2016/11/02

ネパールより実況生更新その2

本日はネパール旅行最終日である。今回も無事に何事もなくここまでこられた事に心より感謝申し上げたい。

しかし前回日記を書いたあと,あの翌日は本当に大変だった久しぶりに。朝から歩き始め,なんとか2時間ほどかけて高低差600mの谷を越え,美味しい昼御飯を食べたあと,道を間違えて40分近く逆方向の階段を登りつづけてしまったのだ。そこで時間と体力を激しく消耗してしまい,目的の村にはたどり着けず,手前の村に宿を取った。しかしそこでたまたま一緒の宿に泊まった地元の旅行者逹と,一緒に薪ストーブにあたりながら晩御飯を食べたのは良い思い出だ。連絡先も交換したし。そういう思いがけない事が色々と起こる。そんな,たった5泊の短いトレッキングであった。もう3,4泊してもっと遠くまで行けたらよかったが,今回は時間が足りなかった。

それからポカラへ戻り,5泊して色々観光し,今日カトマンズから帰国する。(厳密に言うとクアラルンプールで降り,2泊してからバスで帰る)

ネパールはとても良い国だ。今まで行った中で一番かもしれない総合すると。
とくにポカラの魅力はすごい。ほぼ全ての条件が揃っている。飯はうまくて安全,物価は安い,人は良い,景色は最高,人が少ない,比較的過ごしやすい気候。今は乾期なので,雨季の状況はまだわからないんだけど。

私はこれから物事をなんでもネパール基準で考えようかなと思っている。ネパールではこうだな,ネパールではああだったなと。というのも実際に行った国の中では,ネパールが一番見習うべき国だと思うから。

ここにはまだまだたくさんの物が残っている。日本や,東南アジアの国(ほんとうの土田舎,山奥は除く)でさえも,もう失ってしまった物が,まだ残っている。それは伝統だったり,資源だったり,時間だったり。

他の国から見ればおそらくネパールはまだ何も得てないように見えるだろう。しかし私にはまだ失っていないと感じる。何かを得るためには,必ず何かを犠牲にしなければいけない。しかしその犠牲の大きさ,深刻さに気がついている人はほとんどいない。

ネパールは,毎日何時間も停電だし,何から何まで古くてボロボロだし,交通の便は悪いし,ホットシャワーもろくに出ないし,料理も出てくるまでにめちゃくちゃ時間がかかるし,みんな歌も踊りも大好きだけどいまいちパッとしないし,みんな背が低いし,どこでも外国人料金取られるし,という感じなんだけど,今述べたところは,私がすごく良いと思っているところである。何が良いのかさっぱりわからない人は行かない方がいい。行ってほしくないのだできればそんな人逹には。

今回本当に色々勉強になったんだけど,その一つにガイドブックや,その他メディアの情報のいい加減さというのがある。あんなのほんと嘘ばっかりだ。たちが悪いのは本当のことの中に嘘が紛れ込ませている事。あんなのはほんと参考程度にして,自分で実際見たり,生の声を聞いたり,自分自身でもっとよく考えなければならない。
メディアの情報を鵜呑みにしても,真実は見えてこない。アホな人たちの善意は,すべて悪事に利用される,そんな世の中である。

ネパールはけして貧しい国ではない。多くの国民は1日2ドル以下で生活しなければならないという人もいるが,要は1日2ドルでも生活できるほど豊かなのだ。守銭奴共の汚ねぇ手などさしのべなくてもいい。とにかく何もせず放っておいてやってくれ。

というわけで最後の飯もやはりダルバートタルカリかな,と考えている。

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