2015/12/03

ジョグジャ

先週インドネシアのジョグジャカルタに、奥さんと二人で旅行に行ってきました。インドネシアの首都ジャカルタが東京なら、ジョグジャカルタは京都みたいな所だと言われています。

日程は
1日目、昼過ぎにジョグジャカルタに着き、街をブラブラする。
2日目、博物館、美術館、市場などを見て回る。
3日目、朝から公共バスを乗り継ぎ、ボロブドゥール(ユネスコ世界遺産)のある村に移動する。
4日目、朝8時頃からボロブドゥール見学。昼からまたバスでジョグジャカルタ市内に移動。
5日目、朝からまたバスで、プランバナン寺院群(ユネスコ世界遺産)のある村に移動。私は自転車を借り、村の周りをグルグル。夜にラーマヤナ舞踏を鑑賞。
6日目、朝からプランバナン見学。昼からまたバスでジョグジャカルタ市内に移動。
7日目、鳥市場、王宮、博物館などを見て回る。
8日目、朝4時にタクシーで空港へ行き帰国。

こんな感じでした。ジョグジャカルタの街は車とスクーターで溢れていて、排気ガスの臭いがすごく、街全体が少し白くかすんでいました。さらに街から数十キロ離れた田んぼだらけの田舎のほうでも、町中で同じ臭いがしたので、たぶん車自体が古いか安いかで、悪いガスを大量に放出しているのかもしれません。

人はとても親切で優しかったです。街にはいたる所にグラフィティ(落書き)があり、音楽のストリートパフォーマンスもしていました。食堂でメシを食べていると、よく流しの弾き語りの人がきて、みんな小銭をあげていました。わたしがバスに乗っていたときも、おじさんが一人乗り込んできて、なんと日本語の歌を歌い始めました。別に私がいたからというわけではなく。知らない歌でしたが、サビの所は「アイハ イツモ ララバイ」
と歌っていました。あとで調べてみたら、五輪真弓の古い歌でインドネシアで人気があるようです。汚い格好をしたオジさんで、ギターもボッロボロで、歌も下手くそなんですが、すごく癒されました。こういう人をアーティストと呼ぶのは邪道なんでしょうか。日本語の歌でしょと話しかけたら、これはわたしの一番好きな歌なんですと言ってはりました。




街中に「ベチャ」という自転車の人力車がいて、メインの大通りだったら、10m歩けば2、3人から乗らないかと声をかけられます。けっこう積極的で、50mくらいずっと後ろについてきて勧誘を続けたオヤジもいました。かなりうざかったです。でも料金はかなり安く、奥さんと二人で1、2km乗っても100円しないくらい。でも私たちは観光客なので、ときおり倍くらいの値段を言われますが、それでも笑顔で払いました。なんせ相手はけっこう年のいった、40〜70歳くらいのおじいちゃんなんです。そんな方々が坂道では自転車降りて、一生懸命後ろからベチャを押してくれるのです。

肝心の食べ物ですが、とても良かったです。我々夫婦は菜食なんですが、「テンペ」という大豆を醗酵させた食べ物や、温野菜にピーナッツソースをかけた「ガドガド」という料理ばかり食べていました。あとは外を歩いていると、いたる所にマンゴー、パパイヤ、ジャックフルーツ、ランブータンの木があって、美味しそうな果実がたくさんなっていました。本当に美味しいのかはわかりませんが。

ボロブドゥールとプランバナン寺院群ですが、言うまでもなくすごかったです。なんてったってデケェ。デカいってやっぱすごい事なんだなと思いました。しかもただ石を積んだだけで作ったっていうんだから、昔の人はすごいなぁと感銘を受けました。しかしこれのために何人の労働者が死んだのかと思うと、仏教もへったくれもないなと思いました。あとけっっこう入場料が高いので少しイラッときます。

