2017/11/22

ひさしブリバリ2

今日はレンボンガン島から帰ってきたの。とっても疲れちゃった。
レンボンガン島は、ガイドブックにあまり情報が載っていなかったので、とりあえず行ってみたんだけど、なんか想像してたのと良くも悪くも色々違っていて、すっごく疲れちゃった。

予約していたホームステイはすごくキレイで、テレビもある、湯沸かしもある、ファンもある、宿のオーナーも親切で悪くはなかったんだけど、なんせ今の時期のせいか部屋の中の湿気というか熱気がすごい。

そこに夜は急に停電になってしまって、真っ暗な中ファンが止まって電気も消えてしまって大変。オーナーの家に行ったらそこは電気がついていたんだけど、どうやらオーナーがいなくて英語の話せないおばあちゃん一人だけ。なんとか状況を説明したら、なにか言いながら拝むようなポーズを何度もするので、停電になったのが神様の仕業だから神様に祈ろう!と言ってるのかな~と最初思ったんだけど、どうやらよく聞くとオーナー夫妻は今お寺かどっかに参拝に行っていて、まだ帰ってこないんだと言ってるのがわかったの。
それでようやくオーナー夫妻が帰ってきて、なんとか直してくれたんだけど。

もう一つはシャワーがしょっぱいの。おそらく海水を混ぜた水なんじゃないかと思うんだけど、シャワーも洗面台の蛇口も全部しょっぱい。だからその水で髪を洗ったら、石鹸をつけたのにもかかわらず髪が接着剤をつけたみたいにバリバリになってしまって、体もなんかベトベトするし、それでもう早くバリ島に帰りたいと思ってしまったの。

あと驚いたのは、昼間は中国人を8人くらい乗せたミニバスが、すごくたくさん走っていて、
どうやらバリ島から日帰りツアーで来た中国人みたいなの。ビーチでは子供みたいにはしゃいで写真を撮りまくって、キレイな服も靴も砂や波でよごしちゃって、ちょっとかわいかったわ。

私が海を眺めてたら、オバさんが一人私のすぐ隣に来て、スカーフを手にもってヒラヒラさせながらポーズをとり始めたけどかまわずにいたら、ちょっとすいませんけどどけてくださいって柔らかく言われて、ちゃんとハッキリ物を言うのねと感心したの。

そして島では9割くらいの旅行者がスクーターを借りて移動してるんだけど、私はよくわからずに借りそびれちゃったから、移動するのが大変だった。おまけにボロボロのサンダルはいてたから、急いで歩くと鼻緒が取れちゃうからゆっくりしか歩けないし。
そんなこんなで今朝逃げるようにボートに乗ってバリ島に帰ってきた。

サヌールってところからクタっていう空港の近くに帰るのに、ちょっと試しに一番安い手段でトランス・サルバギタっていうバスに乗ろうとしたんだけど、20分間隔で来るってガイドブックには書いてたんだけど、結局一時間近く待ってもうほんとにぐったり。それで行き先もよくわからず当初の予定より遠くの所で降りてしまって、ほんとに情報がないとやっぱりスムーズには行かないわね。というより初めての事だから、何事もまずは失敗から始まるのかもしれない。

他に面白かったことと言えば、全然面白くないんだけど、海で死にかけたの。
レンボンガン島に行く前に、レギャンってビーチ沿いの所に泊まって、そのときに一人で昼間に海水浴に行ったの。それでビーチに荷物を置いて、水中メガネだけかけて大波に立ち向かって行ったの。水泳禁止ってサインがあったけど、別に泳ぐわけではないし、他にも数人普通に波に立ち向かって遊んでいたから、わたしもそれをやったわけね。
でももちろん海の怖さはわかってるつもりだったから、けして深い所には行かずに、足がつくところで大波にもみくちゃにされて遊んでたの。でもちょっと気を抜いて波に身を任せて浮かんでいたの、2、3分だと思うんだけど。
そして気づいたら浜辺からはけっこう遠ざかっているし、足もつかないのよ。かなり焦ってしまって浜辺に向かって必死でクロールしたわ。それでもなかなか距離は縮まったようには見えないし、周りには誰もいないしで、どんどん焦ってしまって。こんな時こそ冷静にならなきゃいけないと思ってはいるんだけど、でもそんな悠長なことしてたらどんどん沖に流されてしまう、そんなムードでやっぱり必死にクロールをしたわ。それで焦ってるもんだから海水はガボガボ飲んでしまうし、そろそろ浅瀬かなと思って足を着こうとしたらまだ着かない。その恐怖は本当にたとえようがないくらい怖かった。そしてなんとかかんとか、ようやく足がつく所まできて、体は寒さか恐怖からかガタガタ震えてるし、そんなときに後ろから一発大きい波がきて水中メガネは流されてしまって。でももうそれどころじゃないから、すぐに荷物をとって震えながら帰ったの。

