2017/08/31

北海道 2017 〜後半〜

8月20日(日)
母に車で苫小牧のウトナイ湖まで送ってもらい、一緒に登山をした友達と合流。車を乗り換え、奥さんと3人で江別の友達の家へ行く。ここは3つ子が2組いる奇跡の家族で、実はほぼ毎年、子供たちの顔を見に行っている。上の子達は12歳、下の子達は6歳。みんなでスーパーに買物に行き、友達の家の庭でまたBBQをした。上の子達はほとんど顔を見せなかったが、下の子達は元気いっぱいに食べ物を食べたり、道路で遊んだりを繰り返していた。わたしはここの家の子達は世界で一番かわいいと思う。この愛くるしい3つ子が3人揃ったときの破壊力たるや凄まじい。
暗くなるまでBBQをして、帰るときに、大家族から手紙をもらった。去年シンガポールからちょっとしたお菓子を送ってあげたのだが、そのお礼だという。一人一人かわいい絵やメッセージが書いてあった。感激である。下の子達はもう1、2年はまだよーちゃんよーちゃんと、懐いてくれるんじゃないかと期待している。だから来年もまた来よう。
帰りは友達に北広島駅まで送ってもらい、そこまで母に迎えに来てもらって妹の家に帰った。

8月21日(月)
妹家族が昨日から、長沼のマオイオートキャンプ場で、キャンプをしていたので、朝から母と奥さんと3人でそこに合流した。こじんまりとしたキャンプ場で、まわりにもとくに何もなく、平日で人も少なかったので、少し寂しい感じだった。人が多いなら多いで、また一言言いたくなるものなのだが。とりあえずゆっくりとBBQをしたり、本を読んだり、奥さんと周りの田園などを散歩したりした。
夜はシンガポールから買ってきた「トム・ヤム」スープを作ってあげた。それから近くの温泉に入り、母は泊まらず一人で妹の家に帰った。9時をまわる頃になると、キツネがキャンプ場の中を、食べ物を求めてウロウロしていた。11時頃までダラダラとお酒などを飲んでいた。寝る間際には少し小雨がぱらついていた。

8月22日(火)
朝5時頃、奥さんがテントの中に水が入ってきているのに気づいた。外はしとしと雨が降っており、入り口や窓付近に小さい水たまりができていた。眠たい目をこすりながらもタオルで拭いたり色々と対応していたが、雨は止む気配がなく、再び眠りにつける状況ではない。絶望を感じていたが、6時過ぎに隣のテントにいる妹からLINEが入り、母がカッパなどを持ってこっちに向かっていると教えてくれた。妹グッジョブ!と思った。
30分くらいで母が到着し、傘をさしながら撤収作業。雨はだんだん強まり、1時間ほどでなんとか全て車に詰め込み、逃げるようにキャンプ場をあとにした。
妹の家に戻って、お昼ご飯に、またもやシンガポールで買ってきた「トム・カー」スープを作ってあげた。やはりトム・ヤムより評判が良かった。
それから夕方くらいまでゆっくりして、5時くらいに奥さんと二人で街に行き、札幌の友達に会った。狸小路にある「ベンベラ」という店でスープカレーを食べ、近くの居酒屋で酎ハイなどを飲んで3人で話しをした。店の近くにはシンガポール料理を出す店もあったが、その日は休みだった。
10時頃までそこで飲み、地下鉄とバスを乗り継いで妹の家まで帰った。

8月23日(水)
朝は奥さんと、姪を連れて甥っこを幼稚園まで送って行ってあげた。
それから奥さんは一人で街に繰り出し、私は家の近くを自転車でまわった。まずBook-Offで3時間くらい本を物色して、昼過ぎに回転寿しトリトンに行った。1年ぶりの寿司は死ぬほど美味かった。ネタはいつもきまって、サーモン、〆鯖、エンガワ。
それからイオンに行き、夜に作るタイ・カレーの材料を買って家に帰った。
7時頃に、奥さんはシンガポールから持ってきたバスマティー・ライスで炒飯を作り、私はグリーン・カレーとイエロー・カレーを作って、妹家族とみんなで食べた。
夜は妹夫婦に麻雀を教えてもらった。二人供麻雀が大好きなので、私もなんとか覚えて来年は一緒にやってあげたい。