そしてもう一つとても印象に残っているのが、鳥市場です。鳴き声がきれいな、カナリヤとかウグイスとか、他にもニワトリ、鳩、カラス、フクロウ、キツツキまで売られている市場に行きました。しかもそこは鳥だけではなく、大きなヤモリ、イグアナ、コウモリ、アナコンダ、そしてもちろん猫や犬も売られていて、とても小さな檻に入れられていました。そして一匹の不細工だけど毛なみの良い猫が、私が近づくと急に鳴き出して、檻に何度も頭をこすりつけるんですが、それを見てものすごく胸が苦しくなりました。もちろん犬もそうだし、フクロウもほんと可愛くて、だからなおさら悲しくて。そのときに、こんな残酷な事をしてるのだから、人間はやはり罪深く、我々の世界から苦しみ悲しみが消える事は絶対にないのだなあと思いました。いつか人間以外の動物が協力し合って、人間を皆殺しにし人類を滅亡させてくれる日がくればいいなあ。さっさとくればいいなあ。
でもフクロウが本当に可愛くて、これ家で飼えたらどんなに幸せだろうと一瞬思いましたが、そうやって動物を買うという行為が、きっとこういう残酷な商売を続けさせる原因なのだろうと思って深く反省しました。

そんなわけで、少し長いかなと思っていた一週間も、終わってみればけっこうあっと言う間でした。とくにジョグジャカルタ発の色んなツアーがあったので、友だち2、3人で数週間くらい休み取って行ったら、さいっっこうだろうなと思います。




















最後に貧乏旅行の旅人へのジョグジャカルタ情報を少し。ガイドブックにもネットにも意外と情報が少なかったので。

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【 ジョグジャの安宿街 】
ジョグジャカルタには、安いホテルが集まっている所が2カ所あって、一つは駅前の「ソスロウィジャヤン通り」もう一つが「プラウィロタマン通り」ですが、私が行ったときは「ソスロウィジャヤン通り」の方は完全にすたれていて、旅行者が全然いませんでした。「プラウィロタマン通り」は宿のバリエーションもピンからキリまで色々あり、オシャレなレストランやカフェもたくさんあって、旅行者と地元の若者で大変にぎわっていました。さらに一本裏の通りや、一つ西に行った区画は静かで、安くて居心地良さそうな穴場のホテルがたくさんありました。なので、特にマリオボロ通りや駅に用事がない人は、ひとまず「プラウィロタマン通り」の方に宿をとってから、「ソスロウィジャヤン通り」をあとで見に行くといいと思います。

【 ボロブドゥール と プランバナン寺院群 】
日帰りで行くのもいいですが、日中に行くと日差しがとても強く、人も多くて大変なので(しかも私達が行ったときはまだ雨期が続いていて、午後は毎日強い雨が降っていました)時間があるなら現地のホテルで一泊し、朝一で行くとまだ暑くもなく人も少ないので、落ち着いて観光できると思います。どちらもたしか6時から開くはずなので。私達が行ったときは、朝5時半には外はもう明るくなっていました。

でも、ボロブドゥールとプランバナンも、観光地の割には旅行者向けのレストランやカフェなるものがほっとんどありません。ですから、地元のワルン(食堂)などでは食べたくないという人は、レストラン併設のホテルに泊まった方が便利かもしれません。

ちなみに私達は、ボロブドゥールではagodaで見つけた「Cempaka Borobudur Guest House」に泊まりました。部屋はそこそこキレイでしたが、狭くて少しジメジメしていました。でも隣に有名なロータスゲストハウス1という宿があって、いつもそこの併設されたレストランでご飯を食べましたが、とても美味しかったです。

プランバナンでは、「Candi View Hotel」に泊まりました。少し古いホテルですが、部屋は広くてホットシャワーもありました。料金はさほど安くありませんでしたが、レンタル自転車はタダだし、ラーマヤナ舞踏鑑賞の予約もしてくれて、私と奥さんをスクーターで劇場まで送ってくれました。プランバナン寺院群を見に行くときも、帰りにバス停まで行くときも、またスクーターで送りましょうかと声をかけてくれたし。あと朝ご飯もとても美味しかったです。そんな感じで色々お世話になったので、ここで少し宣伝させていただきました。よかったら行ってみてください。

【 ジョグジャカルタ発のツアー 】

プラウィロタマン通りにある旅行会社でもらったパンフレットの画像です。だいたいこんな感じのツアーがあるという参考にしてください。ちなみにこの旅行会社は「Hotel Kirana」の向かいにあった旅行会社です。





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