でも帰り際に人が集まってるからなにかと思って近寄ってみたら、大きいウミガメが一匹横たわっていて、現地のちょい悪ガングロ親父達が色々触って確認してるんだけど、完全に死んでるみたいだった。それで親父たちが砂場に穴を掘ってウミガメを埋めてあげてた。もしかしたら私の代わりに死んでくれたのかしら、なんて事はさすがに思わなかったけど。

とにかくとっても怖かった。原因なんだけどおそらく、私が遊んでたところは浅瀬だったけど、波で少し横の方に流されて、そこは最初のところよりも深かったんじゃないかと思うの。だからなかなか足がつかなかったんじゃないかなと思うんだけど。でもほんとに沖に流される恐怖といったらほんとうにハンパじゃないわね。もう二度と波の高いところでは遊ばない。サーフィンもいつかやりたいと思ってたけど、これじゃあできそうにないわ。
本当に全然面白い話しじゃない。ちなみにこの話しをするとみんな心配すると思って、まだ誰にも言ってない。また一つ秘密が増えてしまったわ。

ところで今回なぜバリに来たかというと、それは私の奥さんの元上司がここで結婚式を挙げたの。それで私もちゃっかりそのパーティーの2次会に参加してきたの。2次会は言い方は悪いけど、ただDJが音楽をかけて、みんなダラダラと飲んだり踊ったりするっていう感じで、メリハリのある日本の結婚式に比べると、ちょっとまとまりがなくどうしようもない感じで、私の奥さんにとってはほぼ拷問みたいな感じで、すごく疲れていた。私は途中からシャンパン片手に、タバコ吸いながらずっとゆるーく踊っていたんだけど、ちょうど調子が上がりかけて来たところで帰らなきゃいけなくなって、なんか不発って感じだった。

それでそこの会場の近くのヴィラに二人で泊まったんだけど、そこがなかなか素敵な所で、今までで二人で泊まった中で一番格式が高いように私は思った。でも値段にすると一部屋4000円程度で、実は全然高くないんだけど、普段2000円くらいの所に泊まっているもので。それでそこのプールでたくさん泳いだんだけど、一度だけ見てしまったの。ホテルのスタッフが白い粉みたいなのをプールにまいてて、そこまでは予想もしてたんだけど、スタッフが自分のシャツで鼻と口を覆いながらまいてるのよ。そんなに体に悪いものなんだーって思って、それからプールには入ってない。

明日の昼の便でシンガポールに帰るんだけど、もうバリ島は私にはなにもする事がないような気がする。またあのレンボンガン島は行ってみてもいいかもしれないけど、でもバリはいたる所で工事をして新しい建物が建っていて、ゴミがたくさんあって、なんか申し訳ないような気がする。ゴミは処理できてないし、スクーターや車は増えて渋滞は年々ひどくなるばかり。

でも人は全然すれてない。どんなに大きい観光地でも、みんな笑顔ですごく優しいの。どうしてかしらすごく不思議。ローシーズンで人が少ないから、心に余裕があるのかな。それとも私にだけ?謙虚で笑顔の素敵なとっつきやすい私にだけ?