8月24日(木)
今日も甥っこを幼稚園まで送り、そのまま奥さんと大きい荷物を背負って、札幌駅に行った。銀行で150万下ろし、駅前の「ピカンティー」という店でスープカレーを食べた。朝から観光客などで混んでいたが、味はまぁまぁだったし、皿が上げ底みたいで少しイラッとした。けっこう上げ底にしている食べ物を札幌ではよく見る。あんな人を騙すような事をして、恥ずかしくないんだろうか。
それから札幌駅で電車に乗り千歳駅まで行き、母と合流した。千歳のGEOでDVDを少し借りた。私は「アポカリプト」と「シャッターアイランド」。そのまま実家に帰り、すぐにアポカリプトを見た。昔一度見た事があり、そのときは面白い!と思ったが、今冷静に見てみると、とんだプロパガンダ映画だった。

8月25日(金)
何も予定がなく、久しぶりに実家でゆっくりするかなと思ったが、急遽母と3人で静内町までドライブすることに。昼前に家を出て、海沿いをドライブし静内町に着いたが、何も見るものがないので、駅の観光案内所で情報を得て、競走馬のセリ市を見に行った。綺麗な馬がたくさんいて、金持ちもたくさんいた。初めて見る世界だった。異様な雰囲気に緊張したり興奮している馬もいて、少しかわいそうだった。安い馬は150万、高い馬は1300万くらいで売れていた。
それからまた展望台に寄ったり、海に寄ったりしながら2時間ほどドライブして、やっと家に着いた。
夜はGEOで借りてきた「シャッター・アイランド」を見てみた。ディカプリオの演技がウマ過ぎて逆に違和感があった。もう少し安い俳優でいいのではないか。

8月26日(土)
また朝から母と3人で、車で札幌に向かい、妹達と合流してモエレ沼公園に行く。妹と母はレンタル自転車を借り、甥と姪を乗せて公園を走ってまわり、私は噴水近くに張った簡易テントで寝っ転がって、ずっと本を読んでいた。
なかなか綺麗な公園だが、非自然すぎてなんかちょっとこわい。3時頃に妹の家に戻り、少し仮眠をしてから、また地下鉄に乗って一人で街まで行った。夜7時に、昔アルバイトをしていた7-11の先輩達と飲んだ。みなさん若干老けていたが、しぐさや、話す内容は、15年前と何一つ変わっていない。面白いものだなと思ったが、上下関係もあのときのままで、うまく言いたい事も言えずに、もどかしさを感じた。ギリギリ終電に間に合い、家に着いてすごくホッとした。やはり日本にはもう住めないかなと、少し思った。

8月27日(日)
9時くらいに奥さんと二人で、ドニチカ切符を買って、また地下鉄で札幌の街に行く。ジュンク堂で本を買って、北18条のカフェで絵の個展をやっている後輩に会いに行った。少し肥えていたが元気そうだった。また大通りへ戻りしばらくブラブラ歩いたあと、すすきのの回転寿司屋「魚一心」でまた寿司を食べる。奥さんは魚が食べられないので、イモモチや納豆巻きを食べていた。
夕方頃妹の家に戻り昼寝をする。夜は妹の旦那がAmazonで買ったカードゲーム「人狼」をみんなでやってみた。4、5人しかいなかったので、人狼と人民しかおらずシンプルだったが、なかなかスリリングだった。頭の回転が早い妹の旦那が一番上手かなと思ったが、意外と妹と母の方がするどく、女の勘は怖いなと思った。

8月28日(月)
また甥を幼稚園に送って、午前中に母と3人で実家へ戻った。帰り際に姪がずっと泣いていたのが可哀想だった。まだ2歳だが、別れの雰囲気はしっかり感じ取る。
帰る途中に、奥さんが最後にスープカレーがもう一度食べたいと言うので、千歳の「ラマイ」に寄った。ちょうどお昼時で混んでおり、1時間近く待った。こんなに人気があるとは知らなかった。
家に着いた頃にはみんな疲れており、とりあえず昼寝をした。夕方前に近所に住む親戚の家に、奥さんと二人で顔をだし、夜は私一人で最後の温泉に行ってきた。同級生に似ている人がいたが、100%の確信が持てず、話しかけなかった。

