はまだわからないんだけど。

私はこれから物事をなんでもネパール基準で考えようかなと思っている。ネパールではこうだな,ネパールではああだったなと。というのも実際に行った国の中では,ネパールが一番見習うべき国だと思うから。

ここにはまだまだたくさんの物が残っている。日本や,東南アジアの国(ほんとうの土田舎,山奥は除く)でさえも,もう失ってしまった物が,まだ残っている。それは伝統だったり,資源だったり,時間だったり。

他の国から見ればおそらくネパールはまだ何も得てないように見えるだろう。しかし私にはまだ失っていないと感じる。何かを得るためには,必ず何かを犠牲にしなければいけない。しかしその犠牲の大きさ,深刻さに気がついている人はほとんどいない。

ネパールは,毎日何時間も停電だし,何から何まで古くてボロボロだし,交通の便は悪いし,ホットシャワーもろくに出ないし,料理も出てくるまでにめちゃくちゃ時間がかかるし,みんな歌も踊りも大好きだけどいまいちパッとしないし,みんな背が低いし,どこでも外国人料金取られるし,という感じなんだけど,今述べたところは,私がすごく良いと思っているところである。何が良いのかさっぱりわからない人は行かない方がいい。行ってほしくないのだできればそんな人逹には。

今回本当に色々勉強になったんだけど,その一つにガイドブックや,その他メディアの情報のいい加減さというのがある。あんなのほんと嘘ばっかりだ。たちが悪いのは本当のことの中に嘘が紛れ込ませている事。あんなのはほんと参考程度にして,自分で実際見たり,生の声を聞いたり,自分自身でもっとよく考えなければならない。
メディアの情報を鵜呑みにしても,真実は見えてこない。アホな人たちの善意は,すべて悪事に利用される,そんな世の中である。

ネパールはけして貧しい国ではない。多くの国民は1日2ドル以下で生活しなければならないという人もいるが,要は1日2ドルでも生活できるほど豊かなのだ。守銭奴共の汚ねぇ手などさしのべなくてもいい。とにかく何もせず放っておいてやってくれ。

というわけで最後の飯もやはりダルバートタルカリかな,と考えている。