2015/09/23
バンコクで柔道
奥さんの調子もだいぶ良くなったので、先週月曜から一週間ほどタイのバンコクに一人で行ってきました。8月頃に爆弾事件がありやしたが、なんのそのと思って行ったら、他にもなんのその思って来ている日本人がたくさんおりました。男性の団体客がたくさんいて、みなさん綺麗なタイ女性を買われて、お互いに自慢し合っていました。変な病気をもらいたくない奥様は、くれぐれも旦那さんをバンコクに行かせないようにしてください。
今回私の目的は柔道でございました。先日香港に行ったときに友達になりました、バンコク在住のタイ人の「チュンさん」が、ぜひバンコクにも練習に来てくださいとおっしゃってくれたので、じゃあお言葉に甘えてと一人で行ったわけです。
練習は水、金、日曜の夜にありました。水・金は「Dhurakij Pundit 大学」という所の柔道部の練習に参加させてもらいました。郊外の方にあるので、一人で辿り着けるか不安だったのですが、チュンさんが街で私を拾って、車で大学まで乗せて行ってくれました。
部員は15人ほどいましたが、半分は「バンコク大学」の学生だそうで、いつも合同練習をしているとの事でした。黒帯の人は少なかったのですが、タイで黒帯を取るのは日本よりも数倍難しいみたいで、なるほど黒帯じゃない人もとても強かったです。そして先生も元タイ代表選手で、鬼のような強さでした。
みんな英語はあまり話せないので、直接話す事はあまりできませんでしたが、いつも手を合わせて「コップンカーップ」や「サワディカーップ」と笑顔で挨拶してくれました。日本人の礼儀正しさとはまた違った、すごく温かい感じがしました。
練習のあとは地元の料理屋で一緒に晩ご飯を食べましたが、みんなタイ語で何話してるのかわかりませんでしたが、料理はとても美味しく、辛く、そしてみんなコーラが大好きなんだなと思いました。
日曜日の練習は「Kasetsart 大学」という所の道場に行きました。チュンさんとバスに乗り約束の午後4時に道場に着いたのですが、まだ一人しか来ておらず、来る気配もないので畳の上で1時間くらい昼寝をしてやっと一人、もう30分後にまた一人で、結局5人だけで練習を始めました。しかも彼らは大学生ではなく、大学の教員二人と、他の道場で練習をしている社会人という、よくわからない構成でした。深くは聞きませんでしたが、おそらく学生は日曜なのでみんな帰ってしまい、しかしわざわざシンガポールから日本人が来てくれたのだから練習相手になってやろうという、そういうタイ人の心遣いだったような気がします。
しかしそんな事はどうでもいいくらい、遅れてきた二人は強かったです。準備運動もとくにせず、一組が乱取りして他の人はそれを見るというスタイルで、交代で乱取りをしました。みんな投げても投げられても笑いが絶えず、お互いの技を教え合う、とても良い練習でした。
練習後は、バンドの生演奏があるオサレなレストランで晩ご飯を食べてビールを飲みました。結局一人500BTHもかかりましたが、これはタイではかなり高級な食事の部類に入ると思います。そしてバスで来た私とチュンさんは終電に乗り遅れ、タクシーで帰りました。
そんな感じで3日間練習がありましたが、柔道着の洗濯などもしなくてはならなかったので、練習の合間でアユタヤかパタヤに遊びに行こうと思っていましたが、結局バンコクから出られませんでした。練習がない日は温泉に行ったり、土曜日はウィークエンドマーケットに行って、色々買い物したりしました。ゴーゴーバーも一回だけ行きましたが、全てが完全に想定の範囲内で、なんの驚きも興奮もありませんでした。今度は日本人カラオケに行ってみたい。
初めての一人での海外遠征練習という事で、色々心配でしたが、タイ人の友達もたくさんできたし、タイ語も少し上達したし、色々な技を教えてもらったし、素敵でハードな一週間でした。バンコクも含め、またどこか海外に練習に行きたいですが、柔道着持って行くのはほんとに大変です。海外での柔道着レンタル、だれかやってください。
今回私の目的は柔道でございました。先日香港に行ったときに友達になりました、バンコク在住のタイ人の「チュンさん」が、ぜひバンコクにも練習に来てくださいとおっしゃってくれたので、じゃあお言葉に甘えてと一人で行ったわけです。