8月29日(火)
朝6時頃に、町内アナウンスの気味の悪いサイレンで起こされた。最初津波が来たかと思ったが、北朝鮮がミサイルを発射したと言っている。わけがわからなかったので、テレビをつけて状況を把握した。まさかほんとに攻撃とかはして来ないだろうとは思っていたが、あの不気味なサイレンが耳について、少し不安になった。飛行機が無事に飛ぶかどうかが一番気がかりだったが、空港に電話をかけてみたところ、どうやら飛行機の発着には影響がなさそうだった。
8時に家を出て母の車で空港に向かった。空港は何事もなかったかのように、ひっそりとしていた。カウンターで荷物を預け、ロイズのチョコレート工場を少し見学してから、ゲートの中に入った。母との別れが少しだけ悲しかった。
帰りの飛行機は空席がけっこうあったので、横並びの席に横になってずっと本を読んでいた。ワインを3、4杯飲み、邦画「淵に立つ」を早送りで見た。
バンコクを経由して、飛行機は夜9時頃に無事にシンガポールに着いた。
税関で、後輩にもらった巻きタバコ(30g)を申告したら、1000円近く払わされた。タバコ自体は300円くらいのものなのに。
早く滅びちまえこんな国


以上



















北海道 2017 〜前半〜

8月9日から、29日まで3週間、奥さんと二人で故郷北海道へ帰省してきた。
奥さんは大病を患ってから久しぶりの北海道で、実に3年ぶりくらいになる。こうやってまた夫婦一緒に帰れることに感謝する。命あっての物種だね〜。
今回は半分休んで半分活動という、良いバランスがとれていたように思う。あと、せっかく日本に来たんだからと、色々買い込む、ような事もあまりしなかった。友達にも、会えそうな人には会ったし、会えない人には会わなかった。執着をはしないぞと、いつも心にとめていた。

8月9日(水)
タイ・エアウェイズの、バンコクを経由するナイト・フライトで新千歳空港に向かう。4人がけの席に我々二人だけ。二人供寝ようとして、一人2席ずつ占領し横になってみるも、微妙に長さが足りず、二人供寝不足ではまずいと思い、奥さんに3席ゆずって、自分はシートを倒して寝ようとするが全然眠れず、寝不足のまま朝8時に新千歳空港に着く。

8月10日(木)
空港まで車で迎えに来てくれた母と、札幌の妹の家へ行く。荷物を置いてすぐに昼寝する。6時頃、地下鉄で街まで行き、ノルベサの地下の居酒屋で、ヨサコイチーム・OBの飲み会に奥さんと参加する。みんなが居酒屋でタバコをガンガン吸い出すのを見て驚く。日本ではこんな密閉された室内でも、タバコを吸うことができるなんて、けっこう野蛮な国だね、と感じてしまった。2次会にも参加し、ビールや、カクテルをたらふく飲んだ。奥さんは2次会の途中から寝てしまった。言葉もよくわかんないのに、頑張って私につき合ってくれて、本当にありがとう。終電もないので、同じ方向のトモちゃんに買ったばかりの新車で、妹の家まで送ってもらった。

8月11日(金)
朝11時から、北24条駅近くの、SOU理美容所で髪を切ってもらった。長めでおまかせしたのだが、見事にこうなりたい!という風に仕上げてもらった。ヘアスタイリストってすっげーなと感動した。それから札幌駅の地下で、「天丼てんや」の野菜丼を食べる。大好物。それからヘアスタイルを民衆に見せびらかすために、意味もなく街をブラつき、Book-offで古本を買う。本日は妹夫婦が、旦那の実家宅に遊びに行っていて、夕食は出ないので、イトーヨカドーで焼きそばの材料を買って妹宅へ帰り、二人で勝手に夕食を作らせてもらった。

8月12日(土)
母は前日に帰ったので、妹夫婦の車に乗り、実家むかわ町へ帰る。父の5周忌で、家に神主がやってきて、なにやらちょろっとやって、金をもらって帰っていった。なんか設備業者かなんかみたいだった。それから墓参りに言ったが雨が降り出したので早々に切り上げ、昼飯は家族みんなで外食し、帰ってきて甥とUNOをやったり、神経衰弱をやったりした。子供の記憶力はすごいと思った。

8月13日(日)
母の車を借りて奥さんと二人で、厚真町の山奥にあるShijima-Cafeへランチを食べに行った。自宅の畑で穫れた無農薬野菜の、ベジタリアン食、とても美味しかった。ランチのあとに、Cafeの前にあるその畑を案内してもらった。蝶蝶がたくさん飛んでいて、足下にもコオロギや色んな虫がたくさんいて、まるで楽園のような畑だった。それに薪割り体験もさせてもらった。予想以上に難しかったが、けっこうクセになりそうな運動だ。
帰りに厚真町の古民家を改造したパン屋、去年わたしの前歯を折ったすっごい固いパン、あれをまた買って帰った。奥さんも一口かじって、かったーーーい!と言っていた。

