2015/08/28

香港合宿

先週5日間ほど、シンガポール柔道クラブの海外合宿という事で、香港へ行って参りやした。メンバーは全部で15人ほど、そのうち私を含めた外国人も5人ほどいました。

飛行機は初のシンガポール・エアラインでありました。しかも二階建ての飛行機でした。そんな飛行機あるなんて存じ上げませんでした。世界トップクラスの航空会社という事で、かなり期待をしていたんですが、サービスはたいした事ありませんでした。とくにアテンダントは、格安のエアアジアやタイガーとさほど変わらないと感じました。まぁたいした金も払ってないので、文句は御法度なんですが。

というのも今回の旅行は飛行機往復、ホテル4泊、食事代も全部カバーでなんと400ドルぽっきりという破格のプラン。シンガポール柔道クラブ、これまたあっぱれでございます。そんな金があるなら道場に箒の一本でも買ってほしいんですが。

香港は夏まっさかりで、ちょっと蒸し暑く、雨も少し降っていました。
初日は夜7時から、香港警察のスポーツセンターで練習がありました。子どもの頃からジャッキー・チェンの映画でよく見ていた香港警察と柔道できると言う事で、大変興奮しましたが、その日は韓国から金メダリストの方が来られていたので、その方が素晴らしい技を2、3教えてくれただけで、練習は終わってしまいました。ちょっと拍子抜けでしたが、その後みんなで写真を取りまくり、センター内のレストランで一緒に晩ご飯を食べました。

2日目、朝9時頃みんなで集まり、近くのレストランで点心(ティムサム)料理を食べました。とにかくアホみたく注文したので、みんなが腹一杯で箸を置いたあともどんどん来るので、残すのが嫌いな日本人代表の私が、しょうがなく最後まで食べ続けました。小柄なのにたいしたものだとみんなに褒められましたが、どうでもいいから手伝えと思いました。そのあと、ルームメイトと一緒に香港の街をブラブラし、トラムで山に登ったりして、帰りはちょっと風俗街にも寄って社会化見学をしました。ルームメイトはイスラム教徒でとても真面目な人だと思っていたのですが、実はなかなかそんな事もないのだよという事がわかりました。

その夜はみんなで韓国BBQを食べました。フランス人二人が来ておらず、どうやら有名なナイトスポットで飲んでいるという事で、食事のあと若い者だけでその二人がいるBARに行ってみました。二人ともすでにベロベロで片っ端から女性に声をかけていました。そこで一時間ほどまったりしたり踊ったりして、終電でホテルに帰りました。フランス人は残りました。

3日目もみんなで集まって朝食を食べたようですが、わたしは疲労が蓄積していたのでパスしました。昼からは一人で街をずっとブラブラしたのですが、ただただ疲れました。
そして夜7時に集まり、また香港警察の道場で、香港の色々なクラブの人達と一緒に、練習をしました。もうメダリストの人は帰ってしまったので、普通の練習でした。香港の人達はあまり大きい人はいなかったのですが、みんなとても元気があって、すごく積極的で良い柔道をしていました。わたしは乱取りを5本くらいしたのですが、どえりゃあ疲れました。今年一番良い練習だったかもしれません。
そのあと香港の人達と一緒にレストランで晩飯を食べました。みんなすごく打ち解けて、たくさん食べて飲んで笑いました。フランス人二人はまた酔っぱらって、帰り道ですれ違う女性全てに声をかけていました。ホテルに戻ってからも、しばらくして部屋のドアがノックされたかと思うと、缶ビールを持った二人が立っていました。しょうがないので、また部屋で一時間ほど飲んでから寝ました。

4日目は昼過ぎに集まり、電車に乗ってちょっと離れた所にある、違う道場を訪ねました。うちのクラブのメンバーの友達が、個人でやっている道場で、ちょっと小さい道場でしたが、香港人や欧米人やタイ人なども来ていて、国際色豊でした。そこでも乱取りを中心に1時間半ほど練習して、また写真を取り巻くりました。わたしは昨晩の練習のおかげで全身筋肉痛だったので、ソフトに練習させていただきました。

それからまた電車でホテルに帰り、夜7時から最後の晩飯という事で、ちかくの小さい食堂を借り切って、香港の柔道会の幹部の人達もたくさん来て、これまたすごい料理を食べました。カニから始まり、アワビ、帆立、ウナギ、おまけに豚骨にストロー突っ込んで骨髄液を飲まされました。さらに料理は次から次へと来るし、ビールとワインも飲まされるしで、3時間ほどしてやっとお開きになり、フランス人にまたナイトスポットへ行こうと誘われましたが、断って部屋に帰りました。ルームメイトによるとその夜の3時頃、またフランス人が部屋を何度もノックして来たそうです。おそるべし。

そんなこんなで5日目、朝9時にホテルを出て空港へ行き、13時発の便でシンガポールに帰ってきました。香港の人と交流できた事や、豪勢な料理を毎日食べられた事も良かったですが、なによりもシンガポール柔道クラブのメンバーと更に交流を深められた事が一番の実りでした。本当に行ってよかった。来年は中国の青島(チンタオ)に行こうと、もうみんな話してます。




2015/08/17

Are you choking?




先週の週末、応急処置の講習会に参加して参ったんですが、これが本当にまいってしまいました。シンガポールで柔道インストラクターをするなら、この講習を受けなければいけないよと言われたので、ならばいたしかたないと思い、費用も柔道クラブで出していただけるという事で土曜日曜と参加したのですが、まず専門用語が難しく聞いた事がない単語がポンポン出て来ますし(辞書で調べてみると「過呼吸」とか「心筋梗塞」とかなじみのある単語なのですが)、参加者は皆シンガポール人の若人ばかりなので、英語が母語でないどころかド下手クソなのは私だけなので、説明についていくのが大変というか全くついていけませんでした。しかも朝8時から午後4時までという長い講習で、もうヘロヘロのズッコンバッコンでした。

もう二日目は行かないでパチンコでも行ったろうかなと思ったのですが、なんせクラブから180$も出していただいたわけですのでリタイヤもできず、しかも二日目は40問の筆記テストまであるというのでこりゃいかんと思い、帰ってから夜12時まで電子辞書片手に、もらったテキストを読み直して勉強しました。さらに心肺蘇生の実施テストもあると聞いたので、それもインターネットで動画を探して予習しなければいけませんでした。この不運な境遇を恨み叫び酒でも飲みたかったのですがそんな時間すらなく、仏頂面でひたすら勉強しました。

そして二日目日曜日、やや寝不足で緊張していたんですが、昨晩の勉強の甲斐あって一日目よりも説明がわかるし、心肺蘇生とAEDの使い方についてはほぼ完璧に把握し、実施テストにも余裕を持って挑めました。そして迎えた最後の筆記テストも、辞書を片手になんとか半分以上やって、残りは隣の人に見せてもらって結局まる写ししました。。。結果はまだですが、自分でやった所もほぼ隣の人と同じ答えだったので、まず問題なくパスできたと思います。

最初はいやいや参加したのですが、この応急処置というトピックは自分には非常に面白く、普段の生活にも役に立つ事がたくさんありました。今日もお茶を自分の部屋に運ぶときに、ちょっとこぼして手に熱湯がバッチャーとかかってしまったのですが、火傷はすぐに冷やすべし!冷やすべし!と即座に判断し、冷凍庫のアイスノンで数分冷やし応急処置を完了しました。これからもケガをするのが楽しみでしょうがありません。