練習は水、金、日曜の夜にありました。水・金は「Dhurakij Pundit 大学」という所の柔道部の練習に参加させてもらいました。郊外の方にあるので、一人で辿り着けるか不安だったのですが、チュンさんが街で私を拾って、車で大学まで乗せて行ってくれました。
部員は15人ほどいましたが、半分は「バンコク大学」の学生だそうで、いつも合同練習をしているとの事でした。黒帯の人は少なかったのですが、タイで黒帯を取るのは日本よりも数倍難しいみたいで、なるほど黒帯じゃない人もとても強かったです。そして先生も元タイ代表選手で、鬼のような強さでした。
みんな英語はあまり話せないので、直接話す事はあまりできませんでしたが、いつも手を合わせて「コップンカーップ」や「サワディカーップ」と笑顔で挨拶してくれました。日本人の礼儀正しさとはまた違った、すごく温かい感じがしました。
練習のあとは地元の料理屋で一緒に晩ご飯を食べましたが、みんなタイ語で何話してるのかわかりませんでしたが、料理はとても美味しく、辛く、そしてみんなコーラが大好きなんだなと思いました。
日曜日の練習は「Kasetsart 大学」という所の道場に行きました。チュンさんとバスに乗り約束の午後4時に道場に着いたのですが、まだ一人しか来ておらず、来る気配もないので畳の上で1時間くらい昼寝をしてやっと一人、もう30分後にまた一人で、結局5人だけで練習を始めました。しかも彼らは大学生ではなく、大学の教員二人と、他の道場で練習をしている社会人という、よくわからない構成でした。深くは聞きませんでしたが、おそらく学生は日曜なのでみんな帰ってしまい、しかしわざわざシンガポールから日本人が来てくれたのだから練習相手になってやろうという、そういうタイ人の心遣いだったような気がします。
しかしそんな事はどうでもいいくらい、遅れてきた二人は強かったです。準備運動もとくにせず、一組が乱取りして他の人はそれを見るというスタイルで、交代で乱取りをしました。みんな投げても投げられても笑いが絶えず、お互いの技を教え合う、とても良い練習でした。
練習後は、バンドの生演奏があるオサレなレストランで晩ご飯を食べてビールを飲みました。結局一人500BTHもかかりましたが、これはタイではかなり高級な食事の部類に入ると思います。そしてバスで来た私とチュンさんは終電に乗り遅れ、タクシーで帰りました。
そんな感じで3日間練習がありましたが、柔道着の洗濯などもしなくてはならなかったので、練習の合間でアユタヤかパタヤに遊びに行こうと思っていましたが、結局バンコクから出られませんでした。練習がない日は温泉に行ったり、土曜日はウィークエンドマーケットに行って、色々買い物したりしました。ゴーゴーバーも一回だけ行きましたが、全てが完全に想定の範囲内で、なんの驚きも興奮もありませんでした。今度は日本人カラオケに行ってみたい。
初めての一人での海外遠征練習という事で、色々心配でしたが、タイ人の友達もたくさんできたし、タイ語も少し上達したし、色々な技を教えてもらったし、素敵でハードな一週間でした。バンコクも含め、またどこか海外に練習に行きたいですが、柔道着持って行くのはほんとに大変です。海外での柔道着レンタル、だれかやってください。
2015/09/07
講習パート2
先日また柔道インストラクターセミナー・パート2に参加してきました。前回の3日間で終了だとすっかり思い込んでいましたが、もう2日間あったみたいで。
1日目の午前はメンタルスキルという事で、スポーツにおける精神のコントロールの仕方なんかを学びました。メンタルの弱い私にはとても興味深いトピックだったのですが、英語だったので案の定30%くらいしか理解できませんでした。もったいねーの極みでありますが、テキストをいただいたので、一ヶ月くらいかけて英和辞書片手にじっくり解読しようと思っています。
一つ印象に残ったのは、試合を前に緊張している選手に、コーチが「落ち着け、落ち着け」と言ったところで、どう落ち着いていいのかわからないので意味なし、という所です。これは希望を失った人に、周りの人が浅はかな言葉で励ますのに似ているなと思いました。
午後からは初心者向けの柔道レッスンの進め方で、二人ずつペアになってインストラクターの役になり、準備運動、受け身、打ち込みなどの、格基本運動をすすめていくというもので、わたしは20歳くらいのシンガポール人のベン君とペアになって、「乱取り」を担当しました。乱取りを始める前に、「乱取り」と「試合」の違いについて、みんなに説明をしなければならなかったのですが、もちろんほぼベン君にしゃべってもらいました。わたしは「投げられたら受け身で畳をバシッ!と叩いてね。その音が大きいと、投げた方がもっとスカッと気持ちがいいから。」とわけのわからない説明をはさみ、みんなの失笑を買いました。