やっぱりまた来てみたいような気もするけど、もっと他のインドネシアの町にも行ってみたい。じゃあやっぱりインドネシア語をもっと勉強しなきゃ。













2017/11/17

ひさしブリバリ

久しぶりにバリに来ている。

さっそく旅のお役立ち情報を一つ。
バリ空港には市内に向かうバスはないので、空港に降り立った旅行者は、たいていタクシーに乗ってそれぞれのホテルや市内に向かうが、バリ空港内ではある一つのタクシー会社が占拠していて、他の一般のタクシーは入れない。そしてその空港タクシーが実に割高である。
じゃあどうすればいいのかとネットで調べた結果、要は空港を一度出てから、一般のタクシーなりオジェ(モーターバイクタクシー)を捕まえればいい。そしてこれをやってみたら、実に簡単にできた。難易度は高いと書いてあったが、実に簡単にできたので、お金を少しでも節約したい人は迷わずこれをやるべきだと思う。
やり方はここに書いてるが、実にシンプル。


私の体験談を書こう。
フライトが1時間ほど遅れ、夜10時近くに空港に到着する。さっさと手続きをすませ到着ホールに出て、空港を出る道のスタート地点となる門を探すが、その写真を何度も見ていたおかげですぐに見つかる。そこをひたすらまっすぐ、駐車場も突き抜き、すぐにフェンスにぶつかり左折。空港内に向かう西洋人旅行者とも数人すれ違う。彼らは相当なバリ通に違いない。そして5分とかからずフェンスの外に出られる。しかしここまでに相当声をかけられたが全部無視。

フェンスの外に出てさっそく声をかけられるが、もうちょっと離れた方がよさそうだと、道もわからずただ暗がりを100mほどすすんで、そろそろよさそうかなと思い、顔を上げあたりを見渡すと、道路の向かいからオジェッドライバーが即行で声をかけてきた。よしこれにしようと思って行き先を告げると、ドライバーに「じゃあいくら?」と聞かれた。値段を自分で決めるという事は考えていなかったので、面食らってしまったが平静を装い、25,000Rp.から始めてみて、なんとか30,000Rp.で、ホテルのあるクタスクエアまで行ってくれるということに。
(ということはやはり25か、20でも行けたのかもしれない)

そしてバイクの後ろに股がって出発したが、バイクが何度も何度も曲がり道に入るので、最初は、もしかしたら遠回りしてる?などと思ったが、しばらくしてクタエリアには一方通行がとてもたくさんあるんだと気づきホッとする。
やっとホテルに着いて100,000Rp.渡すと、釣りがないと言い始め、しばらく言い合ったが、結局財布の奥から細かい金を見つけ30,000Rp.ちょうど渡す。
お釣りがないといい多めにもらう魂胆もあるのだろうが、それ以外にも単純に、みんなできるだけ細かい紙幣でもらいたいらしい。

以上が私の体験談である。

そしてうちの奥さんは2日遅れてバリに着いたのだが、彼女は空港から歩いて10分くらいのところのホテルを予約していたし、昼間のフライトだったので、難なく空港を歩いて出て、一人でホテルまで徒歩で辿りついた。
私もそのホテルに行ったが、そのあたりはローカルの安い食堂が多く、クタ中心部までも歩いて行けないことはないので、非常に便利なエリアだと思う。

クタは嫌いだと思っていたが、今回クタでは比較的楽しく過ごせた。
2日目の晩、掘建て小屋みたいな所で、晩ご飯を食べたあとに、となりでゴザを敷いて宴会している人達がいて、トゥアック(インドネシアの酒)を飲んでいたので、加わって少し飲ませてもらいタバコももらった。その変わり20,000Rp.ほど置いてきたが。

彼らはてっきりバリ人だと思ってたが、聞くところによるとジャワ島など、他の地方から出てきて出稼ぎをしているらしい。仕事はなにかを洗う仕事で(それがなにかはわからなかった)朝8時から夕方5時まで働いて、一日わずか70,000Rp.
家は借りているらしく、一年で2,000,000Rp.だと言っていた。日本円にすると1万6千円くらいだ。なかなか安いが、おそらく小さくて汚いところなんだろう。
私の給料を聞かれたので正直に言うと、羨ましいなと言われたが、家賃を言ったら本当に高いなと言われた。


恐らくバリ島、それも観光地には相当数の出稼ぎ労働者が、わずかな給料で働いているんじゃないかと思う。ウブドでも朝7時頃に町を散歩したが、スクーターに乗った人達が次々と、各ホテルの従業員用の駐車場に入って行くのを見た。みんな頑張って働いている。

明日から旅行の後半だ。私も頑張るよ