2017/06/24

ひったくられる

先日、携帯を盗まれるというマレーシアの洗礼を浴びた。盗難被害とかオレはには無縁だと思っていたが、どうやら誰にでも起こるらしい。

夕方頃家から2、3kmほど離れたショッピングセンターに自転車で行き、そこで浄水機の写真を撮った。奥さんに見せてあげようと思って。そして携帯を後ろポケットに入れたまま家に帰る途中でそれは起こった。けっこうなスピードで自転車をこいでいたら、なにやらスクーターかなにかがすっごく近づいている気配がある。前を向いてこぎ続けながら、なんだ?オレの知り合いか?えっ?もしかして蹴り倒される?そんな事をその一瞬で考えたが次の瞬間、ポケットから何かをシュッと抜かれた。右側をフッと見ると、スクーターにインド人が二人乗っていて、後ろの奴がオレの携帯を持っている。そしてその携帯をオレにパッと見せたかのようなしぐさをしたかと思うと、スクーターはスピードをあげて遠ざかっていく。私はなにも言うことができず、待ってくれーというポーズを手でとり、そのあと我に返り自転車を全速力でこぐが、スクーターはどんどん遠ざかっていく。そして全力で自転車をこぎながら、もし追いついたところでどうする?服掴んで転倒させる?そのあとは?相手がナイフ持ってたらどうする?無傷で奪い返せるか? そんな事を考えて全力でこぐのをやめた。意気消沈というよりは、マズい事になったのかもと、心臓が高鳴って軽い興奮状態だったような気がする。

携帯はロックしてなかったので、家に戻ってからは、色々ログアウトしたり、友達にお知らせしたりとけっこう忙しかった。
やはりあの高そうな自転車に乗っていたのが目立ってしまい、途中から目をつけられてやられたのではないかと思う。しかしまさか自転車乗ってるときにひったくられるとは思ってもいなかった。今はボロい自転車が欲しい。カッコいい自転車や、カッコいい服なんてここでは命取りにしかならない。

まぁ色々疲れたが良い勉強になったし、それにこのひったくりの話をみんなにしたところ、ある生徒(日本語を教えている)の父親が、「それは大変だったね、もしよかったら私の携帯をあげようか、スペアが8台もあるんだ」と言って、i-phoneをくれた。しかもけっこう新しいやつで、前の携帯よりバッテリーは長持ちするし、カメラも高性能だ。まさに災い転じて福となす。盗られて結果良かったかも、なんて事は言うもんじゃない。






2017/06/06

2017年6月6日ダミアン

マレーシアに家を借りてから、数週間経つ。今のところ毎週金曜にシンガポールに帰って、日曜日まで仕事して柔道もして、月曜日の朝に帰るというパターンだ。金曜日は、マレーシアへ入国する方は大渋滞だが、シンガポールへ入国するルートはあまり混んでいない。月曜日は家を朝6時前に出て、国境に7時30頃に着く事ができれば、ガラ空きである。9時くらいになると、週末は混んでいるから月曜の朝にマレーシアに入ろうという考えの人が割とたくさん押し寄せるので逆に混む。というのがここ数週間の経験から感じた印象。これに休日の事なども考慮して色々考えて国境に挑まないと、大渋滞に巻き込まれてとんでもないストレスを感じる事になる。

毎回シンガポールからマレーシアに帰ってくる度に、大量の荷物をバックパックに詰め込んで持ってくる。推定15、6キロはあるだろう。さらにもう一つ大きめのバッグにも詰め込み、合計で20キロほどの荷物を毎回運んでいる。おかげでだいぶ物が揃ってきた。調味料、ミキサー、蒸し器、スピーカー、ギターも、ハンモックも2つ持ってきた。だいたい必要なものは揃ったので、次回からお酒や本や服などを少しずつ持ってこようと思っているが、性格上また20キロくらい詰めて持ってきそう。

もうすでに外食はあまりせず、朝に市場で材料を買って自宅で料理を初めている。外食も、野菜も、ニヤニヤしちゃうくらい安い。そして間違いなくシンガポールより新鮮なはずだ。前にシンガポールの中医さんと食べ物の話をしてて、市場で野菜を買ってるので比較的新鮮な物を食ってますと言ったら、それでもすでに3、4日は経ってはずよと言われ、軽くショックを受けたことがある。

マレーシアでは正直やる事が今のところあまりない。奥さんはパソコンでよく仕事をしているが、私はとくに仕事もないので、掃除したり、なんか変なものを作ったりしている。要らなくなったカーテンが物置部屋にたくさん置いてあるので、それを縫い合わせて巨大な日除けを作ったり、レースのカーテンでハンモック用の蚊帳を作ったり、あとは今ハーブサウナ用のテントを作成中だ。そんな事だけで毎日を消化できるわけもないので、しょっちゅう自転車で近くのホームセンターやジャスコに行っているが、残念な事にここで自転車はちょっと危ない。ちょうど家の前の道路が、道幅が狭く交通量が多い。あの道路のせいでだいぶ外出がおっくうになった。そしてそのような道路がけっこう他にもある。そういう所を通るときは、こちらもどうしても過激な運転をしてしまうので、そうすると目立つ。ビアンキの高級チャリだけでも目立つのに、そこに地元人らしからぬ輩が乗っていて、しかも頻繁に見かけるとなると、変な噂がたって住みづらくなるならまだしも、警察でも来られたらヤバいし。周りからはスクーターを買えと薦められているので、もし買わずとも早いところ国際免許に書き換えたほうがいいだろう。


そしてここは暑い。シンガポールでは13階に住んでいたからか、扇風機さえ回していれば、そんなに暑さで死にそうになることはまずなかったが、ここは地上階だからなのか、家の造りなのか、気候なのかわからないが、とにかく暑い。エアコンは環境的にもコスト的にも問題外なので、やはり扇風機、あとは日陰をうまく作って工夫していくしかない。適応能力と問題処理能力が自称ハンパないので、なんとかなるだろう。昨日ははじめてスーパーでビールを買ってきて、バックヤード(家の裏の屋外スペース)で飲んでいたら、野良猫がやってきたので、小魚の煮干しをあげて餌付けした。今晩も来てくれるだろうか。