2日目は「投の形(なげのかた)」の指導についてです。投の形とは、強さを競う競技柔道とは違う、正しい技の形を学ぶための形稽古で、黒帯を取るときに、必ずみんなこれを練習しなければならないのですが、なぜか私はこれをやった事がありません。役場に出生届を取りにいったらなかったみたいな気分です。講師の人も、黒帯を持っているのに形を指導できないというのは非常に恥ずかしい事です、と言っていました。という事で、そしらぬ顔で講習を受けましたが、未知との遭遇でなかなかおもしろかったです。
誰かが道場の隅でいつも練習しているのを見ながら、もう黒帯も取ったし昇段する気もないし、わたしには縁がないものだなと思っていましたが、実はこの投の形は非っっ常に奥が深いもので、今のMMA(ミックスマーシャルアーツ)ブームに対する自分の違和感を払拭してくれました。いわゆる暴力とは一線を画す武道のあり方のようなものを感じたわけです。もうこんな年ですが、ここに来てやっと武道というものの神髄に触れたような気がしました。たしかにこれをやらずして柔道を語るのはナンセンスというものでございます故、これから少しずつ練習していきたいです。
そんなこんなのハッチポッチステーションで、講習は朝9時から夜6時までみっちり行われ、家に帰ったときには疲労困憊で夜9時前に寝てしまいました。
1日目の午前はメンタルスキルという事で、スポーツにおける精神のコントロールの仕方なんかを学びました。メンタルの弱い私にはとても興味深いトピックだったのですが、英語だったので案の定30%くらいしか理解できませんでした。もったいねーの極みでありますが、テキストをいただいたので、一ヶ月くらいかけて英和辞書片手にじっくり解読しようと思っています。
一つ印象に残ったのは、試合を前に緊張している選手に、コーチが「落ち着け、落ち着け」と言ったところで、どう落ち着いていいのかわからないので意味なし、という所です。これは希望を失った人に、周りの人が浅はかな言葉で励ますのに似ているなと思いました。
午後からは初心者向けの柔道レッスンの進め方で、二人ずつペアになってインストラクターの役になり、準備運動、受け身、打ち込みなどの、格基本運動をすすめていくというもので、わたしは20歳くらいのシンガポール人のベン君とペアになって、「乱取り」を担当しました。乱取りを始める前に、「乱取り」と「試合」の違いについて、みんなに説明をしなければならなかったのですが、もちろんほぼベン君にしゃべってもらいました。わたしは「投げられたら受け身で畳をバシッ!と叩いてね。その音が大きいと、投げた方がもっとスカッと気持ちがいいから。」とわけのわからない説明をはさみ、みんなの失笑を買いました。
2日目は「投の形(なげのかた)」の指導についてです。投の形とは、強さを競う競技柔道とは違う、正しい技の形を学ぶための形稽古で、黒帯を取るときに、必ずみんなこれを練習しなければならないのですが、なぜか私はこれをやった事がありません。役場に出生届を取りにいったらなかったみたいな気分です。講師の人も、黒帯を持っているのに形を指導できないというのは非常に恥ずかしい事です、と言っていました。という事で、そしらぬ顔で講習を受けましたが、未知との遭遇でなかなかおもしろかったです。
誰かが道場の隅でいつも練習しているのを見ながら、もう黒帯も取ったし昇段する気もないし、わたしには縁がないものだなと思っていましたが、実はこの投の形は非っっ常に奥が深いもので、今のMMA(ミックスマーシャルアーツ)ブームに対する自分の違和感を払拭してくれました。いわゆる暴力とは一線を画す武道のあり方のようなものを感じたわけです。もうこんな年ですが、ここに来てやっと武道というものの神髄に触れたような気がしました。たしかにこれをやらずして柔道を語るのはナンセンスというものでございます故、これから少しずつ練習していきたいです。
そんなこんなのハッチポッチステーションで、講習は朝9時から夜6時までみっちり行われ、家に帰ったときには疲労困憊で夜9時前に寝てしまいました。
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