8月14日(月)
また母の車で奥さんを乗せて、平取「二風谷」のアイヌ文化博物館へ行った。ちょうどアイヌの歴史の本を読んでいるところだったので面白かった。アイヌの伝統家屋の中に囲炉裏があり、これはマレーシアに帰ったら作ってみようと思った。帰りに二風谷ダムにも寄ったが、これは意外としょぼかった。

8月15日(火)
午前中に一人で車に乗って、町の浜辺へ行ってみた。なかなか汚く、寂しい浜辺で、人っ子一人いない。少し散歩をしながら、波打ち際をよく見てみると、小さな羽蟻のような虫がたくさんいて気持悪かった。なぜこれだけ大量の虫が波に運ばれて、ここで瀕死の状態なのか、まったくわけがわからない。
昼から母と奥さんと3人で苫小牧まで行く。私は柔道部の先輩がやっているイタリアンレストランへ行き、母と奥さんは二人でスープカレーを食いに行った。先輩の店では、イタリアンなのにもかかわらず、鯖定食みたいなものを出してもらい、ビールやツマミなどもたくさんごちそうになった。店はとてもアットホームな雰囲気で、お客さんは常連さんばかり。今変な後輩が来てるから見に来いと、営業の電話もかけたりしていた。
3時頃母達と合流し、苫小牧のイオンに行く。久しぶりにビレッジヴァンガードへ行ったが、以前ほどパンチのある物は置いてなかった。

8月16日(水)
朝から汽車(電車)で一人で、30分ほどかけて苫小牧駅まで行く。高校の時はずいぶん長く感じたもんだが、今は本当にあっという間という感じ。駅で高校の友人と待ち合わせて、二人で樽前山に登る。意外と人が多く、駐車場も満杯だった。登り始めるのがたしか7合目からだったので、登り始めて5分ほどですでにかなり良い景色だった。途中から天候が一気に悪くなったが、友人と色んな話しをしながらゆっくり登っていくのは、とても楽しかった。頂上では違う高校の友達にも遭遇。
友人が買ってきてくれたカップラーメンを頂上で食べていたら、また入れ歯が折れた。旅行中に歯が折れるのは、もはや定番となっている。樽前山は活火山なので、硫黄の臭いがたちこめ、噴火口は鬼が島のような形をしていた。
山を下りて、スープカレーを食べ、実家まで車で送ってもらった。

8月17日(木)
午後に母と奥さんと三人で、門別競馬場へ行く。幼なじみがピザの移動販売をやっており、そこで出店していた。パドックを見ながら、友人の作った、オーガニック・ピザを3人で食べた。ピザはとても美味しく、けっこう人気があるみたいで、なんか安心した。

8月18日(金)
ピザ職人の友人と、地元の後輩と3人で、農家の友人の家をアポなしで訪ねて回った。畑中を探して回るのが楽しかった。イモを収穫する男と、トマトを収穫する女。みんな美味しい野菜を作るのに頑張っていた。
夕方頃からピザ職人の家の納屋で、他の地元の友達もたくさん集まり、みんなでBBQをした。人が大勢集まると、集団心理かなにかわからないが、昔のやりつくしたパターンの、いつもの会話のスタイルになってしまう。せっかく其れ其れ成長したのだから、違うパターンの会話もしたかったが、うまくできなかった。殻を破るのはどうにも難しいなと、改めて感じた。それでも、みんなが元気そうで、割と幸せそうな事を感じられて良かった。

8月19日(土)
午後から地元の図書館へ行き、はだしのゲンを読む。久しぶりに読んだが、こんなに突っ込んだ事を描いていたのかと感嘆した。賛否両論あるだろうが、いつまでも無くならず、外国の人にも是非読んでほしいと思った。ところで鮫島伝次郎というのは、鮫島又次郎のことを言っているのだろうか。
図書館のあとで温泉に入り、温泉から出て家に帰ろうと思ったら、施設の外で盆踊りをやっており、友人もピザ屋を出店していた。懐かしい顔をいくつか見かけたが、急いでいたのでピザだけ買って持ち帰った。




























2017/08/01

ルアパバーン・レポート2 〜ノーンキャウ〜

昨日までナムウー川の上流にあるNong Khiaw(ノーンキャウ)という村に行っていたが、そこも良かった。どでかい山がたくさんあって、孫悟空はここで育ったんじゃないかという感じの村だ。

ナムウー川にかかる橋を境に、二つのエリアに分けられるのだが、私はうるさいのが嫌だったので観光客が少なめの方の Nam Ou River Lodge という所に泊まった。部屋のベランダの目の前には、ナムウー川と巨大な山がそびえ立っている。ここが比較的新しく清潔で一泊80,000Kp。昼間はとても静かで川の音すら聞こえてきそうだったが、部屋の壁が薄いのか、部屋の前で宿の兄ちゃんがギターを弾いたり、隣の部屋のおばはん達が夜に川の反対のBARの方にでも飲みに行って、毎晩11時くらいに帰ってきてペチャクチャしゃべるのが癪に障った。

私は3日間、半日以上部屋にずっといたが、宿の西洋人達は、ほぼ全員、ほぼ毎日、なにかしらのアウトドア・ツアーに参加して、夕方頃に帰ってくる。そしてする事がなくなるとすぐに次の町へと旅立つ。せわしなくてウザい。イナゴか。

ノーンキャウの情報がネットにあまりなかったので、微力だが少し記す。

~洞窟について~

町の中心部から東の方へ3kmくらい、歩いて3、40分かかったような気がするが、そこに洞窟がある。看板みたいのがあるので、バイクでかっ飛ばしでもしていなければ、それは見落とさないとは思う。
しかし問題はそこからで、まず子供が二人ほどたむろしていて、私を見るなり奥の方に一人走って行き、中学生くらいの兄ちゃんを連れてきた。彼が私に20,000Kp要求するので、これは入場料かと確認し、高いと思うがまぁいっかと思い払った。チケットの類いはくれない。そして彼が去って行ったほうに一緒に行くと、変なオヤジが現れた。酒臭い、間違いなくアル中だ。彼が変な英語で書かれた案内を見せてきたので、ああ入場料ならさっきもう払ったよ、とあしらった。すると今度は大学生くらいの小さいあんちゃんが、こっちだついてこい、という感じで私の前を進み出す。なんだこれガイドかなめんどくせーなと思いながらもついていく。結局彼に2つの洞窟を案内してもらった。とくに説明みたいのはなく、暗い所は手を引いてくれ、懐中電灯で照らしてくれたくらい。洞窟二つは互いに離れており、看板もないので、一人だと二つ目の洞窟に辿り着くには時間がかかるかも。洞窟自体は実にしょぼい。そして二つ目の洞窟を見終わったときに、案の定ガイド料をくれと言われた。もう払ったというと、さっきとは打って変わってキツい目で睨まれる。ガイド料はいくらかと聞くと10,000Kp、じゃあ入場料はと聞くと10,000Kp、じゃあやっぱりさっき払ったわと説明し、事なきを得た。なんの事ない、最初の中学生くらいの兄ちゃんが、ガイド料を払わないかもと気をきかせて、最初に徴収したのではないだろうか。しかし、けっこう凄まれたので、ガイド料も余分に払っちゃう人もいるかもしれない。
ガイドは正直要らないし、その方がゆっくりできると思うが、ガイドを断れるのかどうかはわからない。彼ら一家?があの洞窟をしきっているようだし。帰りにアル中おやじがまた歩み寄ってきて、なにかわけのわからないお願いをしてきた。しかし英語がまったくわからないようで、カム・バック?トゥモロウ、カム・バック?と言っていたが、私に何を伝えたかったのか、未だにわからない。この洞窟にまた明日も来いと言うのだろうか。酒で脳みそが溶けてしまったのだろうか。来る訳ねえだろこんなクソ洞窟。まぁ優しい私はわかったよわかったよと握手をしてジェントルにその場を去った。

~View Point について~

町の中心部からこれまた東のほうに、今度は1kmくらい行ったところだろうか。ある民家の脇道から、山に登ることができる。その民家の脇を通るとおばさんが出て来て入場料20,000Kpと言われ、洞窟の例もあったので、チケットちょうだいと言うと、そんなもんありゃしないというので、仕方なく信用する事にして入場料を支払った。そこからは山をひたすら登ること1時間。頂上までちょうど1時間かかった。そんな急いでは登っていないが、蚊が多いので途中で休憩する事はできなかった。足もとはぬかるんだ所が多く、サンダルだとちょっと大変だが、逆に靴を履いていっても汚れるだけなので、やはりサンダルがいいと思う。
頂上からの景色は素晴らしい。本当に素晴らしかった。
私は11時頃に宿を出て登ったが、山には人っ子一人いなかった。みんなは夕方に登って、夕焼けを頂上から見るらしいが、それだと帰りはけっこう暗い中を下って来なければいけないので、私はお断りだ。しかも懐中電灯がなかったら本当に危険だと思う。なので昼間が割とオススメ。というか私が夕焼けに全く興味がないので。

服装は長袖長ズボンがいいと思う。蚊が多いので。